ファーガソン、本当はノイアーが欲しかった - 楽しい楽しいバイエルン・ミュンヘン

公開日:2016/04/05
ファーガソン、本当はノイアーが欲しかった

ファーガソンはファン・デルサールの後釜にノイアーを狙っていた
しかしGKコーチがどうしてもデヘアで
3年後はノイアーよりよくなる、と強力にデヘアをすすめた
いい選手だがノイアーを越えてない

アレックス・ファーガソン氏がマンチェスターU(イングランド)の監督時代に、GKダビ・デヘアではなく、マヌエル・ノイアー(バイエルン/ドイツ)を獲得する可能性があったことを明かし、デヘアを選択した理由などを明かした。英『デイリー・スター』紙(電子版)が現地時間5日に伝えている。マンUではファーガソン氏が監督を務めていた2011年、10-11シーズンをもって現役を引退した守護神エドウィン・ファン・デルサールの後釜として、アトレティコ・マドリー(スペイン)から、当時20歳のデヘアを推定2100万ユーロ(約24億3000万円:当時)で獲得した。ファーガソン氏は、当時のGKの補強についてシャルケ(ドイツ)からノイアーを獲得するチャンスもあったが、最終的にはエリック・スティーレGKコーチの助言を受け、デヘアを選択したと語った。ファーガソン氏は「エリック・スティーレは長期にわたってデヘアをスカウティングしていた。しかしそうした状況で、ノイアーという選択肢も浮上した。我々が彼を獲得することに、シャルケも満足していたと思う」とノイアーを手に入れるチャンスがあったことを明かした。同氏は「そこで私にとって問題となったのが、エリックだ。彼はデヘアを手に入れるべきだと譲らなかったからね。だから『でもエリック、ノイアーは完成された選手だ。成熟しているしフィジカル面も信じられないほど素晴らしいい』と私は言ったんだが、『確かにそうだ。でも、3年のうちに、デヘアはもっと良くなる』と彼に言われたよ」と、ノイアーではなくデヘアの獲得に至った経緯を説明した。(ISM)

マンチェスター・ユナイテッドの元指揮官アレックス・ファーガソン氏は、2011年にスペイン代表GKダビド・デ・ヘアを獲得した際、本来のターゲットは当時シャルケに所属していたドイツ代表GKマヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)だったことを明かした。英地元紙「マンチェスター・イブニングニュース」が報じている。11年1月、ユナイテッドでレギュラーだった元オランダ代表GKエドウィン・ファン・デル・サール氏が現役引退を表明。ファーガソンはその後釜探しに腐心し、目をつけたのが当時シャルケでプレーしていたノイアーだったという。しかし、GKコーチの強い要請もあり、ターゲットを変更せざるを得なくなったとのエピソードを明かした。「(GKコーチの)エリック・スティールは長い間、ダビド・デ・ヘアを追っていたんだ。しかし、その後にシャルケにいたノイアーの存在が浮上した。我々が彼を獲得しても、シャルケもハッピーだと思っていた。問題はエリックだった。彼はデ・ヘアを獲得すべきと言って譲らなかった」GKの専門家であるスティール氏は、名将に食い下がっていたという。そして、最終的には決死の説得が実ることになる「私は『エリック、ノイアーは完璧な選手。成熟しているし、彼のフィジカルは信じられないものだ』と言ったよ。すると彼もこう言ったんだ。『そうでしょう。でも3年後、デ・ヘアはより良い選手になるでしょう』とね」視察を重ね、スティール氏はデ・ヘアの両親とも良好な関係を築いていた。最終的には11年のオフにユナイテッドはデ・ヘアを獲得。ファギーのお気に入りとされていたノイアーは、同年にバイエルンへと移籍していった。「私は彼を信じるしかなかった。そして、彼は正しかった」(Soccer Magazine ZONE web)