代表を引退したリベリー
代表選出を望んでいるわけではないが
2014年に代表引退を明かしたリベリだが、母国フランスでのEURO2016を前に復帰の可能性が報じられている。リベリはドイツ『キッカー』で次のように述べた。「デシャン監督がEUROでベストメンバーを招集することを望んでいるという記事は読んだ。それだけだ。今の僕はバイエルンでプレーしており、また100%のレベルを取り戻した。でも、代表に戻れるかどうかを考えるよりも前に、まずデシャン監督と話すのが先だ。それがまず必要となる」「これで、僕が代表復帰を望んでいると記事にするのは違っているよ。まずは話すことだ。ただ、それは言うまでもないことだけどね」(Goal)
リベリーは14年の8月に、「キッカー」紙のインタビューで「若い選手たちに場所を譲るため」として代表引退を発表。同年6月から7月にかけて行われていたブラジル・ワールドカップは負傷のために欠場していたが、フランス代表通算81試合に出場する中心選手の一人として活躍した。今季も中盤戦まで負傷に悩まされていたが、2月20日のダルムシュタット戦で本格的に戦線復帰したばかり。まだまだコンディションは万全ではないはずだが、リベリーは「デシャン監督が『(EUROに)ベストメンバーで臨みたい』と言っていたことは目にした」と話すなど、フランス代表について言及。「代表復帰については、まずはデシャン監督との話し合いが行われてから。それが前提条件だ」と、条件付きとはいえ、約2年ぶりに“レ・ブルー(フランス代表の愛称)”のユニホームに袖を通す可能性を示唆した。あくまで、自ら復帰を希望しているわけではないと念を押したが、母国のために力を貸したいという思いは持ち続けているようだ。「僕が復帰したいと誰かが記事にしようとしているなら、それは間違った情報だ。まず、そのためには話し合いが行われること。それは向こうも分かっていることだと思うよ」フランスは、エースのFWカリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)が、同僚MFマテュー・ヴァルブエナのセックステープを巡る脅迫事件に関与して有罪判決を受けたことで代表から追放。先日、法的制約が一部解除され代表復帰に前進したものの、EURO出場は不透明な状況だ。ポジションこそ違うが、リベリー復帰となれば、フランスにとっては朗報となる。果たして32歳の天才アタッカーは、国際舞台に帰ってくるのだろうか。(Soccer Magazine ZONE web)