• 万博閉幕から

万博7月26日(105日目)のまとめ

その日、大阪湾の潮風はどこか祝祭のにおいを含んでいた。夏の太陽は西の空に傾きつつも、万博の会場を照らすことを怠らず、キラキラと建物のガラスや人々の髪の毛を光らせていた。
万博協会が公表したところによれば、7月26日の一般来場者数はおよそ12万1000人、パビリオンの関係者を含めると13万9000人という、もはやひとつの都市とも言えるほどの人々が、この一日限りの奇跡を目撃していた。

 会場の中心では、盆踊りが静かに始まり、やがて熱狂の渦となって爆発した。人々は踊り、笑い、手をつなぎ、やがて世界記録に到達した。記録員の厳しい視線を前に、3946人が間違えずに踊り抜いた。しかもその輪の中には、62か国からの旅人が紛れ込んでいたという。
地球の隅々から集った人々が、わずか5分間、心と身体を同じ拍子に合わせ、踊ったのだ。まるで地球がこの場所で、そっと回転を止めて、私たちに「ひとつであること」の静かな奇跡を見せてくれたかのようだった。

 会場の一角、コモンズC館では、まるで時空の穴が空いたかのように異国の太鼓と歓声が渦巻いていた。中に足を踏み入れると、羽根で飾られた冠をかぶった女性ダンサーが来場者の目を見つめ、言葉も国も越えて笑いかけてくる。彼女たちはガボン共和国から来日したという。
太陽の国の血を宿したその笑顔とダンスは、見知らぬ者同士の心の結び目を次々にほどいていった。人々は彼女の差し出す冠を頭に乗せ、「イェーイ」と叫び、まるで自分がどこか遠くの王国の一員になったような錯覚を楽しんでいた。

 そして万博の片隅では、静かな探究もまた行われていた。東京大学先端科学技術研究センター、高野山金剛峯寺、和歌山県の共催による「高野山会議2025」が最終日を迎えていた。会場はイタリア・パビリオン。曼荼羅とイタリア美術、先端アートと真言密教、科学と信仰とが、まるで万華鏡のように回転しながら語られた。人はなぜ戦争をするのか、芸術と宗教は未来を癒すことができるのか──。夏の終わりのような静かな熱気の中で、参加者たちはただ頷き、思索を深めていた。

 この日、この会場に集った人々は、踊り、笑い、考え、語り合った。汗をかき、記録を塗り替え、心の中に何かを置いて帰っていった。それは形のないものかもしれないが、間違いなく何かが灯されたのだ。もしあなたが今、迷っているならば、どうかためらわずに足を運んでほしい。 会場の中心では、盆踊りが静かに始まり、やがて熱狂の渦となって爆発した。人々は踊り、笑い、手をつなぎ、やがて世界記録に到達した。
万博は単なるイベントではない。そこは、世界が一日だけ「ひとつ」になったときの記憶を、そっと封じ込めている箱庭なのだから。

【速報】26日(土)万博の一般来場者12.1万人 盆踊りでギネス世界記録を達成
7/27(日) 11:44配信 読売テレビ

 万博協会が27日(日)に発表した、26日(土)の大阪・関西万博の一般来場者数は速報値ベースで約12万1000人、パビリオンなどの関係者を含めた総来場者数は約13万9000人でした。
 26日は、盆踊りを同時に踊る「人数」と「国籍数」でギネス世界記録を認定されました。記録認定には「90%以上の参加者が踊りを間違えずに5分以上踊ること」が必要で、認定員が判断した結果「人数」は3946人でこれまでの2872人を大きく更新しました。「国籍」の記録は62か国で今回初めて認定されました。
 28日(月)には、大屋根リングの上で約8000人が踊る盆踊りイベントも開催されます。すでに参加者の募集は締め切られていますが、予約のいらない観覧エリアも設けられるということです。
(【速報】26日(土)万博の一般来場者12.1万人 盆踊りでギネス世界記録を達成(読売テレビ) – Yahoo!ニュース)

【速報】万博26日(土)の一般入場者数は12万1000人、盆踊りでギネスに挑戦…今日のイベントは?
7/27(日) 10:45配信 Lmaga.jp

『大阪・関西万博』(会場:夢洲)の7月26日(土)の入場者数は、一般12万1000人、関係者1万8000人、合計13万9000人だった。場外への救急搬送件数は3件(うち熱中症(疑い含む)0件)だった。
26日は同時に盆踊りを踊った人数でギネス世界記録に挑むイベントが「EXPOアリーナ」でおこなわれ、芸人の宮川大輔らが登場。3946人が踊り切り(ルールが参加者の9割以上が、決められた振付を5分以上正確に踊ること)、ギネス世界記録だった『八尾河内音頭まつり』の2872人を抜いて、世界記録に認定された。
(【速報】万博26日(土)の一般入場者数は12万1000人、盆踊りでギネスに挑戦…今日のイベントは?(Lmaga.jp) – Yahoo!ニュース)

万博の会場で盆踊りを一斉に踊りギネス世界記録に見事認定 人数は3946人で大きく記録を更新
7/27(日) 12:03配信 読売テレビ

 大阪・関西万博の会場で盆踊りを一斉に踊りギネス世界記録に見事認定されました。
 この挑戦は万博のテーマソングに合わせ盆踊りを一斉に踊り、参加者の「人数」と「国籍数」でギネス世界記録に挑むというものです。
 記録認定には「90%以上の参加者が踊りを間違えずに5分以上踊ること」が必要で、認定員が判断した結果「人数」は3946人でこれまでの2872人を大きく更新しました。「国籍」の記録は62か国で今回初めて認定されました。
(万博の会場で盆踊りを一斉に踊りギネス世界記録に見事認定 人数は3946人で大きく記録を更新(読売テレビ) – Yahoo!ニュース)

羽で装飾された冠はアフリカ・ガボンの民族衣装 陽気なダンサーたちと万博で笑顔に
7/24(木) 12:25配信 産経新聞

大阪・関西万博で複数の国が共同展示するコモンズC館から、歌声や打楽器、手拍子のにぎやかな音が聞こえてきた。中に入ってみると、イベントや特別展示が行われる中央のスペースで、陽気に歌い踊っている集団に人だかりができていた。
羽で装飾された冠を手に、来場者に笑顔で声をかける女性ダンサーたち。声をかけられた人たちは、冠をかぶって「イェーイ!」と盛り上がり、記念撮影をパチリ。
アフリカ中部のガボン共和国から26日のナショナルデーで行われる公演のために来日したそうで、冠は伝統的な民族衣装の一部だという。万博に陽気な風を運び、多くの人を笑顔にしていた。
(羽で装飾された冠はアフリカ・ガボンの民族衣装 陽気なダンサーたちと万博で笑顔に(産経新聞) – Yahoo!ニュース)

大阪・関西万博で「脱炭素エキデン」記念式典 環境相ら登壇、企業セッション
2025年7月26日 19時08分 (7月26日 19時46分更新)

 大阪・関西万博で26日、脱炭素社会の実現を目指すプロジェクト「脱炭素エキデン」の成果や理念を共有する記念式典が開かれた。
 プロジェクトは、アプリを活用して、二酸化炭素(CO2)の排出を抑制する取り組みを数値化し、たまったポイントが商品やサービスに還元される仕組み。大阪府が昨年から府民や企業の従業員を対象に実施し、2025年度は、愛知を含む10都道府県で実施や計画が進むなど広がりを見せている。
(大阪・関西万博で「脱炭素エキデン」記念式典 環境相ら登壇、企業セッション:中日新聞Web)

【大阪・関西万博】「高野山会議ITALIA」イタリア美術と利他の精神を語る
7/26(土) 17:25配信 WBS和歌山放送ニュース

東京大学先端科学技術センターと和歌山県、それに高野山金剛峯寺などの共催で、科学技術とアート、宗教の観点から、多様性社会の未来について識者が語り合う「高野山会議2025」が、7月26日最終日を迎え、大阪・関西万博のイタリアパビリオンで、曼荼羅やイタリア美術などについて意見交換が行われました。
今回の高野山会議は、7月22日から24日まで高野山内で「金剛峯寺の文化的価値とアート」や「人は何故戦争をするのか」などをテーマに講義が行われました。
万博開催年となったことから、最終日の26日、会場を大阪・関西万博のイタリア・パビリオンに移し「高野山会議ITALIA」と題して、イタリア美術と先端アートデザイン、真言密教との関連性について話し合われました。
(【大阪・関西万博】「高野山会議ITALIA」イタリア美術と利他の精神を語る(WBS和歌山放送ニュース) – Yahoo!ニュース)

吉村大阪府知事、万博「テックワールド館」見学 「素晴らしい」と称賛/台湾
7/27(日) 16:52配信 中央社フォーカス台湾

(東京中央社)大阪府の吉村洋文知事は26日、台湾が民間企業として出展している大阪・関西万博の「テックワールド館」を訪れ、邱揮立館長案内の下、台湾の企業各社が人工知能技術を用いたAIギャラリーなどを見学した。見学終了後には「楽しかったです!!素晴らしい!!テックワールド!!」との感想を書き記した。
同館はライフ、ネーチャー、フューチャーの三つの劇場で構成される。来館者にはスマートブレスレットを装着してもらい、ブレスレットに記録された心拍数のデータを読み取り、その人がどの劇場を最も気に入ったかを分析する。
吉村氏の場合、「自然劇場を最も気に入った」という結果が示された。本人はこれに対し、生まれつき大自然が好きだと明かすとともに、テクノロジーと自然が完璧に融合したのを実感し、忘れがたい体験となったと感想を述べた。
(吉村大阪府知事、万博「テックワールド館」見学 「素晴らしい」と称賛/台湾(中央社フォーカス台湾) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2025年7月27日

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