「起きろ!トレーニングだ!」 - 楽しい楽しいバイエルン・ミュンヘン

公開日:2004/07/03
「起きろ!トレーニングだ!」

朝7時はまだ平和そのもの…。そんなのんきな考えは、木曜日の早朝、ロータッハ=エゲアンの「バッハマイヤー・アルピーナ」ホテルで、「起きろ!トレーニングだ!」という大声が響き渡った時点に、バイエルンのプロ選手たちの多くから、吹っ飛んだに違いない。朝7時過ぎ、フェリックス・マガット監督は、彼のかわいい選手達を、この日最初のトレーニングに引っ張り出したのだ。この日のプログラムは、森の中の50分間ジョギングで始まり、その後、朝食。10時半には筋力トレーニングに加え、ハードルやポールを利用した跳躍練習とコーディネート練習を行う。サッカーボールは、練習締めくくりとして「5人対2人」の小試合で初めて使う。「持久力と筋力。この二つがこの8日間での重要ポイントだ」と、マガット監督は昼食の後で説明した。
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コンディションの基礎が未来を築く、というのがテゲアン湖畔のトレーニングキャンプでのモットーだ。「この数ヶ月で3つの大会すべてに成功するために。そして、国際的な場面で成功するには、フィットネスが前提条件だ」と、マガット監督は語る。今ポルトガルのヨーロッパ選手権で戦うチームがこれを証明している。
マガット監督は、重要なのは身体を鍛えることだけではないと、彼の見解を明らかにした。「能力を最大に引き出すためには、トレーニング以外に十分な休息と適切な食事が大切だ。食事をおろそかにしたり、しっかり休息を取らない選手は、いくらトレーニングしても無駄だ」と50歳の監督は語る。3人の理学療法士が、選手の身体を休息させるために働く。選手の様々な痛みを解消するのだ。
選手達はどう考えているのだろうか。「楽しいよ、本当にね」とハサン・サリハミジッチは、答える。他のみんな同じ意見だ。「毎日トレーニングに新しいプログラムが組み込まれていて、気晴らしになるよ。変化があるんだ。とても良い仕事をしている気分だね」。
ちなみに気晴らしといえば、マガット監督が、記者たちに彼のトレーニング法を詳しく説明した時に、監督のサポートをするゼッポ・アイヒコーンとヴェアンー・ロイトハードが、マウンテンバイクに乗って、新しいジョギングコースの探索に出かけていた。近くの草原や森の道以外にも、選手は恐らくテゲアン湖にも行くのだろう。
「夏、冬の季節に関わらず、ヴァルベアクは、いつでも訪れる価値のある所です。高地の空気を楽しみ、山の世界を堪能してください」というのが、観光協会での標高1772メートルにおよぶハイキングコースの説明だ。「私たちは、あの上から下を見下ろすことになるだろう」とマガット監督は語る。しかし、彼は山を降りる時だけゴンドラを利用させるつもりだ。