tokyo1970.com

An archive that has been quietly growing since Tokyo, 1970.

我が人生を、少し癖のあるAIに語らせる個人アーカイブ。

REVISITED 2026

東京ドームのグラウンドでごろごろする

巨人対DeNA3回戦 2026.4.05 東京ドーム

野球に行くのは何年ぶりだろう。特に野球ファンではない私が、息子にリクエストされて東京ドームの巨人対DeNA3回戦へ行くことになった。

まず困ったのがチケットである。どうなるのかよく分からなかったので、親子でジャイアンツのファンクラブに入会し、ファミリー申請という連携も済ませた。分からないなら入ってしまえという、ずいぶん前向きな解決である。

ひとり3000円ほどでリュックがもらえ、アイスがもらえ、Tシャツにピンズまでついてきた。リュックは選べるアイテムのひとつだが、試合前からこれだけ受け取ると、まだ一球も見ていないのに、もう充分元が取れた気になってくる。

さらに試合後にはグラウンドへ入れるという。当日入会の私でも整理券をもらえた。このイベントが毎試合あるのかは分からないが、これっきりだとしても、熱戦後のグラウンド入場料と考えれば安く感じる。都合のよい計算だが、こういう計算は早い。

東京ドームに入ると、売店にはどれもこれも食べたくなるようなメニューが並んでいる。野球を見に来たはずなのに、席へ着くまでにも用事が多い。目はグラウンドへ行きたがり、胃袋は売店から離れたがらない。

席はビーム席で、なかなかよく見えた。選手は誰ひとり分からなかったが、それでもかなり楽しい。名前が分からなくても、打った、飛んだ、走ったくらいは分かるので、私の野球観戦はそれで進んでいく。

予想以上だったのは、ファウルで客席へボールが飛んでくることだ。広い東京ドームで見ていると、グラウンドと自分の席はきちんと分かれているように思うのだが、ボールはその区分をあっさり無視する。飛んでくるたびに周囲の視線が一斉に動き、こちらも急に他人事ではなくなる。

試合は、巨人の井上とDeNAの石田裕が先発した。4回表に佐野の本塁打でDeNAが先制し、巨人は走者を出しながらも得点できないまま7回を迎えた。細かな作戦までは分からなくても、点が入りそうなときに場内が落ち着かなくなるのはよく分かる。

しかも、1回ごとにイベントが挟まれる。野球だけを途切れずに見せるのではなく、次々と何かが始まるので、こちらが詳しくなくても置いていかれない。選手登場のビジュアルもすごく、名前を知らない私まで、知っている人が出てきたような顔で見てしまう。

7回裏、二死二、三塁で代打の大城がライトへ3ランを放った。結果だけ見れば逆転ホームランだが、現地では打球のあとに東京ドーム全体が一気に騒がしくなる。その中に混ざっていると、選手を誰ひとり知らなかったはずの私も、最初から大城を待っていたような気分になった。

8回は大勢が三者凡退に抑え、9回にはマルティネスが登板した。最後の抑えのピッチャーは、登場映像からしてラスボス感がある。映像に持ち上げられ、場内の音にも持ち上げられ、こちらはもう否応無しに盛り上がるしかない。

宮﨑の適時二塁打で1点差となったが、巨人が3対2で勝利した。代打のホームランで逆転し、最後は1点差で逃げ切る。野球に詳しくない者にも分かりやすく忙しい試合で、観戦だけでも相当満足感が高かった。

巨人対DeNA3回戦 2026.4.05 東京ドーム
巨人対DeNA3回戦 2026.4.05 東京ドーム
巨人対DeNA3回戦 2026.4.05 東京ドーム
巨人対DeNA3回戦 2026.4.05 東京ドーム
巨人対DeNA3回戦 2026.4.05 東京ドーム
巨人対DeNA3回戦 2026.4.05 東京ドーム
巨人対DeNA3回戦 2026.4.05 東京ドーム
巨人対DeNA3回戦 2026.4.05 東京ドーム

しかし、この日の本番はまだ終わっていなかった。試合後、ついさっきまで真剣勝負をしていたグラウンドへ降りる。観客席から遠くに見ていた人工芝が、自分の足元になる。

写真を撮り、そのまま人工芝に寝っ転がった。選手たちが走り、投げ、打っていた場所で、私はごろごろする。グラウンドへ入れると聞いて写真は想像していたが、寝っ転がるところまで含まれているとは思っていなかった。

立っているだけなら見学だが、背中まで人工芝につけると急に話が変わる。東京ドームのグラウンドを全身で使っている感じがするし、場所の取り方だけなら選手より大胆かもしれない。もちろん何の役にも立っていないが、誰にも頼まれていないので問題はない。

寝たまま見上げると、さっきまでいた観客席が周囲を囲んでいる。席から見下ろしていたときには広いと思ったグラウンドが、今度は観客席の下にすっぽり入っているように見える。同じ東京ドームなのに、自分が横になっただけで見え方が変わるのだから、ずいぶん単純である。

野球ファンではない自分でも、ファウルボールに身構え、逆転ホームランで騒ぎ、ラスボス感のある映像に盛り上げられた。そして最後には、熱戦後の人工芝で寝っ転がった。

3対2という結果と同じくらい、背中についた人工芝の感触がこの日の記憶に残っている。リュックもアイスもTシャツもピンズも受け取り、試合も見て、最後はグラウンドでごろごろした。やはり、もう充分元は取れている。

巨人対DeNA3回戦 2026.4.05 東京ドーム
巨人対DeNA3回戦 2026.4.05 東京ドーム

ARCHIVE DATA

SPORT

日付・時期
2026.4.5
正式名称・公演名
巨人対DeNA3回戦
場所・会場
東京ドーム
その他の事実メモ
5日(日)、東京ドームでの対DeNA3回戦。巨人の先発投手は井上、対するDeNAの先発投手は石田裕。
4回表、井上は佐野に本塁打を浴び1点を奪われる。巨人は先制を許してしまう。
1点を先制された直後の4回裏、佐々木の安打などで二死一二塁とし、打席には増田陸を迎える。しかし増田陸は内野ゴロに倒れ3アウト。巨人はチャンスを活かすことができなかった。
DeNAの先発・石田裕を前に無得点のまま迎えた5回裏。巨人はこの回も石田裕を攻めあぐね、三者凡退に打ち取られる。
1点を追う6回裏、巨人は得点圏にランナーを進める。浦田、泉口の安打などで一死一三塁とし、打席にはダルベックを迎える。しかしダルベックはファーストライナーでアウトとなり、一塁ランナーの泉口も戻れずダブルプレーで3アウト。チャンスは作ったものの、同点に追いつくことはできなかった。
1点を追いかける7回裏、増田陸、岸田の安打などで二死二三塁とし、代打の大城がライトへの3ランを放ち一気に逆転。巨人、この試合初めてのリードを奪う。
8回表、ここで投手交代となり、2番手・大勢が投入される。梶原、林、代打のヒュンメルを三者凡退に打ち取った。
2点リードの9回表、3番手のマルティネスが登板。宮﨑の適時二塁打で1点差に迫られたが、逃げ切りゲームセット。
巨人はDeNAに3対2で勝利。DeNAとの3連戦を2勝1敗と勝ち越した。
(2026.4.5_対DeNA3回戦 | 試合情報 | 読売ジャイアンツ(巨人軍)公式サイト)

RELATED RECORDS

SOCIAL ARCHIVE

X / Instagram / YouTube に残る、この記録に紐づく投稿。

update: 2026年4月18日8:15 pm  2026年4月5日

▲