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“イタリアパビリオン”関連の話題

“イタリアパビリオン”関連の話題

2次元的な彫刻の場合、「180度の視線に耐えられればいいので、裏側は粗い作品もあります」。「復活のキリスト」の背中をのぞき込み、「これはきれいですね」。
万博一番人気「イタリア館」、「ファルネーゼのアトラス」にミケランジェロ 近現代も注目
7/10(木) 8:25配信 産経新聞

2025年大阪・関西万博のイタリアパビリオンでは、イタリア美術の古今の傑作を一目に見ることができる。イタリア美術史を専門とする神戸女学院大の講師、木村太郎さんは「まさに圧巻。作品が関連性をもって有機的につながるよう展示されている」と話す。作品を見比べながらの鑑賞は、万博会場だけの楽しみ方だ。
古代ローマ(2世紀)の彫刻「ファルネーゼのアトラス」は前者で、パビリオンでも空間の中央に配されている。ゼウスとの戦いに敗れた巨人・アトラスが、罰として天空が落ちてこないように支えているという、ギリシャ神話に基づく作品だ。
本作において天空は肩に載せた天球儀。「いかに説得力をもって重さを表現できるかは、彫刻や絵画の造形におけるポイントのひとつ」。本作は脚や背中の張り詰めた筋肉、浮き上がる血管の表現から、どの角度から見ても圧倒的な重量感が伝わってくる。
一方、ルネサンスの巨匠、ミケランジェロ(1475~1564年)の「復活のキリスト」は壁を背に展示されている。イエス・キリストは十字架にかかって処刑され、死後3日目に復活した。手と足の甲にあるくぎで打たれた〝傷〟が、復活後の姿であることを示している。
壁側を向いた左頰にある傷は「制作途中で現れた大理石の筋です」。ミケランジェロは未完のまま制作を放棄し、後にイタリア最大の彫刻家となる若き日のベルニーニが仕上げたと考えられているという。
2次元的な彫刻の場合、「180度の視線に耐えられればいいので、裏側は粗い作品もあります」。「復活のキリスト」の背中をのぞき込み、「これはきれいですね」。
(万博一番人気「イタリア館」、「ファルネーゼのアトラス」にミケランジェロ 近現代も注目(産経新聞) – Yahoo!ニュース)

イタリア館は5時間待ち、市民参加は後退? 万博研究者とあるく会場
2025年7月13日 9時00分 朝日新聞

 大阪・関西万博は13日、開幕から3カ月を経て、会期の折り返し点を迎える。異国文化や先端技術を紹介するパビリオンが来場者を魅了する一方、懸念された混雑やデジタル弱者への対応は道半ばだ。各国の万博を実地調査してきた関西大の岡田朋之教授と今月2日に会場を歩き、後半に向けた課題を探った。
 著名な美術品を展示し、屈指の人気を誇るイタリア館はこの日も、午後2時半の時点で、館が隣接する大屋根リングまで延びる数百メートルの行列ができていた。最後尾でスタッフが持つ案内板には「待ち時間2時間以上」とある。
(イタリア館は5時間待ち、市民参加は後退? 万博研究者とあるく会場 [大阪・関西万博2025][リング][ミャクミャク][ユスリカ]:朝日新聞)

イタリア館『フィレンツェと京都の職人技』トーク オペラ「蝶々夫人」ドレス展示も 大阪・関西万博
7/16(水) 6:15配信ラジトピ ラジオ関西トピックス

 古代ローマ時代の彫刻「ファルネーゼのアトラス」や、ルネサンスの巨匠・ミケランジェロの彫刻「キリストの復活」、バロックの巨匠・カラヴァッジョの名画「キリストの埋葬」、レオナルド・ダ・ビンチの素描など、世界的な芸術作品を惜しみなく展示している。
 それだけではない。パビリオンでは週替わりでイタリア国内18の州の魅力を伝えている。それぞれの州の文化や歴史、特産品など“新たな発見”がある。
 7月13〜19日は「トスカーナ」。中部に位置するルネサンス文化発祥の地。州都・フィレンツェは日本でも人気観光地として知られる。
 展示で目を引くのは、フィレンツェの「五月音楽祭劇場 (Teatro del Maggio Musicale Fiorentino)」の過去の公演から選ばれた3点の舞台衣装。
 この劇場は1933年に創設され、イタリアを代表する格式あるオペラハウスとして知られる。
『蝶々夫人』や『椿姫』の衣装は、ヒロインたちの繊細な心情を表現。
 特に劇場の歴史の中でも象徴的な名演として語り継がれる『メデア』で、ソプラノ歌手のマリア・カラスが着用した衣装は必見だ。
(イタリア館『フィレンツェと京都の職人技』トーク オペラ「蝶々夫人」ドレス展示も 大阪・関西万博(ラジトピ ラジオ関西トピックス) – Yahoo!ニュース)

大阪・関西万博イタリア館のシアタールームに漂う香りは? 1700年代の写本に残る“世界最古の薬局”の調香
7/13(日) 14:00配信 WWDJAPAN.com

同館のシアタールームで、香りの演出に協力しているのが「サンタ・マリア・ノヴェッラ(SANTA MARIA NOVELLA)」である。同ブランドの創業は1221年。日本では後鳥羽上皇と鎌倉幕府による承久の乱があった年だ。フィレンツェのドミニコ会の修道士が修道院の菜園でとれた薬草を用いて医薬品や塗り薬などの製造を始めたのがブランドのルーツで、世界最古の薬局としても知られる。

シアタールームで使用している香りは、同ブランドでも最古の調合のひとつとして知られる“ポプリ”。その起源をたどると1743年の「殿下の鋳造所の秘密」という写本の中で、この香りが紹介されている。「サンタ・マリア・ノヴェッラ」のドミニコ会修道士たちが調合したもので、バラ、カーネーション、シナモン、アイリスの根などフィレンツェの丘で採れた植物を使い、インプルネータ産のテラコッタ壺で熟成し作り出されたと伝わる。当時から現在までこの調合は極秘となっており、ブランドの歴史を伝える香りとして、今もなお厳重に管理されている。
(大阪・関西万博イタリア館のシアタールームに漂う香りは? 1700年代の写本に残る“世界最古の薬局”の調香(WWDJAPAN.com) – Yahoo!ニュース)

リアルなものに注力するイタリア館「日本人を驚かせたい」…ミラノ万博の恩返し
2025/07/10 16:30 読売新聞

イタリア館 マリオ・バッターニ政府代表 59
 大阪・関西万博は、13日で半年間の会期の折り返しを迎える。パビリオンやショーが多くの来場者を魅了し、世間の注目を集める話題も生まれた。「前半」を彩った事柄の当事者たちに、真意や狙い、後半に向けた展望を聞いた。
 ――イタリア館では、古代ローマ時代の大理石像「ファルネーゼのアトラス」などが人気を集めている。なぜ本物の美術品を展示しようと思ったのか
 「日本人はイタリアのことをよく知っているから、日本に持ってくるのに努力が必要な展示物なのか、そうでないのかを見抜く。私は政府代表に就任してすぐ、文化大臣に『アトラスを展示させてほしい』と頼んだ。貴重な美術品をたくさん持ってきて、日本人を驚かせるようなパビリオンにしたかった」
 ――他のパビリオンでは、AI(人工知能)やデジタル技術を展示するところも多い
 「AIやデジタル技術の発展は重要だが、リアルなものにも力を注ぐべきだ。イタリアではファッションや自動車の分野で、後継者不足が課題になっている。『質』を大切にするイタリアや日本の将来には、高品質のものを作る人材が必要だ。手で作り上げてきたものに誇りを持とうということを万博で伝えたかった」
 ――展示に力を入れる理由は
 「日本は大切な国だからだ。ビジネスや外交上のつながりだけでなく、互いがひかれ合う深い関係がある。日本が万博を開くなら、イタリアは成功させるために貢献しなくてはならない。(2015年の)イタリア・ミラノ万博では、日本がとても美しいパビリオンを建ててくれた。その恩返しでもある」
 ――開幕後印象に残ったことは
 「イタリア館の反応を知るため、日本人のSNSをよく見ている。展示を詳しく説明している投稿がたくさん見つかり、驚いた。一番うれしかったのは、『長時間並んででも見る価値のあるパビリオンだ』というコメントだ。待ち時間が長すぎないか心配しており、ありがたい声だった」
 ――待ち時間をなくすため、完全予約制にすることは考えないのか
 「考えていない。1日しか万博に来られない人もいる。せっかく来たのに入れなかったら不快に思うだろう。パラソルを設置するなど、待ち時間を快適に過ごしてもらう取り組みを進めている」
 ――万博の意義は
 「新型コロナウイルスの流行後、初めての万博で、世界中のみんなが集まって話すことができているのは素晴らしいことだ。世界情勢は不安定で、今まさに緊張が高まり、爆撃が起こっている中、一緒に何かを作り上げることが重要だ。万博は戦争を止めるためのものではないが、世界が協力することを教えてくれる場所だ」
(大阪万博:リアルなものに注力するイタリア館「日本人を驚かせたい」…ミラノ万博の恩返し : 読売新聞)

イタリアの若手アーティスト4人、万博の音楽ライブで観客を魅了「歌うことは人生の全て」
6/6(金) 15:01配信 読売新聞オンライン

 大阪・関西万博会場(大阪市此花区)で5月19日夕、イタリアの若手アーティスト4人が音楽ライブを実施し、個性あふれる歌声とパフォーマンスを披露した。
 「みなさーん、ようこそ」――。海風が心地よい屋外ステージ「EXPOアリーナ」の舞台から、アンジェリカ・ボーヴェ、ローレン、マリア・トンバ、ユーマンの4人が観客に呼びかけ、公演がスタートした。カンツォーネが流れ始めると、観客は手をたたいたり、体を揺らしたりしてリズムに乗っていた。
 ライブは、イタリア外務・国際協力省が主催する「サンレモ・ジョーヴァニ・ワールドツアー」の日本公演。「イタリア音楽の素晴らしさを世界中に伝えよう」と万博会場が選ばれた。
 4人はいずれも20歳代で、トンバは今年、イタリアで最も権威のある「サンレモ音楽祭」に出場。他の3人も音楽祭に関連した若手のコンテスト「サンレモ・ジョーヴァニ」で優勝するなどしている実力派だ。演出は、音楽祭の芸術監督で交響楽団の指揮も務めるマウリツィオ・フィラルドが担当した。
(イタリアの若手アーティスト4人、万博の音楽ライブで観客を魅了「歌うことは人生の全て」(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース)

【大阪・関西万博】ウワサの門外不出の芸術品に出合えるイタリア館に行ってきた!並ぶ?予約は必要?[ほかレア情報も!]|STORY
5/16(金) 12:00配信 magacol

イタリア館に来たら大阪・関西万博のチケットの元は取れてしまうといっても過言ではない、充実の展示です。バチカンの門外不出の絵画やイタリアの至宝の彫刻など、本物を見るにはイタリアまで行かなければならないことを考えたら、絶対に見逃せないチャンスです!
<イタリア館は並ぶの?>
大人気のパビリオンで予約がないと日中は、1〜2時間の行列です。ちなみに写真はゴールデンウィーク直前の平日ですが、イタリア館の前は大混雑でした。なので、週末や夏休みはより混雑が予想されます。
予約があっても、混雑時は、入館までの待ち時間や館内に入っても美術品の鑑賞に並ぶこともあります。一方で、予約なしでも、早朝か夕方であれば比較的入りやすいので狙い目です。
イタリア館が凄い理由の一つは、大理石彫刻「ファルネーゼのアトラス」が日本初公開されているからです!
古代ローマ時代、西暦150年ごろの作品とされ、高さおよそ2メートル、重さおよそ2トン。ナポリ国立考古学博物館が所蔵しています。
重さに耐える筋肉の造形、浮き出る血管、布の質感、圧倒的な存在感に息をのみます。
(【大阪・関西万博】ウワサの門外不出の芸術品に出合えるイタリア館に行ってきた!並ぶ?予約は必要?[ほかレア情報も!]|STORY(magacol) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2025年7月11日

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