
東ゲート広場に集まった1000人の府民は、冷たい風のなか、まるで旅立つ友を見送るように肩を寄せ合っていた。抽選倍率167倍という狭き門をすり抜けた者たちは、万博の季節をともに過ごしたミャクミャクの姿を、最後に胸へ刻もうと静かに息をのみ、その時を待つ。
白い制服のアバンギャルディが軽やかに踊り始めると、夢洲の空気がふわりと温まった。コブクロの歌声に合わせて揺れるその影は、万博の楽しい日々そのものの名残のようだった。
吉村知事は「ありがとう」という言葉にすべてを込め、横山市長は「旅立ちを明るく」と笑った。ミャクミャクを育て、愛し、時に暑さに耐えながら共に歩いた日々を思い返すと、誰の胸にもわずかな寂しさが滲む。
しかし今日の別れは終わりではない。東ゲートの「いらっしゃい」も、西ゲートの「わくわく」も、太陽の塔の足元へ向かい、新たな出会いの旅を続ける。
万博が残していった物語は、まだ続いている。その続きを見たいと、自然と足が万博記念公園へ向かい始める。
ミャクミャク旅立ちセレモニー、大阪府民1000人が「ありがとう。またね。」とお見送り。こみゃくの親・引地さんも登壇
11/29(土) 13:28配信 トラベル Watch2025年日本国際博覧会大阪パビリオンと大阪府・大阪市は11月29日、大阪・関西万博 東ゲート広場で「ミャクミャク旅立ちセレモニー」を開催。事前抽選に当選した大阪府民・約1000人らが「ありがとう。またね。」とミャクミャクを見送った。
東ゲートに設置しているミャクミャクモニュメント「いらっしゃい」と西ゲートの「わくわく」は、29日をもって万博会場を旅立ち、万博記念公園(大阪府吹田市千里万博公園)の「太陽の塔」付近へと移設される。
セレモニーのオープニングダンスでは、アバンギャルディがAdo「新時代」、コブクロ「この地球の続きを」、閉幕フラッグパレードでミャクミャクとのコラボが話題になった「OKP Cipher」の3曲を披露。
OKP Cipherでは、大阪ヘルスケアパビリオン・マスコットキャラクター「もずやん」も、かつてのミャクミャクに負けないキレキレのダンスを見せてくれた。
オープニングトークには、大阪府知事の吉村洋文氏と大阪市長の横山英幸氏が登壇。吉村知事は「キャラクターが決まった2022年当時は、万博への批判が多くて。最初はミャクミャクも『気持ち悪い』と言われてましたが、『噛めば噛むほど味が出るんです』とか言いながら一緒に全国を回っていました」と振り返る。
続けて「でも開幕するとね、ミャクミャクの格好をしてくださったり、みなさんがミャクミャクを育ててくださったなという思いがすごくあって。2つのモニュメントは民間企業に引き取ってもらう話もあったんですけど、これからもいろんなところで会えるように、大阪府・市で受け取るということにしました。会場からは旅立ちますが、決してさようならではないです」と話した。
セレモニーの最後は、登壇者と観覧者の全員が大声で「ミャクミャクありがとう」と感謝の気持ちを伝える時間も。退場時にはミャクミャク像の撮影タイムが設けられた。
(ミャクミャク旅立ちセレモニー、大阪府民1000人が「ありがとう。またね。」とお見送り。こみゃくの親・引地さんも登壇(トラベル Watch) – Yahoo!ニュース)
「ミャクミャク、ありがとう」 夢洲で旅立ちセレモニー 一般参加者の抽選倍率は167倍
11/29(土) 13:23配信 産経新聞大阪・関西万博の会期中、会場で来場者を出迎えた公式キャラクター、ミャクミャクのモニュメントを会場外に移設する「旅立ちセレモニー」が29日、大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)で行われた。抽選で選ばれたファンが参加し、万博を盛り上げた〝功労者〟に「ありがとう」と感謝の言葉を送った。
セレモニーの参加者は大阪府内在住者を対象とし、定員千人に対し、約16万7千人が応募。倍率は約167倍に上った。
東ゲート前で開かれたセレモニーの冒頭、制服姿のダンスグループ「アバンギャルディ」が、人気デュオ「コブクロ」による万博公式テーマソング「この地球(ほし)の続きを」などの楽曲に合わせてパフォーマンスを披露した。
その後、登壇した大阪府の吉村洋文知事は「一言でいうと、『ありがとう』という思い。皆さんがミャクミャクを育ててくれた。世界と日本中で愛された」と振り返り、横山英幸市長は「しんみりせず、新たな旅立ちですから明るくいきましょう」と呼びかけた。
(「ミャクミャク、ありがとう」 夢洲で旅立ちセレモニー 一般参加者の抽選倍率は167倍(産経新聞) – Yahoo!ニュース)
吉村洋文大阪府知事「ありがとう~」絶叫 ミャクミャクの旅立ちセレモニーで
11/29(土) 12:41配信 スポニチアネックス吉村洋文大阪府知事(50)は「ひと言で言えば“ありがとう”という思いですね」としみじみ語り「キャラクターが決まってから万博の批判も多くて。開幕前に全国回って、最初は“気持ち悪い”と言われてましたけど、開幕すると皆さんがミャクミャクを育ててくれたなあ、と。本当にありがとう」と“戦友”をねぎらった。
最も心に残った出来事を問われ「イベントで一緒になって、舞台裏でまったりする時も、暑いときも一生懸命やってくれたのが地味かもしれないけど一番の思い出」と話し「世界も一緒に回ったし、ミャクミャクが愛されて良かったな、と。今日、夢洲の会場は旅立ちますけれども、これからも皆さんの心の中に残っていろんな所で皆さんと出会えるようにしていきたい」と宣言。振り返りの映像が流されると「泣きそうになりますね」と漏らした。
横山英幸大阪市長(44)も世界をミャクミャクと行脚した思い出を語り「姉妹都市のメルボルン、マンチェスターにも行きましたが、体がデカ過ぎて飛行機から降りられなくなったこともありましたね」などと思い出を語った。
会場ではミャクミャクをデザインしたデザイナーで絵本作家の山下浩平氏からも「このキャラクターがこれからも心のどこかに残ってくれるような存在になってくれたら、作り手としてそれ以上の喜びはありません」などと感謝のメッセージが届き、ダンスパフォーマンスグループ「アバンギャルディ」も万博のテーマソング「この地球(ほし)の続きを」に合わせてパフォーマンスを披露。
(吉村洋文大阪府知事「ありがとう~」絶叫 ミャクミャクの旅立ちセレモニーで(スポニチアネックス) – Yahoo!ニュース)
明日開催「ミャクミャク旅立ちセレモニー」万博会場からライブ配信決定!
11/28(金) 17:56配信 トラベル Watch2025年日本国際博覧会大阪パビリオンと大阪府・大阪市は、大阪・関西万博 東ゲートに設置中のミャクミャクモニュメントが移設されるにあたり、11月29日に「ミャクミャク旅立ちセレモニー」を開催する。
現地での観覧募集は終了しているが、このたび大阪ヘルスケアパビリオン公式YouTubeチャンネルでのライブ配信が決定した。配信時間は開催日の11時~11時30分。進行状況により、前後する可能性があるとのこと。
(明日開催「ミャクミャク旅立ちセレモニー」万博会場からライブ配信決定!(トラベル Watch) – Yahoo!ニュース)