
万博の夜は、ただの夜ではない。夢洲に灯る無数の光、その下で語られるのは未来の物語——のはずだった。ところが22日の夜、物語は思わぬ展開を見せた。人工島・夢洲と本土を結ぶ大動脈、大阪メトロ中央線。その大阪港駅で、午後9時半ごろ車両の不調が発覚し、線路は静かに息を止めた。
自動運転装置が沈黙を破り、不吉なランプをともしたその瞬間、未来都市の鼓動が止まった。夢洲の玄関口には約4000人の人々が取り残され、まるで時が止まったように立ち尽くす。午後10時24分、ようやく再び列車が走り出したが、この出来事はアクセスの脆さを静かに炙り出した。
夢洲は未来を語る場であると同時に、今を問う鏡でもある。そこに行くということは、まさに冒険なのだ。
大阪・関西万博の駅で4千人が足止め アクセスの弱さ浮き彫りに
4/23(水) 12:52配信 朝日新聞大阪・関西万博を主催する日本国際博覧会協会は23日、22日夜に起きた鉄道のトラブルで、会場の最寄り駅に一時約4千人が滞留したと明らかにした。会場は人工島で、アクセスの課題が改めて浮き彫りになった。
協会によると、22日午後9時半ごろ、大阪メトロ中央線の大阪港駅で車両故障が発生。同線は一時全線で運転を見合わせ、午後10時24分に運転を再開した。
大阪港駅から2駅離れた万博会場最寄りの夢洲(ゆめしま)駅では、ホームへの立ち入りが制限され、一時約4千人が滞留した。
万博の開場時間は午前9時から午後10時まで。だが協会は、22日夜は雨天だったため「来場者はすでに少なかった」として、会場にとどまるように求めるなどの対応は取らなかったという。
(大阪・関西万博の駅で4千人が足止め アクセスの弱さ浮き彫りに(朝日新聞) – Yahoo!ニュース)
万博帰りの足、大阪メトロ中央線一時止まる…夢洲駅混雑「足が疲れて早く帰りたい」
4/23(水) 9:22配信 読売新聞オンライン22日午後9時30分頃、大阪市港区築港の大阪メトロ中央線大阪港駅で車両故障が発生した。この影響で同線は午後10時25分頃まで、全線で運転を見合わせた。大阪・関西万博の会場に隣接し、来場者の「玄関口」となる中央線夢洲(ゆめしま)駅は、足止めされた帰宅客らで混雑した。13日の万博開幕後、中央線の運転見合わせは初めて。
大阪メトロによると、長田発夢洲行きの上り列車(6両編成)で、自動運転装置の故障を示すランプが点灯したという。原因は不明で、安全確認した後に運転を再開した。
大阪メトロの永沢良太・広報課長は「多数の乗客に迷惑をかけてしまい、誠に申し訳ない。原因究明と再発防止に努め、皆さんが万博を安心して楽しめるようにしたい」と話した。
(万博帰りの足、大阪メトロ中央線一時止まる…夢洲駅混雑「足が疲れて早く帰りたい」(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース)
万博最寄りの『夢洲駅』で約4000人が足止め…博覧会協会が“大阪メトロの運転見合わせ”を把握したのは車両故障から30分後 情報連携を検証へ
4/23(水) 12:15配信 MBSニュース4月22日夜、大阪メトロ中央線が全線で一時運転を見合わせ、万博会場最寄りの夢洲駅に約4000人が足止めされたことを受け、博覧会協会が大阪メトロとの情報連携を検証することになりました。
大阪メトロによりますと、22日午後9時半、大阪港駅で車両が故障した影響で中央線が一時全線で運転見合わせとなり、大阪・関西万博の会場最寄りの夢洲駅では、会場で働くスタッフや来場者、約4000人が足止めされました。
しかし、博覧会協会が運転見合わせを把握したのは車両故障から約30分後で、夜勤の職員からの情報を受けて大阪メトロに問い合わせていました。
(万博最寄りの『夢洲駅』で約4000人が足止め…博覧会協会が“大阪メトロの運転見合わせ”を把握したのは車両故障から30分後 情報連携を検証へ(MBSニュース) – Yahoo!ニュース)
【大阪・関西万博】22日に大阪メトロ中央線が一時運転見合わせで夢洲駅に約4000人が滞留 博覧会協会「特定の交通傷害の事象に特化したマニュアルは存在しない」
4/24(木) 9:54配信 ABCニュース博覧会協会は24日朝の会見で、大阪メトロが運転見合わせになった場合の「特化したマニュアルは存在しない」と明らかにしました。
大阪メトロによりますと、大阪メトロ8路線で30分以上の遅延などが発生した場合はメトロから博覧会協会に連絡する取り決めになっていましたが、22日は再開を優先したため連絡が遅れたということです。
また、博覧会協会は24日朝の会見で「特定の交通傷害の事象に特化したマニュアルは存在しない」と明らかにしました。ただ、中央線の場合は弁天町駅バスターミナルを活用した大阪メトロによる代替輸送、博覧会協会などがチャーターするバスによる輸送が想定されているということです。
22日夜の運転見合わせについては、復旧までの時間を考え、メトロでも博覧会協会でも代替輸送は検討されなかった、としています。
(【大阪・関西万博】22日に大阪メトロ中央線が一時運転見合わせで夢洲駅に約4000人が滞留 博覧会協会「特定の交通傷害の事象に特化したマニュアルは存在しない」(ABCニュース) – Yahoo!ニュース)
足止め4000人で見えた万博協会の無策 鉄道トラブル把握に30分 甘いマニュアル想定
4/24(木) 7:47配信 産経新聞大阪・関西万博会場に向かう唯一の鉄道路線、大阪メトロ中央線で22日夜、車両故障による運転見合わせがあり、会場最寄りの夢洲(ゆめしま)駅(大阪市此花区)に一時、約4千人が滞留する事態となった。露呈したのは日本国際博覧会協会による危機対応のまずさ。大阪メトロとの連携不足から、事態をつかんだのは遅延発生から約30分もたってからだった。待機場所を開放していなかったことも滞留を深刻にし、今後の万博運営に不安を残した。
(足止め4000人で見えた万博協会の無策 鉄道トラブル把握に30分 甘いマニュアル想定(産経新聞) – Yahoo!ニュース)