• 万博閉幕から

津波注意報でも「通常通り営業」、災害対策本部設置

津波注意報でも「通常通り営業」、災害対策本部設置

7月30日、朝の静けさを裂くように、遠くカムチャツカ半島で地震が起きた。その知らせは日本列島全体を駆け巡り、津波警報と注意報が各地に発令され、大阪府も例外ではなかった。夢洲の万博会場もまた、その範囲に含まれる。

吉村府知事は、府民に向けて沿岸部や地下街からの避難を呼びかけた。だが夢洲の地は、南海トラフ巨大地震の津波に備え、海面より11メートルもの高さにかさ上げされている。耐震構造の橋やトンネル、3日分の備蓄物資も整えられ、まるで未来の砦のように静かに立っている。

それでも朝の余波は広がり、万博会場への船便が欠航となり、尼崎のパーク&ライド駐車場も閉鎖され、利用客たちは近隣施設に避難した。シャトルバスは止まり、アクセスは一時的に途絶えた。アンゴラパビリオンは独自判断で扉を閉ざしたが、ほかのパビリオンやイベントは変わらず続き、未来都市のような万博の街は、人々のざわめきを抱えながらも日常を取り戻そうとしていた。

午前10時、博覧会協会は災害対策本部を立ち上げ、正午過ぎには場内放送とアプリで「津波注意報が発令中だが、会場は安全で通常営業を続ける」と来場者に伝えた。けれども、発表までの2時間が長く感じられたことは否めず、協会の幹部は「もっと早く安心を届けるべきだった」と語った。

未来の祭典が開かれる夢洲は、海に浮かぶ巨大な希望の舞台。たとえ遠い地の揺れが波となって押し寄せようとも、その砦は静かに立ち、世界を迎える準備を解いてはいなかった。

万博、津波注意報エリア内で「大丈夫なの?」「来場者への注意喚起なし?」 会場は大規模地震に備えて整備
7/30(水) 11:39配信 オリコン

 気象庁は30日、ロシア・カムチャツカ半島で同日の日本時間午前8時24分ごろに発生した地震を受け、日本列島の広い範囲に「津波警報」「津波注意報」を発出した。大阪府にも「津波注意報」が出ており、大阪・関西万博(大阪・夢洲)のエリアにあたる。
 大阪府の吉村洋文知事は、自身のXに「本日、発生した地震により大阪府域にも津波注意報が発表されました。現在、府では防災・危機管理司令部を設置し、情報収集に努めています。大阪府域の津波到達は12時頃と予想されています。沿岸川沿いなど津波による浸水が想定される地域にいる人や地下街にいる人は安全な場所に避難をお願いします」と投稿した。
 なお、万博会場は、大規模地震に備えて整備されている。公式サイトでは「会場は、南海トラフ巨大地震の津波想定よりも5メートル以上かさ上げされています。万博会場内の建物や、夢洲へ繋がる橋・トンネルは耐震構造となっており、倒壊の可能性は低くなっています」と説明。また、3日分の備蓄物資の確保、関係機関と連携した帰宅支援なども記されいる。
(万博、津波注意報エリア内で「大丈夫なの?」「来場者への注意喚起なし?」 会場は大規模地震に備えて整備(オリコン) – Yahoo!ニュース)

津波注意報で万博会場行きの船便欠航
7/30(水) 12:23配信 共同通信

 日本国際博覧会協会は30日、大阪府に津波注意報が出たことを受け、大阪・関西万博会場に接する桟橋の使用を午前10時半から中止した。会場に向かう船便が欠航した。
(津波注意報で万博会場行きの船便欠航(共同通信) – Yahoo!ニュース)

カムチャツカ地震 兵庫・大阪で津波注意報への警戒、空の便や大阪・関西万博アクセス一部に影響
7/30(水) 15:38配信 ラジトピ ラジオ関西トピックス

 7月30日午前8時25分ごろに起きたロシア・カムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8.7の地震に伴い、兵庫県や大阪府などの瀬戸内側に津波注意報、和歌山県に津波警報が発表された。
 大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は、会場・夢洲と結ぶシャトルバス発着点「尼崎万博P&R(パーク・アンド・ライド)駐車場」(兵庫県尼崎市)を閉鎖し、シャトルバスの運行を停止した。駐車場にいた利用客らは午前10時32分までに近隣の尼崎クリーンセンターへ避難した。
 尼崎市の臨海部の一部に避難指示が発令されたことによる対応。
 大阪府には津波注意報が発令されているが、会場・夢洲はかさ上げされており、予想される津波の高さよりも8メートル高くなっているため影響はないと判断。パビリオンは通常通り営業し、各イベントも予定通り開催する。
(カムチャツカ地震 兵庫・大阪で津波注意報への警戒、空の便や大阪・関西万博アクセス一部に影響(ラジトピ ラジオ関西トピックス) – Yahoo!ニュース)

大阪に津波注意報、「大阪・関西万博」が対応を発表「通常通り営業」
7/30(水) 13:50配信 Lmaga.jp

7月30日朝、ロシア・カムチャツカ半島付近で起きたマグニチュード8.7の地震の影響で、大阪府に津波注意報が発令。これを受け、大阪市此花区の人工島「夢洲」で開催中の『大阪・関西万博』の対応が発表された。
博覧会協会は、「博覧会の会場はかさ上げされており、予想される津波の高さよりも8m高くなっているため影響はない」とコメント。一部アクセスに影響は出ているが、それ以外は通常通り営業するとのこと。
10時30分に本部長(石毛博行事務総長)出席のもと協会本部会議を開催。情報共有をおこない、11時現在の状況をふまえ、パビリオン・イベントは予定通り営業・開催することが決まった。
(大阪に津波注意報、「大阪・関西万博」が対応を発表「通常通り営業」(Lmaga.jp) – Yahoo!ニュース)

【万博】パビリオンやイベント予定通り営業・開催「会場は嵩上げされている、十分高いため影響ない」
7/30(水) 12:22配信 読売テレビ

 大阪市の人工島・夢洲で開催されている万博について、万博協会は午前10時に災害対策本部を設置し、万博会場は予想される津波の高さよりも十分に嵩上げされているため、影響はないと発表しました。
 パビリオンやイベントはすべて予定通り行いますが、兵庫県尼崎市に避難指示が出ているため、尼崎市のパークアンドライドの受け入れとシャトルバスの運行は停止するということです。今後は、大阪府や大阪市と連携し、対応するとしています。
(【万博】パビリオンやイベント予定通り営業・開催「会場は嵩上げされている、十分高いため影響ない」(読売テレビ) – Yahoo!ニュース)

万博幹部「情報提供に改善の余地あった」 通常通り営業の万博会場、津波注意報の発表から来場者への周知まで2時間超
7/30(水) 16:40配信 ABCニュース

30日、万博は通常通り営業していますが、アンゴラパビリオンは独自の判断で臨時閉館をしています。
万博協会は、大阪府で午前9時40分に津波注意報が出されたことを受け、午前10時に災害対策本部を設置。正午すぎに場内放送やアプリを通して、津波注意報の発表や、会場はかさ上げされているため通常の営業を続けることなどを来場者に伝えました。
注意報が発表されてから来場者への周知までに2時間以上要したことについて、30日午後、取材に応じた万博協会の幹部は「府市と連携しながら、来場者により安心を感じてもらうために発表内容を調整していた。結果的に正午を超えてしまったので、情報提供の仕方については改善の余地があった」などと説明しました。
(万博幹部「情報提供に改善の余地あった」 通常通り営業の万博会場、津波注意報の発表から来場者への周知まで2時間超(ABCニュース) – Yahoo!ニュース)

万博協会、災害対策本部を設置 情報共有進める 大阪に津波注意報
7/30(水) 11:34配信 毎日新聞

 大阪市此花区の人工島「夢洲(ゆめしま)」で開催中の大阪・関西万博について、日本国際博覧会協会(万博協会)は30日、石毛博行事務総長をトップとする災害対策本部を設置し、関係機関との情報共有を進めている。パビリオンなどは通常通り営業し、イベントも開催する。
 万博協会の広報は当初、場内アナウンスはしないと説明していたが、正午すぎに通常通り営業する旨の放送をした。
 兵庫県尼崎市が海側の一部地域に避難指示を出したため、同市内の万博用駐車場での受け入れと、会場と結ぶシャトルバスの運行を中止した。
 南海トラフ巨大地震が発生した場合でも、会場付近の津波の高さは最大5・4メートルと想定され、夢洲は海面から11メートルかさ上げされており、浸水被害は限定的とされている。
(万博協会、災害対策本部を設置 情報共有進める 大阪に津波注意報(毎日新聞) – Yahoo!ニュース)

夢洲への2便運航取りやめ、兵庫・尼崎市から万博会場へのパークアンドライド受け入れもストップ
7/30(水) 12:05配信 読売新聞オンライン

 大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は、兵庫県尼崎市が沿岸地域の一部に避難指示を発令したことを受け、会場への来場手段として同市に設けている「パークアンドライド」の駐車場への自家用車の受け入れを30日午前10時20分頃に停止した。
 万博協会によると、この駐車場から会場に向かうシャトルバスの運行も中止。スタッフが、付近にいた利用者らを近くのビルに避難誘導し、10時半頃までに避難を完了した。
 また、大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)の会場北岸にある浮桟橋の利用も停止し、会場と結ぶ船2便の運航を取りやめた。再開については未定という。
 万博会場は南海トラフ地震で想定される津波(3・2メートル)よりも5メートル以上かさ上げされている。万博協会は30日、災害対策本部の会議を開き、同日は通常通り営業することを決めた。
(夢洲への2便運航取りやめ、兵庫・尼崎市から万博会場へのパークアンドライド受け入れもストップ(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース)

吉村知事「情報発信のあり方に問題」 万博での津波アナウンス遅れに
7/31(木) 15:52配信 朝日新聞

 ロシアのカムチャツカ半島付近で30日に発生した地震をめぐり、大阪・関西万博の会場で津波注意報を知らせる場内アナウンスが遅れる事態があり、大阪府の吉村洋文知事は31日、「情報発信のあり方に問題がある」と指摘し、日本国際博覧会協会に改善を求めた。大阪市内であった関西広域連合委員会で述べた。
 地震を受け、府での津波到達予想時刻は30日正午で、予想される高さは1メートルとされていた。しかし、会場でアナウンスが流れたのは午後0時7分だった。万博会場は大阪湾の人工島・夢洲(大阪市)に位置するが、会場は地盤がかさ上げされていることから、通常通り開場していた。
 協会は同日午後に記者会見を開き、「来場者に安心を与えるということで、伝える情報の内容に慎重を期した。結果として到達予想時刻を越えたことには改善の余地があり、申し訳ない」と謝罪した。
(吉村知事「情報発信のあり方に問題」 万博での津波アナウンス遅れに(朝日新聞) – Yahoo!ニュース)

投稿日:2025年7月30日

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