• 万博閉幕から

万博6月07日(56日目)のまとめ

万博6月07日(56日目)のまとめ

万博五十六日目、六月七日。早朝の空には薄い雲が流れ、海から吹く風が会場の隅々を撫でていった。この日、博覧会協会が発表した来場者数は約十六万六千人。関係者の数は一万八千人。人々の足取りは絶え間なく、朝から夕にかけて、博覧の森はまるで一つの巨大な舞踏会のように息づいていた。

だが、水辺では静かなる異変が続いている。レジオネラ属菌という名の見えざる来訪者が、依然として「静けさの森」の池に潜み、水上ショー「水と空気のシンフォニー」と「アオと夜の虹のパレード」は沈黙を守ったままである。賑わいの裏側で、不安と対策のせめぎ合いが続いていた。

それでもこの日、会場に咲いたもう一つの華は、フィリピンのナショナルデーであった。ステージに現れたのは、鮮やかな装飾の衣装に身を包んだ人々。カリンガ族の伝統舞踊が、力強くも優雅なステップで披露されると、空気は一変し、観客の目はまるで魔法にかかったように舞台へと釘付けになった。民族の記憶が、踊りとなって時を越え、この万博という舞台に息づいていた。

一方、EXPOメッセ「WASSE」では、日本の静かな美を伝える試みがなされていた。「白と黒の伝統 書と囲碁の世界」。筆と墨の世界からは、書家たちの魂が紙面に宿り、黒い碁石と白い碁石が語る戦略の宇宙が広がっていた。六百点を超える作品が放つ気配は、喧騒とはまるで別の時間を流れていた。訪れた八千人余の来場者たちは、そこに静かな熱狂を感じ取っていたに違いない。

さらにこの日、サウジアラビア王国館では、特別な節目が記念された。サウジアラビアと日本が正式に外交関係を結んだのは一九五五年六月七日。まさに七十年前の今日である。両国の歩みを祝う記念式典には、時代の重みと人々の友情が溶け合い、万博ならではの多層的な時間が流れていた。

水辺の静けさの中に潜む危機。踊りに託された遠い国の物語。墨と石が語る無言の芸術。そして、国と国が手を取り合った七十年の記憶。六月七日の万博は、万象がひとつの場所に集い、未来を形作るために織りなす、巨大な万華鏡であった。万博とは夢の縮図にして、現実の断面でもある。足を踏み入れる者は、思いもよらぬ景色に出会うことになる。

【速報】万博56日目の来場者は16万6000人  レジオネラ属菌検出で影響 水上ショー当分の間中止
6/8(日) 13:03配信 MBSニュース

 博覧会協会は、開幕から56日目となった6月7日の大阪・関西万博の来場者数について、約16万6000人と発表しました。このうち関係者は1万8000人でした。
 会場内ではレジオネラ属菌検出され、水上ショーが中止になるなど影響が出ています。
 また、その後も指針値以上の値がウォータープラザの海水から検出されたことから、当分の間、午前11時から午後4時までの間に行われる「噴水ショー」と、夜に行われる「アオと夜の虹のパレード」の中止するということです。なお、イベント中止に伴う他のパビリオン・イベントへの予約振替は行っていないとしています。
(【速報】万博56日目の来場者は16万6000人  レジオネラ属菌検出で影響 水上ショー当分の間中止(MBSニュース) – Yahoo!ニュース)

7日の万博一般来場者 過去2番目に多い約14万8000人
2025年6月8日 12:56 YTV NEWS NNN

 大阪・関西万博協会が8日発表した、7日の一般来場者数は、速報値ベースで約14万8000人、関係者を含めた総来場者数は約16万6000人でした。過去2番目の入場者数ということです。
 4月13日の開幕以降、最も1日あたりの来場者数が多かったのは1週間前の5月31日で、一般来場者数が16万9923人、関係者を含む総来場者数が18万7762人です。7日はこの日に次ぐ過去2番目の入場者数となりました。
(7日の万博一般来場者 過去2番目に多い約14万8000人(2025年6月8日掲載)|YTV NEWS NNN)

【速報】万博東ゲートは開門前から長蛇の列 “並ばない万博”掲げるも…6月下旬まで午前枠は「満員」午後0時台もわずかの日も レジオネラ属菌で水上ショーは当面中止に
6/7(土) 8:49配信 MBSニュース

開幕から56日目となった大阪・関西万博、6月7日も大阪メトロ・夢洲駅の利用者が集まる東ゲートには、開場を待つ長蛇の列ができていました。7日の午前中は東西ゲート共に「空き枠なし」満員となっています。
 7日午前8時半時点の入場ゲートの予約状況です。きょう1日は東西ゲートともに午前中は空き枠なし、満員となっています。一方で西ゲートの午後0時台は、残枠わずか、それ以外の時間帯は空き枠があります。
(【速報】万博東ゲートは開門前から長蛇の列 “並ばない万博”掲げるも…6月下旬まで午前枠は「満員」午後0時台もわずかの日も レジオネラ属菌で水上ショーは当面中止に(MBSニュース) – Yahoo!ニュース)

【万博】きょうのナショナルデーはフィリピン!先住民族の伝統舞踊を紹介「きらびやか」「ダンスとか音楽も良かった」
6/7(土) 18:05配信 MBSニュース

 6月7日の万博のナショナルデーはフィリピン。ステージ上で、きらびやかな装飾が施された衣装に身を包んだ人々が、軽快なステップを披露。フィリピン北部の「カリンガ族」の伝統的な踊りです。
 会場では様々な地域の先住民族の伝統舞踊が紹介され、観客の視線を集めていました。
(【万博】きょうのナショナルデーはフィリピン!先住民族の伝統舞踊を紹介「きらびやか」「ダンスとか音楽も良かった」(MBSニュース) – Yahoo!ニュース)

万博会場で書道・囲碁イベント開幕 本因坊戦の大盤解説も
6/6(金) 19:54配信 毎日新聞

 大阪市・夢洲(ゆめしま)で開催中の大阪・関西万博で、ともにアジア発祥で日本で発展した書と囲碁を発信するイベント「白と黒の伝統 書と囲碁の世界」(主催・毎日新聞社、協力・毎日書道会、日本棋院、関西棋院)が6日、EXPOメッセ「WASSE」で開幕した。国内を代表する書家らの作品679点を一堂に展示。大阪で同日あった囲碁・本因坊戦の大盤解説会などがあり、約8000人の来場者でにぎわった。8日まで。
 6日の開幕式典で毎日新聞社の松木健社長が「万博の場で書と囲碁の魅力を国内外に伝えたい」とあいさつ。記念の席上揮毫(きごう)では、草野心平の詩による幅16メートルの大作「富士山」を出品した石飛博光さんが同作品の一節などを力強く揮毫。かなの大家・下谷洋子さんは藤原道長「望月の歌」をたおやかな筆致で披露し、観客を魅了した。石飛さんは「タッチを軽くしたり強くしたり、私なりに踊ってみた」と笑顔を見せた。
(万博会場で書道・囲碁イベント開幕 本因坊戦の大盤解説も(毎日新聞) – Yahoo!ニュース)

サウジアラビア王国館、日・サウジ外交関係樹立70周年を記念
2025年6月7日 9時0分 PR TIMES

本日2025年6月7日は、2025年大阪万博のサウジアラビア王国館は、サウジアラビア王国と日本の外交関係樹立70周年を記念するものです。1955年6月7日、サウジアラビアと日本は正式な外交関係を樹立し、長きにわたるパートナーシップの礎を築いてきました。
この関係は数十年にわたり、文化交流や外交協力を推進し、両国にとって大きな経済効果をもたらす多面的な同盟関係へと発展しています。最近では、2025年2月に両国首脳が議長を務める戦略的パートナーシップ協議会の設立に関する覚書に調印しました。
(サウジアラビア王国館、日・サウジ外交関係樹立70周年を記念 – ライブドアニュース)

投稿日:2025年6月8日

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