いよいよラーム、アロンソのラストマッチ
2人の出場は決定
「しっかりとお別れができるように試合終了の少し前に交代させる」
とアンチェロッティがコメント
これだけ偉大な選手が同時引退
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現役最後のトレーニングを終えたラームとX・アロンソに指揮官が賛辞
(Goal)
バイエルン・ミュンヘンのカルロ・アンチェロッティ監督が引退目前のフィリップ・ラームとシャビ・アロンソを改めて称えた。『OMNISPORT』が伝えている。
バイエルンは20日、ブンデスリーガ第34節でフライブルクと対戦する。ラームとシャビ・アロンソがこの試合を最後に現役を引退するが、最後のトレーニングを終えた2人についてアンチェロッティ監督が言及した。
「今日は本当に感情的になる1日だった。シャビ・アロンソとフィリップ・ラームと一緒に行う最後の練習だった。彼らの監督であったことを誇りに思う。2人とも本当にプロ意識が高く、信頼できる選手だった。どんな監督でも、こういう選手たちを指導したいと思うことだろう」
また、アンチェロッティ監督は「(20日は)2人ともプレーする。そして、しっかりとお別れができるように試合終了の少し前に交代させる」と話し、2人にふさわしい花道を用意することを約束した。
ラーム、ついに現役最終戦へ…会見で心境明かす「全てを楽しみたい」
サッカーキング | 世界のサッカーを極めよう!から
20日に行われるブンデスリーガ最終節で、バイエルンは本拠地アリアンツ・アレーナにフライブルクを迎え撃つ。同試合が現役最終戦となる元ドイツ代表DFフィリップ・ラームが会見に出席し、現在の心境を語った。18日付のドイツ紙『ビルト』が伝えている。
バイエルンで公式戦516試合に出場し、16ゴール72アシスト、通算22個のタイトルを獲得してきたラーム。選手として最後の公式戦となるフライブルク戦について、「刺激的な一日になると思う。楽しみにしているし、とてもわくわくしている」と語り、試合を心待ちにしていることを明かした。
また、これまでのキャリアで最も思い出深い試合について尋ねられると、「どれか一つだけというのは難しい。特別な瞬間をたくさん経験してきたから」とコメントしつつも、「でも、例えばバイエルンで初めて公式戦に出た時のことはよく覚えている。3分しかプレーできなかったけれど、ピッチに立てて特別な感情が沸き上がってきた」と、トップデビューを果たした2002年11月のチャンピオンズリーグ(CL)ランス(フランス)戦を挙げた。
「試合前にホテルに集合して、チームメイトと一緒に昼食をとることなど、これまでやってきた全てのことがこれで最後になるけど、その全てを楽しみたい」と語って会見を締めくくったラーム。希代のサイドバックの最後の雄姿が見られるフライブルク戦は、バイエルンとドイツサッカー界にとっても特別な一日になりそうだ。
今季限りで引退のラーム、監督業への転身否定 バイエルンSD後継者の座も拒否、今後の望みは…
SoccerMagazine ZONE WEB/サッカーマガジンゾーンウェブ
今季限りでの引退を表明しているバイエルン・ミュンヘンの元ドイツ代表DFフィリップ・ラームは、ドイツTV局「SPORT1」のインタビューに応じ、引退後の展望について語っている。そこでは、監督業への転身をハッキリと否定した。
ラームはドイツ代表としてワールドカップを制し、バイエルンの一員としてはUEFAチャンピオンズリーグも制した。全てを勝ち取った男とも表現されるラームは、今季終了後に現役生活に別れを告げることを発表しているが、すでにバイエルンからの現スポーツ・ディレクター(SD)のマティアス・ザマー氏の後継者の座というオファーを拒否したとされている。
「10年後に何が起こるかは分からないけど、監督になりたいという思いは全くないんだ。毎日ピッチに赴いて、試合のものすごく細かいところまで分析する。それは自分にとって魅力的ではないよ」
170センチというドイツ人プレーヤーの中では体格に恵まれないなかでも、頭脳的なプレーで地位を築き上げてきた選手だけに、監督業への転身を期待する声は小さくなかった。しかし、ラーム自身はその仕事を魅力的なセカンドキャリアとは捉えていない模様だ。土曜日にサッカー選手としてのキャリアを終えるラームは、その週末を終えてからの生活をこう話している。
「7歳のジュリアンに起こされて、学校に連れて行くよ。それから、母の誕生日パーティをしなくちゃね」
ドイツ王者バイエルンとドイツ代表という大きなプレッシャーの中でキャプテンも務めてきた生活は、ラームにとって精神的な疲労を大きく蓄積させるものだったのだろう。引退後は家族との時間を過ごすことが第一の望みになっているようだ。
バイエルンの黄金期を支えたラームとX・アロンソ、いざ現役ラストマッチへ
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フィリップ・ラームと、シャビ・アロンソ。5月20日、ブンデスリーガ最終節のフライブルク戦で、バイエルンが誇る2人の偉大なリーダーが華々しい現役キャリアに幕を下ろす。
11歳からバイエルンに在籍する33歳のキャプテン、ラームは万感の思いでアリアンツ・アレーナを見つめるのだろう。下部組織で実力を磨き、シュトゥットガルトへの武者修行で自信をつかむと、ケガの苦難も乗り越えて、超一流がそろうバイエルンでレギュラーの座をつかんだ。
だが、ラームはまさに「遜色なく」プレーできる選手だった。ビセンテ・リザラスやマルセル・ヤンセンが左にいれば、右でバランスを取った。左の誰かがケガをすれば、右をウィリー・サニョルに任せてそちらをカバー。右にクリスティアン・レルのような若手が台頭すれば、また左に回る。大男がひしめくブンデスリーガで、170cmの小柄な男は頭脳とテクニックをフル稼働しながら自分の役割をまっとうし、チームを助けてきた。
また、ラームがデビューした2000年代初め頃のサイドバックと言えば、元ブラジル代表のロベルト・カルロスやカフーに代表される超攻撃的なアスリートタイプが花形だった。圧倒的な運動能力でタッチライン際を絶えずアップダウンし、スピードやパワーといった“一芸”でウインガーのように攻撃でも主役になる。そんなタイプが主流の中で、ラームは他の選手とは違う一芸、つまりサッカーIQの高さを武器に、次のトレンドを作った選手ではないだろうか。ポジショニングやタイミングの妙を熟知し、巧みに試合の流れを読み、影ながら試合をコントロールする。サイドバックは戦術のキーマンであり、影の司令塔――――。昨今はそんな表現もしばしば聞かれるようになったが、その先駆けこそラームだったように思える。
引退目前のX・アロンソへ…ジェラードが捧ぐ心温まるメッセージ
(Goal)
スティーブン・ジェラードが現役引退目前のシャビ・アロンソに、ツイッターを通じて愛に溢れるメッセージを送った。
バイエルンは20日、ブンデスリーガ第34節でフライブルクと対戦する。X・アロンソはこの試合を最後に18年間の現役生活にピリオドを打つ。リヴァプール時代の戦友ジェラードは、盟友にビデオメッセージを送った。
「引退に際して心からのお祝いの言葉を送りたい。君は素晴らしいキャリアを過ごしたし、すごいプレーヤーだった。僕のキャリアの中で、最も楽しめる中盤のパートナーだった。一緒にプレーした選手で君よりパスが上手な選手はいなかった」
「色々な人が称賛しているが、君はそれに値することを成し遂げた。僕は君のワールドカップでのメダル。それにスペインやドイツでのタイトル獲得をうらやましく思う。でも君は全くもってふさわしい活躍をしたね。君が(リヴァプールを)去った時、僕の心は折れたよ。しかし、このクラブは君に特別な場所をいつでも用意する。いつでも訪問を歓迎するよ」
ラストゲームを控えたラーム、引退後の予定は「息子を幼稚園に送り、練習場のロッカーを整理し、それから…」
(SOCCER DIGEST Web)
ラストゲームを控えたラーム、引退後の予定は「息子を幼稚園に送り、練習場のロッカーを整理し、それから…」
「まだ僕やアロンソがいるのに、チームメイトたちは来シーズンの話をするんだよ」とラーム。「(トーマス・)ミュラーには、僕がいなくなって寂しいと思わせたいね」と冗談っぽく語った。 (C) Getty Images
「良いサッカー選手として僕のことを覚えていてくれたら嬉しい」
5月20日、ブンデスリーガ最終節で、すでにリーグ5連敗を達成したバイエルンはフライブルクをホームに迎える。チャンピオンズ・リーグ、DFBカップともに敗退しているバイエルンにとっては、これがシーズン最終戦となる。
そしてそれは、2002年のデビュー以降、シュツットガルトへレンタル移籍した03~05年を除けば、バイエルンひと筋でキャリアを過ごしてきたフィリップ・ラームにとっての、現役最後の一戦であることを意味している。
バイエルンではブンデスリーガ9回、DFBカップ7回、チャンピオンズ・リーグ1回、クラブワールドカップ1回を勝ち取り、ドイツ代表としても14年ブラジル・ワールドカップを制した偉大なキャプテンの、偉大なキャリアがいよいよ幕を閉じる。
その時を前にして33歳のラームは、現在の思いをプレスカンファレンスで語っている。(『ESPN』より)
「シーズンの終わりが近付くにつれ、全てのことが“最後”になっていく。最後の遠征、最後の宿泊、最後のチームでのランチ……。そして、満員のスタジアムでのプレー、みんなでウォーミングアップをすること、シティーホールのバルコニーでファンと喜びを分かち合うのも最後になるんだ」
「一番寂しく思うのは、今後、ロッカールームで選手やスタッフ、その他の関係者と一緒にいられなくなることだ」と思いを吐露する彼は、ファンに対してもメッセージを残した。
「良いサッカー選手のひとりとして、僕のことを覚えていてくれたら嬉しい。それ以上を望むのは、傲慢だからね」
また、長かったバイエルンでのキャリアを振り返り、思い出の瞬間を幾つか挙げている。
「500試合以上を戦ってきたから、特別な瞬間はたくさんある。最初のリーグ優勝、最初のDFBカップ優勝、CL優勝、三冠……。それから、初めてCLに出場した時のことも忘れられない。確か消化試合で、僕はオリンピア・シュタディオンのピッチに3分間だけ立ったんだ」