26億円の脱税をしたヘーネス会長
チームの方はうまく行っている
こっちもうまく行って欲しい
想定外だったのは、ヘーネス会長の弁護士が起訴された金額の350万ユーロ(約5億円)を大幅に上回る1850万ユーロ(約26億5000万円)を脱税したと認めたことだった。会計上の不正をすべて白状すると誓ったヘーネス会長は、株の「ギャンブル」にのめり込んでいた時期に、スイスの銀行口座に数百万ユーロの資金を隠ぺいしたとミュンヘン(Munich)の法廷で証言した。元サッカー選手で実業家でもある62歳のヘーネス会長は、実刑を受ける可能性がある公判の初日を迎え、「すべてが明らかになり、審議にかけられることがうれしい」と述べた。「自分の不正行為をとても後悔している。この苦しい時期を終わらせるためなら何でもする」満員となった法廷で、後悔した表情を浮かべていたヘーネス会長は「私は納税義務を怠りました」と証言した。「出廷することでその事実が変わらないことも理解しています。自主的に事実を明らかにすることで、刑事責任を逃れられればと思っていました」(AFP=時事)
昨季ドイツのクラブとして史上初の三冠を成し遂げ、今季も国内リーグで無敗を続けるなどピッチ上で絶頂期を迎えているバイエルンだが、一方で、ピッチ外では30年にわたって経営者としてクラブの発展に大きく貢献したヘーネス会長が、昨年7月にミュンヘン地方裁判所から脱税の容疑で起訴されるという事態も起こった。アーセナル戦の前日である10日からは初公判が予定されており、有罪となった場合には実刑判決を受ける可能性もあるため、チームへの影響も心配される。それでも、ミュラーは10日の記者会見で「僕らは試合のことだけに集中するようにしたい。試合開始の笛が吹かれれば、すべてをシャットアウトする。チームにネガティブな影響があるとは思わない」とこの一件を気にせずに試合に臨むと話した。また、バイエルンのペップ・グアルディオラ監督は「アーセナル戦で勝利することで、ヘーネス氏の気持ちを楽にすることができる。ここで9カ月間を過ごしたが、彼はこのクラブに最も必要な人物だということを思い知らされた」と同会長のためにも勝利は絶対必要だとコメントした。(ISM)
【ベルリン時事】スイスの銀行口座を利用し、脱税したとして起訴されたサッカー・ドイツ1部リーグの強豪バイエルン・ミュンヘンのウリ・ヘーネス会長(62)の初公判が10日、ミュンヘン地裁で開かれた。弁護側は1850万ユーロ(約26億5000万円)を脱税したことを認め、会長自ら「深く後悔している」と表明した。判決は13日にも言い渡される。(時事ドットコム)