• 万博閉幕から

花火の破片で負傷計4件

花火の破片で負傷計4件

大阪・関西万博の夜空を彩る花火が、思わぬ形で人々の記憶に刻まれることとなった。9月20日、会場南部ウォータープラザ前で打ち上げられた花火の破片とみられる紙片が風に乗り、観覧中の女性の額をかすめた。幸い軽傷で済んだが、その後の調査で、実は会期中すでに同様の負傷が3件報告されていたことが明らかになった。

協会は当初「他に事例はない」と説明していたが、確認不足を認め謝罪した。破片はいずれも重傷に至らず、救急搬送や入院はないという。それでも、風がつむじのように会場を駆け抜ける中、花火が生む小さな危うさが露わになった。

協会は安全基準を改定し、風速8メートル以上に加え、南風6メートル以上の場合は大玉花火を中止する新たな規制を設けた。大屋根リング上に限っていた注意喚起もウォータープラザ周辺へ広げ、夜空を焦がす華やぎの裏で、慎重な対応が進められている。夢洲の風に舞う紙片ひとひらが、万博の祭典に潜む人間的な不確かさを、そっと告げているようだ。

【速報】万博協会が謝罪『花火の破片による負傷』他にも3人が負傷と報告 25日以降毎日打ち上げ予定…風速基準を変更
9/22(月) 15:12配信 読売テレビ

 大阪・関西万博の会場内で、打ち上げられた花火の破片とみられるものが女性の顔に当たり、ケガをした問題を受け、万博協会は22日、花火の破片による負傷の訴えがこれまでに、他にも3件あったことを明かし、謝罪しました。
 警察などによりますと、20日午後7時ごろ、万博会場のウォータープラザ前の広場で、花火の破片とみられる15センチ四方の茶色い紙製のものが飛来して女性の額にあたりました。女性は軽傷を負い、診療所で治療を受けた後、帰宅しました。
 万博協会はこれまで、「花火での負傷事例は他にはない」と説明していましたが、22日の会見で他にも3人が負傷する報告があったことを明かしました。詳細は明かしていませんが、いずれも重傷にあたるものはなかったとし、「いずれの申し立てに関しても誠実に対応している。確認が不十分なまま回答していたことについてはお詫び申し上げる」とコメントしました。
(【速報】万博協会が謝罪『花火の破片による負傷』他にも3人が負傷と報告 25日以降毎日打ち上げ予定…風速基準を変更(読売テレビ) – Yahoo!ニュース)

大阪・関西万博 花火でけが 他にも開催期間中に3人がけが
2025年9月22日 19時16分 NHK

20日、大阪・関西万博の会場で打ち上げられた花火の破片とみられるものが当たって来場者の女性がけがをした問題で、博覧会協会はこの事故の前にも同様にけがをした人が3人いたことを明らかにしました。
大阪・関西万博の会場では20日の夜、打ち上げられた花火の破片とみられるものが来場した女性の額に当たり、軽いけがをしました。
博覧会協会の高科淳副事務総長は22日の会見で、この事故の前にも開催期間中に3人の来場者が、花火の破片のようなものに当たりけがをしていたことを明らかにしました。
いずれも来場者から協会に連絡があったということで、けがをした時期やけが人の年齢などについては明らかにしていませんが、けがの程度は重くなかったとしています。
20日の事故を受けて、博覧会協会は大玉の花火の中止を決める判断基準となっている風速や風の向きを厳しくすることになりました。
(大阪・関西万博 花火でけが 他にも開催期間中に3人がけが | NHK | 大阪・関西万博)

万博花火、これまでに4人けが 風向きを考えて打ち上げの基準を変更
9/22(月) 20:40配信 朝日新聞

 大阪・関西万博を主催する日本国際博覧会協会は22日、これまでに会場内で打ち上げ花火を見ていた計4人から、破片とみられるものでけがをしたとの申し出があったことを明らかにした。いずれも「重傷にあたるものではない」という。
 万博会場では20日、会場南部のウォータープラザ前で打ち上げ花火を見ていた40代女性が、紙製とみられる素材に当たって軽いけがをした。大阪府警によると、花火の破片の可能性があるという。
 協会はこれを受けて、花火の実施基準を変更。平均風速8メートル以上は中止というこれまでの基準に加えて、南からの風が平均風速6メートル以上の場合は、8号玉を超える大玉の打ち上げを取りやめるルールを設けた。
 また、これまで大屋根リング上の観覧者には破片に注意するように呼びかけていたが、これをウォータープラザ周辺にも広げるという。
 協会は20日の事故の発生時点では、過去の打ち上げ花火で「けが人はいない」としていた。
 だが、22日の記者会見で高科淳・副事務総長は、協会内で確認したところ、過去に3件の被害の申し出があったと明らかにした。
 被害のあった場所は、会場内の大屋根リング周辺やウォータープラザ周辺などとし、けがの程度については「救急搬送されたり、入院したりしていない」と語った。
 協会は、打ち上げ場所を会場内の観覧場所から300メートル以上離すことで消防当局から許可を受けており、最大で10号玉までを打ち上げてきた。会期中には実施基準を風速10メートル未満から8メートル未満に変更するなど、安全には気を配ってきたとしている。
(万博花火、これまでに4人けが 風向きを考えて打ち上げの基準を変更(朝日新聞) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2025年9月25日

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