
ついに、夢洲の季節が終わる。
半年にわたり無数の「いのち」が集い、光り、語り合い、そして去っていく――それが「大阪・関西万博」という名の、壮大な夢の祭りであった。10月13日、その幕が静かに降りる。午後2時、シャインハットの天蓋の下で、閉会式が始まる。招かれた者たちだけがその場に立ち会うが、レイガーデンやMatsuriのパブリックビューイングでは、最後の瞬間を見届けようと人々が肩を寄せ合う。テレビやYouTubeでも、この終わりの光景が全国へ流れていく。
閉幕にあたって発表される「大阪・関西万博宣言」には、半年の物語が結晶のように凝縮される。分断の時代にあって、ここでは言葉や文化を越えた出会いがあり、幾万の人が「未来」を語り合った。アジアの陽光のもと、世界は一瞬、ひとつのテーブルについたのだ。万博とは、国家でも企業でもなく、人と人が編んだ“公共財”だった――宣言はそう語りかける。
振り返れば、万博ははじめ苦戦していた。暑さに包まれた初夏、まだ誰もが遠くを見つめていた。しかし秋風が吹きはじめる頃、夢洲は奇跡のように息づいた。9月以降、連日20万人の足音が響き、2500万人がその光景を共有した。大屋根リングの下を歩く人々は、未来をひと巡りする旅人のようであった。
13日午後、そのリングの輝きの中で、「いのち輝く未来社会のデザイン」という言葉が、最後の空へと放たれる。旗はサウジアラビア・リヤドへ渡され、夢洲の風が静かに吹き抜ける。
終わりではない。誰かの胸に宿った小さな光が、次の万博へと続いていくのだ。
秋篠宮さまのおことば 石破茂首相あいさつも 大阪・関西万博閉会式 13日14時から/式次第
10/13(月) 10:47配信 日刊スポーツ大阪・関西万博が13日、閉幕日を迎えた。午後2時からは「EXPOホール『シャインハット』」で閉会式が行われる。
万博協会は今月7日に、閉会式の式次第を発表。万博名誉総裁の秋篠宮さまのおことばや、名誉会長の石破茂首相のあいさつなどが予定されている。
NHKで午後1時55分~15時10分に生中継予定。万博公式YouTubeチャンネルでもライブ配信される。▽式次第
・映像プログラム(1)「Countdown to the Futures 未来へのカウントダウン」
・開式の辞(万博協会・石毛博行事務総長)
・日本国旗掲揚、日本国歌斉唱(ローバースカウト、日本ボーイスカウト大阪連盟、大阪すみよし少年少女合唱団)
・万博協会・十倉雅和会長のあいさつ
・パフォーマンスプログラム(1)「結-MUSUBI-」
・映像プログラム(2)「Moments of All Lives in EXPO2025 すべてのいのち輝く瞬間を」
・感謝の辞(吉村洋文大阪府知事)
・万博名誉会長あいさつ(石破茂首相)
・祝辞(BIE総会アラン・ベルジェ議長)
・BIE旗渡し式
・万博名誉総裁・秋篠宮皇嗣殿下のおことば
・パフォーマンスプログラム(2)「EXPO World Journey. 世界を旅するいのちの物語」
・大阪・関西万博宣言
・BIE旗降納・旗渡し式 2030年リヤド国際博覧会
・映像プログラム(3)2030年リヤド国際博覧会 特別プログラム「A journey of foresight」
・パフォーマンスプログラム(3)「Start for the Futures.~それぞれの未来へ」
・閉式の辞(石毛事務総長)
(秋篠宮さまのおことば 石破茂首相あいさつも 大阪・関西万博閉会式 13日14時から/式次第(日刊スポーツ) – Yahoo!ニュース)
明日、万博閉会式。NHKで全国放送、公式YouTubeでもライブ配信
10/12(日) 12:00配信 トラベル Watchいよいよ「大阪・関西万博(EXPO2025)」が10月13日に閉幕する。閉会式は、14時~15時10分ごろにEXPO ホール「シャインハット」で開催。
会場観覧は招待者のみとなるが、EXPO ナショナルデーホール「レイガーデン」およびEXPO アリーナ「Matsuri」ではパブリックビューイングを実施。また、閉会式の様子はNHK総合テレビで全国生放送(13時55分~)されるほか、大阪・関西万博の公式YouTubeチャンネル(@Expo2025Japan)およびバーチャル万博でもライブ配信を行なう。
(明日、万博閉会式。NHKで全国放送、公式YouTubeでもライブ配信(トラベル Watch) – Yahoo!ニュース)
閉幕日の「大阪・関西万博宣言」が判明…「次の時代に向けた弾みになった」
10/11(土) 21:39配信 読売新聞オンライン大阪・関西万博の閉幕日に公表される「大阪・関西万博宣言」の内容が明らかになった。外交やビジネスなど様々な分野での交流が促進され、万博が「相互理解と対話を促す重要な公共財」であることを示したと指摘し、「次の時代に向けた弾みになった」としている。
読売新聞が入手した宣言文によると、「分断という言葉がより強く語られ始めている中、様々な文化が一つの場に集いつながるリアルなイベントとして多くの人々を魅了した」と強調。出展者や来場者が交流し、協力してきた姿は「将来の万博や国際交流の道しるべとなりうる」とした。
万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を巡っては、「脈々と受け継がれてきた貴重で多様な『いのち』を未来に残すために我々は何をすべきか、活発な対話がなされた」と指摘。大屋根リングやパビリオンが閉幕後にリユース(再利用)される計画については「万博の理念が具体的に実践された表れと捉えられる」と位置づけた。
(閉幕日の「大阪・関西万博宣言」が判明…「次の時代に向けた弾みになった」(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース)
万博、きょう閉幕 一般入場者2500万人突破、想定には届かず
10/13(月) 0:00配信 毎日新聞「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、大阪市此花区の人工島「夢洲(ゆめしま)」で165の国・地域・国際機関が参加した大阪・関西万博は13日、184日の会期を終えて閉幕する。
日本国際博覧会協会(万博協会)は12日、一般入場者数が11日時点の速報値で約2508万人となり、2500万人を突破したと発表した。会期中盤まで伸び悩んだが、9月中旬以降は連日20万人以上が訪れた。しかし、万博協会が当初に想定していた2820万人には届かなかった。
12日には会場内で、映画監督の河瀬直美さんらテーマ事業プロデューサー8人が一堂に会し、半年間の取り組みの成果を共有した。世界最大の木造建築物としてギネス世界記録に認定された大屋根「リング」(1周約2キロ)では、大勢の人が回遊。リピーターたちは名残を惜しんだ。
閉会式は13日午後2時から、会場内の「EXPOホール シャインハット」で開催される。万博が相互理解と対話を促す重要な「公共財」であるなどとする「大阪・関西万博宣言」を読み上げる。2030年の万博開催地となるサウジアラビア・リヤドに、博覧会国際事務局(BIE)旗が引き継がれる。
(万博、きょう閉幕 一般入場者2500万人突破、想定には届かず(毎日新聞) – Yahoo!ニュース)