
千葉県船橋市からやってきた一人の男がいた。彼は、まだ陽の高い十二日の午前十時、夢洲の風に吹かれながら静かに万博の門前に腰を下ろした。時を刻むうちに街は夜の帳に包まれ、灯りの下で彼の手に渡されたのは、入場整理券「No.1」。それはただの紙ではなかった。
万博元年の記念すべき最初の一歩を刻む、ひとつの証である。夢洲の地に立つ者の中で、最も早く未来に触れた者となった。
万博入場「No.1」は前日午前10時到着 「ドキドキ、ワクワク」
4/13(日) 8:32配信 朝日新聞大阪メトロ中央線の夢洲駅に隣接する会場の東ゲートでは、午前9時の開場前から多くの来場者や関係者らでごったがえした。
千葉県船橋市の松本一洋さん(52)は、12日午前10時ごろに会場前に到着し、同日夜にスタッフから入場整理券「No.1」を受け取ったという。
小学生のときに国際科学技術博覧会(つくば万博)を訪れて以来、万博の大ファンに。昨晩は共に一夜を明かすことになった人たちと行ってみたいパビリオンの話や愛知万博の思い出などを語り合って過ごしたが、強い風が吹きつける固いアスファルトの上で十分に睡眠は取れず、「こんなに寒くてつらいなら帰ろうかなと正直思った」。
万博入場「No.1」は前日午前10時到着 「ドキドキ、ワクワク」(朝日新聞) – Yahoo!ニュース
万博会場ですでに待機組、愛知万博30回入場の男性「夜通しで待つ」
4/12(土) 19:01配信 朝日新聞
大阪・関西万博は13日に開幕する。大阪市此花区の夢洲(ゆめしま)の会場では12日午後、いち早い入場に向けてすでに待機している人の姿が見られた。
名古屋市守山区から来た会社員の男性(57)は、12日午後3時すぎから入場口の一つである東ゲート近くで待っており、夜通しで待つ予定という。
2005年の愛知万博には30回ほど通ったといい、「テーマを設定して、想像を超えた未来を見せてくれるのが万博の面白さ」と話す。
(万博会場ですでに待機組、愛知万博30回入場の男性「夜通しで待つ」(朝日新聞) – Yahoo!ニュース)