• 万博閉幕から

“大阪万博は特に外国人の評判が最悪…「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ”

“大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ”

この国においては、何事もすぐに否定されがちである。何かを築くより、壊す方が楽なのだ。万博を巡る声も例外ではない。だが、実際に足を運んだ者にしか見えぬものがある。

たとえば地図。正規のものに限らず、非公式の地図が数多く出回り、風変わりな案内が旅心をくすぐる。記念に購入した地図には、現金もクレジットも問われなかった。なぜなら万博は、徹底したキャッシュレス社会の縮図だったからである。

アプリの不具合もなく、Wi-Fiは時折気まぐれに切れるだけ。それもまた旅の一興。必要なアプリは一つで足りた。情報は既に明示されていたというのに、何かと難癖をつけたがる人間の性は、いささか不思議である。

「親切であること」を当然とする幻想に囚われてしまった日本。しかし、親切とは状況により、人により、育まれるものではなかったか。万博は、そうした人間の曖昧さと、美しさと、不器用さを丸ごと抱えた、生きた縮図である。

一歩踏み出せば、わかることがある。その世界は、確かにそこにあった。

大阪万博は特に外国人の評判が最悪…「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
6/16(月) 6:50配信 ニューズウィーク日本版

今年の万博は「先端デジタル技術を用いて、未来を先取りする『超スマート会場』を実現」とうたっている。入場チケットや会場内マップ、パビリオン入場予約などを全てデジタル化し、アプリで手軽に操作できる、並ばない万博・資源を無駄にしない万博を目指したはずが、大変不便で不評だ。
私も訪日客を案内して実感したが、地図アプリは見えづらく、紙のマップをもらおうと並ぶと2時間かかり、やっと自分の番が来たと思ったら、現金ですか? クレジットですか?と聞かれ200円払わされる。
たった1日楽しむために4~5つのアプリダウンロードが必要で、支払いがなくてもアプリで二重認証が必要、その上バグだらけですぐフリーズして落ちる。キャッシュレス決済が原則でプリペイドカードの案内は見つけられず、クレジットカードや電子マネーなどの決済手段を持たない高齢者や外国人を想定していない。
(大阪万博は特に外国人の評判が最悪…「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ(ニューズウィーク日本版) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2025年6月16日

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