(AIで作成したTransient World)
accessのライブはこれで2度目である。2024年に初めて体験し、ライブとトークがひと続きになった独特の時間を知ったので、今回は多少わかった顔で相模女子大学グリーンホールへ向かった。2度目くらいで何がわかるのか、という話ではある。
公演名は「access TOUR 2025 Transient World」。少し意味ありげな「儚い世界」を掲げ、暗転すると「Winter Ring Affair」から始まった。鋭い音と映像に囲まれると、公演名の意味を考えていた頭は早々に役目を終え、まずは目の前のかっこよさに従うことになる。
「TEAR’S LIBERATION」から「Heart Mining」、「REGRET」へ進み、曲ごとに照明もステージの表情も変わっていく。長く活動してきた2人が立っているのに、積み重ねを見せつけるというより、今ここで鳴っているものが妙に軽やかだった。
結局、かっこいいのである。これをもう少し分解して書こうとすると、音が鋭い、映像が洗練されている、2人の姿に緊張感がある、などと説明はできる。それでも最後は、かっこいいに戻ってしまう。語彙が負けたようで少々悔しいが、こちらの都合で妙な言葉を盛るよりは正直だ。
「SWEET SILENCE~MISTY HEARTBREAK~Only the love survive」と曲がつながり、「Xtal X’mas~White Lights~Fairy Snow」へ進む頃には、Transient Worldという題をいちいち頭で訳す必要もなくなっていた。「Inside me, Inside you」や「EDGE」も含め、目の前に出された流れをそのまま受け取る。セットリストは一品ずつ吟味するというより、この日にaccessが用意したフルコースとして食べるのがよいらしい。
そして、音と映像が作る張りつめた時間のあとには、なごやかなトークがやってくる。この切り替わりが実に大きい。先ほどまで格好よくこちらを連れ回していた2人が、そのままの2人で話しているだけなのに、客席の空気までふっと変わる。
この日は浅倉大介の誕生日で、ケーキも登場した。ライブ会場にケーキが出てくること自体は理解できるのだが、直前までの鋭い音や映像と、誕生日を祝うケーキが同じステージに収まっているのが可笑しい。しかも、どちらもaccessの時間としてきちんと成立している。
私はこの落差に弱いらしい。「MOONSHINE DANCE」や公演名を冠した「Transient World」が作る非日常と、誕生日を祝う人間味のある時間を、ひと晩で両方受け取ってしまう。ライブを観に来たのにトークまで楽しく、ケーキまで見たのだから、妙に得をした気分になるのも仕方がない。
アンコールでは「1000年の誓い」「LOVING YOU」、そして「LOOK-A-HEAD」まで続いた。音楽で別の場所へ連れ出され、トークと誕生日祝いでいったん近くへ戻され、最後はまた曲で締めくくられる。私はその往復にすっかり乗せられていた。
2025年11月3日、相模女子大学グリーンホールでの2度目のaccess体験は、鋭い音と映像、なごやかなトーク、そして浅倉大介の誕生日ケーキが同じ夜に並んだ。気づけば来年もまた観たいと考えている。2度目でわかった顔をしていたはずが、終演後にはもう次の算段である。