万博とは、混沌と幻想が手を取り合って踊る広大な迷宮である。事前予約という結界に阻まれ、途方に暮れる者も少なくない。しかし、失望するにはまだ早い。予約なしでも、道はある。

入場から十分後、スマートフォンや館内の端末に宿る小さな魔法――それが「当日登録」だ。この魔法を使えば、選ばれし一つのパビリオンがその扉を開くという。
中でもアメリカ館は、夕暮れ時が狙い目らしい。月の石が静かに待ち受ける空間へ、日没とともに人波が引く。
水上ショーに人々が集う裏で、万博はまた別の表情を見せるのだ。

「予約なし」で楽しめる？みんなの万博攻略法 大阪・関西万博
2025年5月2日 20時29分　NHK

当日登録は会場に入った10分後から、スマートフォンや、会場内の「当日登録センター」にある端末を使って、1つずつできる仕組みです。
一方、それ以外のパビリオンは、時間が限られていたり、入場できる範囲が限られていたりするケースはあるものの、「並べば入れる」パビリオンでした。
また、「並べば入れる」パビリオンなどの中には、「当日登録」の枠を設けているものが25ありました。
事前予約がとれていなくても、パビリオンを見るチャンスはありそうです。

アメリカ館などは「夜」を狙う
「月の石」や、ロケットの打ち上げを再現した映像などを楽しめると人気のアメリカパビリオン。事前予約制を導入しておらず、先着順で入館できるため、会場のオープンとともに毎日多くの人が並んでいます。
ただ、山田さん親子によると、アメリカ館などの人気の海外パビリオンの狙い目は午後6時以降。
多くの人が毎日開催されている水上ショーを見るために会場南側に移動するため、午後6時以降は比較的短い待ち時間で入館できるということです。

会場に入場して10分すると、スマートフォンや、会場内に設置された端末から、「当日登録」と呼ばれるパビリオンやイベントの予約ができます。
山田さんたちは、入場後は最初に案内所に向かっていて、事前の予約が取れなかったパビリオンでも、「当日登録」で入館できることもあるということで、取材した日は、「日本館」を予約していました。
また、パビリオンによっては「当日登録」の枠を、1日数回に分けて公開しているところもあるということで、この日は「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」の「当日登録」が何時に公開されるか、スタッフに尋ねていました。
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