• 万博閉幕から

デジタルチケットサイトにおける不正行為

デジタルチケットサイトにおける不正行為

大阪・関西万博の「予約が取れない!」という混乱に、ついに運営が動き出した。パビリオンやイベントの予約をめぐって、一部の利用者が不正な手法――具体的には、予約ページのURLを書き換えて、本来アクセスできないタイミングで先に予約を取ろうとする――を使っていたことが問題となったのだ。

これに対して、万博の運営団体である「2025年日本国際博覧会協会」は、公式のチケット予約サイトの「予約・抽選」機能にセキュリティ強化を実施。不正が見つかると「不正なアクセスです」と表示され、自動的にログアウトされるようになった。さらに、悪質なケースではチケット自体が無効になることもあるという。

背景には、来場3日前の「空き枠先着予約」にアクセスが集中しすぎて、多くの人が予約できずに困っている現状がある。午前0時のスタートに合わせ、何万人もの人々がスマホやパソコンにかじりつき、数秒の争奪戦に挑む。だが、アクセスが集中しすぎてエラーが続出し、「裏ワザ」で先に入れた人だけが得をするという、不公平な状態が続いていた。

一方で、「そもそも先着順が問題なのでは?」という声も多い。2カ月前や7日前の予約は抽選なのに、なぜ3日前だけが過酷な早押し戦なのか。公平性の観点からも、抽選制への移行を望む声があるが、運営側にその動きはまだ見えない。

このままでは、万博の熱気とは裏腹に、チケット予約に関する不満は最後まで燻り続けることになりそうだ。

万博、公式発表「デジタルチケットサイトにおける不正行為への対応について」
7/10(木) 15:22配信 オリコン

 万博公式サイトに「EXPO2025デジタルチケットサイトにおける不正行為への対応について」と題し、お知らせを掲載した。
 「公益社団法人2025年日本国際博覧会協会はパビリオン・イベント予約における不正行為を防止するため、EXPO2025デジタルチケットサイトの『予約・抽選』機能に対して、セキュリティ強化を実施しています」とし、「当協会がお客様による不正行為を検知した場合、『不正なアクセスです』というエラーメッセージの表示後、強制的にログアウトされるようになっています」と説明。
 続けて「また、当サイト上で不正行為が確認された場合には、サイト利用規約6条に基づき、該当するチケットIDを無効化することがありますので、あらかじめご了承ください」と伝えた。
(万博、公式発表「デジタルチケットサイトにおける不正行為への対応について」(オリコン) – Yahoo!ニュース)

大阪万博、パビリオン予約での不正行為に警告 ID無効化の対応も――“裏ワザ”対策か
7/12(土) 7:15配信 ITmedia NEWS

 大阪・関西万博を運営する2025年日本国際博覧会協会は7月10日、デジタルチケット予約サイトにおける不正行為を防止するため、「予約・抽選」機能のセキュリティ強化を実施していると発表した。不正行為を検知した場合は「不正なアクセスです」と表示し、強制的にログアウトさせる他、該当するチケットIDを無効化する場合があるとしている。
 XやYouTubeなどでは6月頃から、予約サイト上で行える「3日前空き枠先着予約」に関して、URLの一部を手動で書き換えることで、通常より早くアクセスし予約を試みる手法が「裏ワザ」として広まっており、万博協会の対応をこれと絡めて語るSNS投稿なども見られる。なおITmedia NEWSが万博協会に背景について問い合わせたところ、「セキュリティ上の観点から回答できない」との返答だった。
 協会は、予約サイトの利用規約で「不正アクセスをし、またはこれを試みる行為」「本サイトの運営を妨害するおそれのある行為」「不正な目的を持って本サイトを利用する行為」などを禁止事項として定めている。違反行為が確認された場合は当該サイトの利用を制限できるとしており、今回の発表でもこの方針を明示した形だ。
(大阪万博、パビリオン予約での不正行為に警告 ID無効化の対応も――“裏ワザ”対策か(ITmedia NEWS) – Yahoo!ニュース)

万博「3日前先着」真夜中のチケット争奪戦でエラー頻発
ITmedia NEWS

 来場の3日前の午前0時からスタートする「空き枠先着予約」(通称3日前先着)の“裏技”として、URLの一部を手動で書き換えて通常より早くアクセスして予約を試みる、といった「不正行為」があり、これに対策したようだ。
 「不正」に「対策」することは必要かもしれない……が、そもそも、先着順という仕組み自体に問題があると筆者は思う。予約を希望する人に対して枠が少なすぎるうえ、アクセス殺到によりエラーが頻発し、ほぼ予約できないらしいからだ。
 万博は毎日、10万人以上が参加するイベントだ。うち数万人が来場3日前の先着予約を試みるからアクセスが殺到するのは当然。みんな、1時間以上前からアクセスを試み、0時前には数万人が並ぶという。ようやく0時になったと思ったらエラーが頻発。すぐに予約が埋まってしまうそうだ。
 筆者はこの夏、3回目の万博に行く予定だが、3日前先着はハナから諦めている。そもそも午前0時はふだん、子どもと一緒に寝ている時間だからチャレンジそのもののハードルが高すぎる。
 7日前予約や2カ月前予約は抽選制なのだから、3日前も抽選にした方が公平だろう。開幕当初からそういう声は出ていたが、変わる兆しはない。
 運営側にも事情はあるだろうが、チケット予約システムに関しては(3日前先着以外も)不満だらけのまま終わりそうだ。
(万博「3日前先着」夜中のチケット争奪戦でエラー頻発 「不正行為の警告」の前にやることがあるのでは:NEWS Weekly Top10 – ITmedia NEWS)

大阪・関西万博、デジタルチケットサイトでの不正行為対策を強化 該当IDは無効化も
セキュリティニュース 投稿日時: 2025年07月14日 更新日時: 2025年07月14日

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)を運営する公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、公式の「EXPO2025デジタルチケットサイト」において、パビリオンやイベントの予約機能に対する不正利用を防止するため、セキュリティ対策を強化したと発表しました。
同協会によれば、これまでに「予約・抽選」機能を悪用する不正アクセスが確認されたことを受けて、サイトのセキュリティ機構を強化。不正行為が検出された場合、利用者には「不正なアクセスです」というエラーメッセージを表示したうえで、強制的にログアウトさせる対応を実装したとのことです。
さらに、悪質なアクセスが確認されたチケットIDについては、同サイトの利用規約第6条に基づき、該当するIDを無効化する措置を取る場合があるとしています。これにより、一般利用者の公平な予約機会を確保し、円滑な運営を維持する方針です。
EXPO2025協会では、デジタルチケットサイトを利用するすべての来場者に対して、正規の利用方法を守るよう呼びかけており、不正アクセスへの警戒と対策の徹底を進めています。
(大阪・関西万博、デジタルチケットサイトでの不正行為対策を強化 該当IDは無効化も|セキュリティニュース)

投稿日:2025年7月15日

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