
万博の朝は、まるで物語の序章のように静かに始まる。夜明けとともに、国際連合や欧州連合、15カ国の代表たちが一斉にリングの上を駆けた。空を裂くように、軽やかな足音が万国の調和を奏でる。多様な思想、異なる言語、それぞれの歩幅。それでも同じ円を描く彼らの姿は、美しい寓話のようだった。
デンマークはこの日、ナショナルデーを迎えた。そして王が来た。フレデリック10世が、あの夢洲に立った。遠き北欧の風をまとって。王が歩けば、人々もついていく。王が見れば、誰もがその先を見上げる。万博が一瞬、王国の庭園のような趣を帯びた。
そして静かに、パレスチナの展示ケースに光が宿った。長らく空だった棚に、ようやく陶磁器や木工が並ぶ。遅れてきた物語が、やっと語りはじめる。
一方、ウズベキスタンでは予約システムに思わぬ綻びが。名前と記憶の一部が、想定外のかたちで世界に流れた。
透明なぬいぐるみベンチも、居場所を失い会場を去った。そこにあった優しさと違和感。すべてが今、万博という大いなる実験の一部になっている。
万博・大屋根リングの上を疾走 「多国間主義と平和のための外交の国際デー」に合わせ実施
4/24(木) 10:09配信 産経新聞大阪市此花区の人工島・夢洲(ゆめしま)で開催中の2025年大阪・関西万博で24日午前、世界最大の木造建築物の大屋根リングを走るイベントが開かれた。世界各国・地域の関係者らが「平和」を願い、一周約2キロのリングを駆けた。
午前7時すぎのスタート時には、15の国・地域や複数の国際機関の関係者ら約40人が集合。国連パビリオンで展示されている「平和の鐘」のミニチュア版が鳴らされたのを合図に、参加者らがリング上を思い思いに走り始めた。
(万博・大屋根リングの上を疾走 「多国間主義と平和のための外交の国際デー」に合わせ実施(産経新聞) – Yahoo!ニュース)
万博パビリオンの代表ら大屋根リングで走る 連帯示す17の国・機関
4/24(木) 11:57配信 朝日新聞大阪・関西万博のシンボルである大屋根リングで24日早朝、パビリオンを出展している国際連合や欧州連合と15カ国の政府代表ら38人が一緒にランニングを楽しんだ。
呼びかけた国連パビリオンの責任者のマーヘル・ナセルさんは「リングの上で走るのは、『多様でありながらひとつ』を象徴するもので、私たちの連帯を示すものです」と意義を訴えた。
参加したのは、オーストラリアやフランス、インドネシア、マレーシア、カザフスタン、フィンランド、ベルギー、ドイツ、オランダ、アイルランド、デンマーク、サンマリノ、英国、スイス、チェコの政府代表ら。思い思いの速さで、話しながら走った。英国館のキャロリン・デービッドソン政府代表は息を切らしながら「六甲山や大阪湾の眺めがすばらしい。2回目、3回目ができることを望んでいます」と喜んだ。
(万博パビリオンの代表ら大屋根リングで走る 連帯示す17の国・機関(朝日新聞) – Yahoo!ニュース)
【万博】デンマーク国王がナショナルデーで来日「楽しんで、ありがとう」会場の隣では「IR」起工式も「大阪経済が成長する起爆剤に」
4/24(木) 18:00配信 読売テレビ24日は、デンマークのナショナルデー。
会場に姿を見せたのは、デンマーク国王のフレデリック10世です。自国のナショナルデーにあわせ来日しました。
デンマーク国王・フレデリック10世
「きょうを楽しんで頂き、デンマークが提供する価値の一端を感じ取っていただければ幸いです。ありがとう」
会場では、デンマーク人の父親と日本人の母親を持つシンガーソングライターのミイナ・オカベさんが、やさしい歌声で観客を魅了しました。
デンマークは、北欧の5か国(デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン)共同でパビリオンを出展しています。
展示エリアでは、高さ6メートル以上に達する紙のスクリーンに北欧の人々の日常が映し出され、現地の暮らしを体験できます。
(【万博】デンマーク国王がナショナルデーで来日「楽しんで、ありがとう」会場の隣では「IR」起工式も「大阪経済が成長する起爆剤に」(読売テレビ) – Yahoo!ニュース)
「まさか日本で…」デンマーク国王が大阪万博会場に降臨、ファン感激
4/24(木) 16:30配信 Lmaga.jp来日中のデンマーク国王・フレデリック10世が、開催中の『大阪・関西万博』を訪問。4月24日、会場内の「レイガーデン」で開催された「デンマークナショナルデー」のオープニングセレモニーに登場した。世界中のVIPが続々来場しているなかで、国王自ら参加は、このデンマークが初となる。
前日23日には東京・銀座で、大手ラーメンチェーン「一風堂」のラーメンを「おいしい!」と堪能していたデンマーク国王。この日のオープニングセレモニーのスピーチでは、日本とデンマークの150年以上の友好関係に触れ、フィンランド、ノルウェー、アイスランド、スウェーデンと共同で出展している北欧パビリオンについても「多くの人の努力がこの大阪の地で結実した」とアピールした。
また大阪大学でデンマーク語を専攻する生徒たちもフラッグを振って、国王や代表団を歓迎。代表団入場の際にも、にこやかに挨拶を交わす様子もみられた。女子学生のひとりは「国王に会えて、とっても嬉しい」と笑顔で話した。
(「まさか日本で…」デンマーク国王が大阪万博会場に降臨、ファン感激(Lmaga.jp) – Yahoo!ニュース)
万博でパレスチナの「存在知って」 紛争で遅れた展示品を新たに公開
4/24(木) 18:24配信 朝日新聞大阪・関西万博のパレスチナの展示ブースで24日、到着が遅れていた展示品の公開が始まった。開幕から空のケースが展示されていたが、陶磁器や木工品、ガラス工芸などが並んだ。
共同館「コモンズD」内にあるパレスチナの展示に、約20点の展示品が追加された。担当マネジャーのラファット・ライヤーンさんによると、紛争のためイスラエルによる人の移動や物流の制限が厳しく、いくつもの検閲所を通るために、パレスチナからの輸出に時間がかかったという。
13日の開幕日には展示品の到着が間に合わず、空のケースに「尋ねて」という紙を置いていた。22日に万博会場に展示品が届き、24日からの公開となった。
(万博でパレスチナの「存在知って」 紛争で遅れた展示品を新たに公開(朝日新聞) – Yahoo!ニュース)
万博ウズベク館、予約システムで情報流出
4/24(木) 19:13配信 共同通信大阪・関西万博のウズベキスタンパビリオンで、独自の予約システムの障害により、予約した人の個人情報が流出したことが24日、関係者への取材で分かった。流出の可能性があるのは200人未満とみられ、原因を調べている。
(万博ウズベク館、予約システムで情報流出(共同通信) – Yahoo!ニュース)
最大200人の名前やメールアドレスが流出 万博ウズベキスタンパビリオン 予約システムで他人の個人情報含むQRコード送信
4/24(木) 21:44配信 ABCニュース大阪・関西万博のウズベキスタンパビリオンで24日、独自の予約システムから個人情報が流出していたことがわかりました。
ウズベキスタンパビリオンは12日から事前予約を受け付けていますが、予約をした人の一部に本人以外の個人情報を含むQRコードが送られていたことがわかりました。
ウズベキスタンパビリオンによりますと最大200人の名前やメールアドレスが流出したとみられるということです。
ウズベキスタンパビリオンは短時間に事前登録が急増したことが原因だとしていて、詳しい原因を調査中です。
(最大200人の名前やメールアドレスが流出 万博ウズベキスタンパビリオン 予約システムで他人の個人情報含むQRコード送信(ABCニュース) – Yahoo!ニュース)
万博会場のメタンガス懸念し修学旅行先を変更 千葉の中学、奈良に
4/24(木) 19:42配信 産経新聞大阪・関西万博会場で地中の廃棄物から可燃性のメタンガスが発生している問題を受け、千葉県一宮町の教育委員会が24日、町立一宮中学校生の修学旅行の行き先を、万博から奈良県に変更したと発表した。
一宮町教委によると、生徒らは当初、6月5日から7日にかけ、修学旅行の行き先の1つに万博を予定していた。
だが、埋め立て地である万博会場である大阪市此花区の夢洲(ゆめしま)では昨年3月に爆発事故が発生。今月に入り、招待客らを入れた予行演習の際にも高濃度ガスが検知されるといった事象が発生したと報じられた。
市教委は産経新聞の取材に、「万博に行きたい生徒らもいるだろうが、安全面を考えた。生徒に寄り添って行き先を変えた」と語った。
(万博会場のメタンガス懸念し修学旅行先を変更 千葉の中学、奈良に(産経新聞) – Yahoo!ニュース)
批判上がった大阪万博の「ぬいぐるみベンチ」、出展者が撤去…「配慮が行き届かず深く反省」
4/24(木) 17:15配信 読売新聞オンライン同社の説明によると、ブースでは、2次活用をテーマに廃材を使ったテーブルや照明器具、おもちゃなどを展示。「ぬいぐるみベンチ」は、透明なビニールのなかに利用されなくなったぬいぐるみを敷き詰めて圧縮したもので、来場者が自由に腰掛けることができた。
万博が開幕した13日以降、SNSで「ぬいぐるみがかわいそう」「座りたくない」といった投稿が相次ぎ、同社は23日午後に撤去した。
(批判上がった大阪万博の「ぬいぐるみベンチ」、出展者が撤去…「配慮が行き届かず深く反省」(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース)
「許せない」「かわいそう」万博の「ぬいぐるみベンチ」に疑問の声、出展社は撤去
2025/4/24 14:02 産経ニュース大阪・関西万博に出展しているワイドレジャー(福岡県小郡市)は24日、同社の体験ブース「遊んでい館?」に設置された「アップサイクル家具(ぬいぐるみベンチ)」を撤去するとホームページで発表した。使われなくなった多くのぬいぐるみを透明のビニールに詰め込み、人が座れるようにしたベンチに、SNS上では「かわいそう」「これは座れない」などの声が多数上がり、同社は撤去した。
同社の担当者は「今回の展示は、『役目を終えたぬいぐるみに、もう一度活躍の場を』という思いから、アップサイクル(不用品に手を加えて、違う価値を持つ品物に生まれ変わらせること)の一環として企画したが、結果として、ぬいぐるみに愛着を持つ方々へ不快感を与えてしまった。配慮が行き届かなかった点を深く反省している」と話している。ぬいぐるみベンチはすでに撤去したという。
(「許せない」「かわいそう」万博の「ぬいぐるみベンチ」に疑問の声、出展社は撤去 – 産経ニュース)