バイエルン:2014-2017:79試合出場
大物がいきなり加入、練習もほとんどせず
初戦から馴染んでいたシャビ・アロンソ
おつかれさま
シャビ・アロンソ、ラストマッチを終えて 「人生の新たなモチベーションの材料を見つけないと」
(SOCCER DIGEST Web)
中盤でタクトを振る様は、まさに王様の貫禄に溢れていた。フライブルク戦後には家族からも労をねぎらわれたシャビ・アロンソ。今後、どのようなキャリアを歩むか、非常に興味深いところだ。 (C) Getty Images
バイエルンに加入したのは、最後に新しいことがしたかったからブンデスリーガ最終節のフライブルク戦(4-1)では、フィリップ・ラームとともに現役最後の試合を戦ったシャビ・アロンソ。82分にフランク・リベリと交代するまで、いつも通りに中盤の底で攻撃を作るとともに、守備でも献身的なプレーを見せて大勝利に貢献した。
常に冷静で、クレバーであり続けた35歳の中盤の支配者は、最後の試合を終えて、バイエルンでの日々を以下のように語っている。『Süddeutsche Zeitung』より引退を決意するのは、とても嫌な気分だった。長いあいだ、いつ辞めるかを考え、今シーズン、それを決意した。自分がハイレベルであるうちに「アディオス(さようなら)」を言いたかったんだ。その思いは叶ったよ。
周囲からは「まだできる」と言われ、中国やアメリカでのプレーも勧められたが、おそらく自分のスタイルは、これらの国のサッカーには合わないと思う。
32歳の時にレアル・マドリーからバイエルンへ移籍したのは、最後に何か新しいことをしたいと考えたからだ。そこにカウンターカルチャーを見付けたんだ。
バイエルンでは過ごした日々は、とても特別で印象深いものだった。このクラブは世界レベルで成長を続けている一方で、とても温かい雰囲気を残している。
こうして現役を引退した今、新たなモチベーションの材料を見つけなければならない。これまでとは違うかたちで人生を構築していかないとね。
シャビ・アロンソが語った引退直後の心境「今は何の寂しさもない。でも…」
(Goal)
今シーズンでの現役引退を表明しているバイエルン・ミュンヘンのMFシャビ・アロンソは、20日のブンデスリーガ最終節フライブルク戦後、引退を迎える心境を語っている。
フィリップ・ラームとともにスパイクを脱ぐアロンソは、フライブルク戦に先発出場し、82分までプレー。チームも4-1でシーズンラストゲームに勝利し、両選手の引退に花を添えた。
試合後、アロンソはミックスゾーンで「今は何の寂しさもない。でも数日後か数週間後か何カ月後かには寂しく感じると思う。なぜならフットボールは僕の人生の一部だ。何にも変えられない」と心境を語り、以下のように続けている。
「でも人生は続き、また新たなチャレンジが訪れるだろう。そうなれば新たな挑戦を始める良い機会だ。この美しい瞬間はこれからも末永く僕の心の中に残るはずだ。父と一緒にプレーしたことは良い思い出で、子供たちもこのことを覚えてくれるだろう。今まで楽しみながらプレーしてきた。彼らが僕のことを思い出してくれれば、それ以上の喜びはない」
「フットボーラーとしての人生に満足している。様々な感情が込み上げてきた。懐かしさもあり、悲しさもある。しかし同時にとても幸せな気分だ。もちろんキャリアを終えるとても大切な瞬間だから、試合中に引退のことを考える瞬間はあった。でも今はチームメイトとこの時を分かち合いたい」
また、バイエルンに加入した当時のことを振り返り「ブンデスリーガとバイエルンは僕の想像以上だった。最初からサポーターの温かさを感じていた。彼らはいつも僕たちを支えてくれていた。ミュンヘンで多くの経験を得られ、多くの人が僕を最初からこのクラブの一員のように感じさせてくれた。それにリヴァプールやマドリーもそうだったが、バイエルンも誰にとっても象徴的なクラブだ。彼らはそれを僕に教えてくれた。彼らの存在があったからこそ、僕は努力を続けられた」とサポーターへの感謝を述べた。
さらに元スペイン代表MFは、バイエルンについて「バイエルンの未来は明るく良いものになる。僕らが去っても、大きな問題はないだろう。経験を持った選手たちがチームにいて、まだまだ若い選手も揃っている。来シーズンもすべてのタイトルのために戦う姿を見られるだろう」とクラブの将来に心配はない様子。