• 万博閉幕から

““雨の日の万博”はほとんど苦行? 事前準備を怠った筆者が後悔したこと”

““雨の日の万博”はほとんど苦行? 事前準備を怠った筆者が後悔したこと”

朝から降り出した雨は、午後になっても止む気配を見せなかった。傘の隙間を縫うようにして歩き続ける人の列。その合間をすり抜けるようにして進む自分に、なんだか遠い昔の修学旅行を思い出す。
濡れたベンチには誰も腰を下ろさず、背負ったリュックは、時間が経つごとにずしりと重さを増していく。けれど、大屋根リングの下だけは、少しだけ空気が違っていた。

雨宿りをする家族連れや旅人たちが、静かにシートを敷いて休む姿は、どこか寄り添うような温かさがあった。ああ、世界は広いけれど、人が集まるとこんなにも優しくなるのかと、不意にそんなことを思った。
たとえずぶ濡れになったとしても、この場所で感じる小さな連帯感と、目の前に広がる知らない国の風景に、来てよかったと心のどこかでつぶやいていた。

“雨の日の万博”はほとんど苦行? 事前準備を怠った筆者が後悔したこと
5/29(木) 17:28配信 リアルサウンド

 やまない雨、どこに行っても避けられない人混み、延々と続く行列、濡れたベンチには座ることもできず、重く肩に食い込むバックパックは容赦無く体力を奪っていく……図らずも苦行のような万博観覧となってしまったが、これから訪れる方のために、雨の日の万博での注意点などをレポートともにお届けしたい。

人気のパビリオンはスマホでの予約が必須で、それでもかなり並ぶということが入場してすぐに理解できたのは、不幸中の幸いか。『パナソニックグループパビリオン「ノモの国」』や『電力館 可能性のタマゴたち』などはいかにも先端テクノロジー満載というイメージで興味があったが、外観を眺めることができただけでも良しとするしかあるまい。

 大屋根リングの下は雨を凌げるので、避難民のように人々が集っており、地面にシートを敷いて休む外国人の方もいて、不思議なお祭り感があった。大屋根リング添いに移動すれば、あまり雨に当たらずに済むのは計算のうちだろう。雨の日は大屋根リングを十分に活用されたい。しかし、せっかく万博に来たとなれば登ってみたくなるのが人情。雨に濡れる覚悟で階段を登った。

マックスの来場者数の際はこの日よりも混むということなので、相応の覚悟が必要だ。どうしても見たいパビリオンをひとつかふたつに絞って予約をして、あとは会場内を散策したり、入りやすい小さなパビリオンを見ていくという余裕を持ったプランを立てるのが良さそうだ。地元の人によると、晴れた日の平日夜などがオススメだという。

 ところで、大屋根リング以外の会場内での休憩所というと、至るところにベンチなどが設置してあるものの、雨の日はびしょ濡れでほとんど座れる状態ではない。大屋根リングに囲まれた会場内は方向感覚を失いがちで、目当てのポイントに辿り着くのに想定以上に時間がかかることもある。あまりゆっくり休める状況ではないので、体力には十分に留意されたい。
(“雨の日の万博”はほとんど苦行? 事前準備を怠った筆者が後悔したこと(リアルサウンド) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2025年6月1日

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