
万博の時は、どうやら常の理を忘れるらしい。夢洲という名の人工島に立ち上がったこの奇観の楽園は、開幕から二か月を経てなお、その勢いを緩めることを知らない。6月16日、累計来場者数は800万人を超えたと万博協会は発表し、その報せは、かの土地がすでに一時の熱狂ではないことを静かに告げている。
しかし、夢洲の朝は決して静かではなかった。33度の真夏日。人々は傘や帽子、時に冷やしたタオルを携えながら、東ゲートに列をなす。混雑を緩和すべく西ゲートへの移動通路も午前中のみ開放され、島の地形はさながら、巨大な生命の器官のように脈打っていた。ここには人の流れがあり、動線の設計があり、日々の工夫と試行がある。ある者は忍耐強く並び、ある者はイベント目指して早足に駆ける。いずれも、非日常への巡礼である。
この日、ドミニカ共和国が開催したイベントには、日本のプロ野球の研修生として来日している若き選手たちが登場し、観客と交流した。国連パビリオンでは吉本興業と共にSDGsの取組を語り、会場はまるで国際会議と夏祭りが奇妙に融合したかのような空気に包まれた。また、京都ゾーンでは任天堂が協力した「京都と遊び」の企画展が始まり、明治の花札から最新のSwitchまで、時代と技術の跳躍が静かに展示された。やかんさえ登場した。燕三条の伝統工芸が結実した直径1メートル超の銅製やかんは、芸術か器か、それとも万博という奇跡の演出か。
チケット販売は1400万枚に迫り、その勢いは留まるところを知らない。会場のどこかでは熱中症で倒れた者が運ばれ、そのすぐ横でアイスクリームが売れ、パビリオン前では子どもが風船を握ってはしゃいでいる。秩序と混沌、祝祭と疲労、熱波と驚異。それらすべてが渾然一体となって、2025年の大阪・関西万博は今日も脈動を続ける。
これは一つの展示会ではなく、万博という名の「異界」である。そこで人は日常を脱ぎ捨て、未来の断片を手にする。今、夢洲の空の下で、人々は記憶に残る何かを確かに見ている。
【速報】万博の総来場者数が累計800万人を超える 16日(月)一般来場者数は11.9万人…真夏日で熱中症2人搬送
6/17(火) 9:32配信 読売テレビ大阪・関西万博が開幕して2か月あまりが経ち、16日までのパビリオンなどの関係者を含めた総来場者数の累計が、速報値ベースで800万人を超えました。
万博協会が17日に発表した、16日(月)の一般来場数は速報値ベースで約11万9000人、関係者を含めた総来場者数は約13万7000人でした。
16日は大阪でも33℃を記録する真夏日となりましたが、万博会場では、熱中症により2人が救急搬送されています。
16日からは、連日混雑している東ゲートから収容能力に余裕がある西ゲートに誘導する施策の一つとして、東ゲートから西ゲートの間を入場しなくても徒歩で移動できるルートが午前8時半から正午までの時間限定で開設されました。
(【速報】万博の総来場者数が累計800万人を超える 16日(月)一般来場者数は11.9万人…真夏日で熱中症2人搬送(読売テレビ) – Yahoo!ニュース)
【速報】万博チケット開幕2か月で420万枚販売 万博協会「速報値ベースで1400万超えた」と見解…赤字回避は約1800万枚
6/16(月) 15:45配信 読売テレビ大阪・関西万博の入場チケットについて、万博協会は16日、開幕から2か月となった6月13日までに累計1390万枚が販売されたと発表しました。開幕2か月間で、約420万枚が販売されたことになります。
万博協会によりますと、6月13日までに販売されたチケットの合計枚数は約1390万枚で、前週の発表(6日までの販売数)から約46万枚増えました。開幕までの前売り券の販売枚数は約969万枚で、開幕から2か月の間に約420万枚が販売されたことになります。
万博協会の高科淳副事務総長は16日の会見で、「速報ベースの販売枚数を加えれば1400万枚を超えた。引き続き週50万枚に近い販売ペースで推移している。引き続き、万博の様々な魅力を発信していくことで、チケット販売の促進に取り組んでいきたい」と述べました。
(【速報】万博チケット開幕2か月で420万枚販売 万博協会「速報値ベースで1400万超えた」と見解…赤字回避は約1800万枚(読売テレビ) – Yahoo!ニュース)
東→西ゲート徒歩OK…万博の入場、午前中のみ新ルート
6/16(月) 15:01配信 読売新聞オンライン大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は16日、大阪メトロ中央線・ 夢洲(ゆめしま)駅の利用者を西ゲートからも入場できるようにした。来場予約が偏っている東ゲートの混雑緩和に向けた措置。利用は午前中のみで、西ゲートの来場予約が必要となる。
夢洲駅利用者はこれまで駅直結の東ゲートからしか入れず、西ゲートはシャトルバスやタクシーなどの利用者に限られていた。
16日、東ゲートから西ゲートへ向かうためのルート(約1・6キロ)が開設され、多くの来場者が早速利用した。ルートは午前8時半~正午、西ゲートへ向かう人のみ通行可能。夢洲駅から西ゲートまでは徒歩で20~30分程度かかる。
(東→西ゲート徒歩OK…万博の入場、午前中のみ新ルート(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース)
大阪・関西万博 暑さの中多くの人でにぎわい 東ゲート(夢洲駅前)から西ゲートへ徒歩ルート開設
6/16(月) 17:18配信 Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE16日の近畿地方は、前線や湿った空気の影響で朝から曇り空だったが、時折晴れ間も見え気温が上昇。気象庁によると、同日午後2時すぎには最高気温33.6度を観測した。大阪府内では八尾市で午後2時台に35度の猛暑日となり、府内で今年初めての猛暑を観測した。そんな暑さの中、大阪・関西万博の会場(大阪市此花区夢洲)は、朝から多くの人でにぎわいをみせていた。
同日朝から、会場の東ゲートと直結する大阪メトロ中央線夢洲駅から、西ゲートに徒歩で移動して入場できるルートが開設された。
(大阪・関西万博 暑さの中多くの人でにぎわい 東ゲート(夢洲駅前)から西ゲートへ徒歩ルート開設(Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE))
関西万博にカープ・アカデミーの練習生2人が”登板” 来場者と撮影会 35年にわたるドミニカとの縁
2025年6月16日 18時30分 中日スポーツ・東京中日スポーツ大阪・関西万博で16日、ドミニカ共和国主催のイベントが開催され、プロ野球広島の練習生として同国から来日しているデ・ロス・サントス投手(24)とメヒア内野手(21)がゲストとして参加した。
広島は1990年から35年にわたって同国でカープ・アカデミーを運営。両選手も同アカデミーに在籍し、今年は練習生として四国アイランドリーグplus愛媛に派遣されている。この日のイベントでは来場者の質問に答えたり、撮影会などを行った。
同アカデミーはドミニカ共和国にとって日本との友好関係を象徴する存在となっており、出席したペレス駐日大使は「(広島の)松田元オーナーの尽力は計り知れない」と感謝していた。
(関西万博にカープ・アカデミーの練習生2人が”登板” 来場者と撮影会 35年にわたるドミニカとの縁:中日スポーツ・東京中日スポーツ)
花札からNintendo Switch2まで 遊びとゲームの歴史が学べる企画展が大阪万博に登場
6/16(月) 18:05 エキスパート – Yahoo!ニュースEXPO 2025大阪・関西万博の「関西パビリオン京都ゾーン」で開催中のイベント「産業『イノベーションのDNA』 『独自に発展してきた京都の産業構造の歴史と未来に触れ、伝統と革新の精神を体感』」の展示コーナーで、立命館大学ゲーム研究センターによる「京都と遊び」をテーマにした企画展が、本日6月16日(月)から開催されている。
本展には、京都市内に本社がある任天堂が協力し、同社製の花札と百人一首が誰でも触れる状態で出展されている。展示コーナーには、1983年に同社が本体を発売したファミリーコンピュータ、今月5日に発売したばかりの「Nintendo Switch 2」、立命館大学映像学部の学生作品に加え、今回初めて一般向けに公開された、任天堂の創業当時の主力商品であり、同社の所蔵物で最も古いという1891年(明治24年)頃の花札、および百人一首の版木と、その摺り見本の貴重な資料も見ることができる。
(花札からNintendo Switch2まで 遊びとゲームの歴史が学べる企画展が大阪万博に登場(鴫原盛之) – エキスパート – Yahoo!ニュース)
新潟 燕 直径約1mの巨大やかん 大阪・関西万博に出品
2025年6月16日 4時33分 NHK新潟の燕三条地域のものづくりの技術を世界に発信しようと、新潟県燕市の金属加工会社が作った直径およそ1メートルの巨大な「やかん」が、16日から3日間、大阪・関西万博に出品されることになりました。
今回、出品されるのは江戸時代から続く燕市の金属加工会社が製作した巨大なやかんで、1枚の銅板をたたいて加工し、器などをつくる「鎚起銅器」の技術が使われています。
出品されるやかんは高さ1メートル16センチ、直径95センチの大きさで大きな銅板2枚を組み合わせて作られました。
かまどで湯を沸かす際に落下しないように側面に「つば」があるのが特徴で、創業者が江戸時代に考案した「つばやかん」の形状を再現したということです。
(新潟 燕 直径約1mの巨大やかん 大阪・関西万博に出品 | NHK | 大阪・関西万博)