• 万博閉幕から

入場券売れ残り、返金求めて訴える

入場券売れ残り、返金求めて訴える

秋の京都に、ひとつの小さな波紋が広がった。タクシー会社「ユニオン」が、大阪・関西万博の入場券を売り切れぬまま抱えてしまい、協会へ返金を求めて訴えを起こしたというのである。金額は1日券10枚、7万5000円――決して巨額ではないが、物語の芯には万博特有の複雑な仕組みと、それに翻弄された人々の気配が宿っている。

ユニオンは100枚のチケットを買い取り、90枚まで順調に売りさばいた。だが9月、協会が「来場予約枠はほぼ満杯」と告げた瞬間、空気は一変した。公式サイトも販売終了を発表し、残る10枚は突如として出口を失ったのである。

返金を求める声の裏には、「せめて、この残された10枚にも行き場を」と願う気配がある。もし制度がもう少し易しければ、もっと多くの人が夢洲へ向かえたのではないか――そんな思いが行間に漂う。

万博が残した光と影。その影のひとつに触れながら、なぜか夢洲の風景がまた恋しくなるのは、あの場所に人々の期待が確かに積み重なっていたからなのだろう。

万博入場券売れ残り、来場予約枠が埋まった状況とは「因果関係認められない」…販売受託業者の訴訟に協会が反論
11/20(木) 10:50配信 読売新聞オンライン

 日本国際博覧会協会から大阪・関西万博の入場券の販売業務を引き受けたタクシー会社「ユニオン」(京都市)が、9月に来場予約枠が埋まったことで入場券が売れ残ったとして、協会に未使用の1日券10枚分、計7万5000円の返金を求めた訴訟の第1回口頭弁論が19日、京都簡裁(谷川佳史裁判官)であった。協会側は請求棄却を求めて争う姿勢を示した。
 訴状によると、同社は協会と入場券販売の業務契約を結び、買い取った100枚のうち90枚を9月頃までに販売。だが、協会は同月19日、閉幕までの予約枠がほぼ埋まったと発表。公式サイトでの販売も同月末で終えると明らかにされ、同社の販売が困難になったと主張している。
(万博入場券売れ残り、来場予約枠が埋まった状況とは「因果関係認められない」…販売受託業者の訴訟に協会が反論(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース)

「万博チケット売れ残った、返金すべき」京都の入場券販売委託業者が協会を提訴
11/20(木) 17:15配信 京都新聞

 大阪・関西万博の入場チケットの販売業務を委託されたタクシー会社「ユニオン」(京都市南区)が、来場予約が埋まったことでチケットが売れ残ったとして、日本国際博覧会協会を相手に未使用の1日券10枚分、計7万5千円の返金を求めて京都簡裁に提訴したことが分かった。10月1日付。
 訴状によると同社は2023年12月、協会と入場チケット販売の業務委託契約を締結。今年9月ごろまでに90枚を販売したが、協会が同月、閉幕までの来場予約枠がほぼ埋まったと発表。公式サイトでのチケット販売も同月末で終了することを明らかにしたため同社の販売も困難になったという。
 業務委託の特約には、協会に責任がある場合は払い戻すことがあると記載されている。同社渉外部の中山一弘課長は「来場予約を前提とした販売の仕組みが複雑過ぎたことが問題。チケットを持っていても販売できなかった業者に協会は返金するべきだ」と話した。
(「万博チケット売れ残った、返金すべき」京都の入場券販売委託業者が協会を提訴(京都新聞) – Yahoo!ニュース)

「販売できなくなったのは万博協会に責任」万博の未販売チケットめぐり事業者が博覧会協会を提訴 来場予約枠が埋まり販売できず…
11/19(水) 17:40配信 MBSニュース

 訴えを起こしたのは、大阪・関西万博の入場チケットの販売業務を博覧会協会から引き受けた京都市のタクシー会社「ユニオン」です。
 訴状によりますと「ユニオン」は協会と入場チケットの販売業務契約を結び、1枚あたり6000円で100枚買い取り、今年9月ごろまでに90枚を販売したということです。しかし、協会が閉幕までの来場予約枠がほぼ埋まったとして9月末で公式サイトでのチケット販売を終了したため、「ユニオン」もチケットを販売することができなくなったといいます。
 「ユニオン」は協会に対し「販売できなくなったのは万博協会に責任がある」などとして未販売のチケット10枚分、計7万5000円の返金を求め提訴しました。
(「販売できなくなったのは万博協会に責任」万博の未販売チケットめぐり事業者が博覧会協会を提訴 来場予約枠が埋まり販売できず…(MBSニュース) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2025年11月25日

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