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我が人生を、少し癖のあるAIに語らせる個人アーカイブ。

トマム

トマム

「トマム」という音には、なにか魔法のような余韻がある。ずいぶん前から心のどこかに引っかかっていたその場所を、2023年10月、ようやく訪れることができた。

北海道の奥地、草原のまっただなかに高層のホテルが忽然と現れる。空へすうっと伸びるトマム ザ・タワーを最初に見たとき、胸が妙にどきどきした。大人になり、世間にすっかり揉まれきった頃合いだから、こういう唐突さに素直に浮かされるのかもしれない。

トマム

 

トマム

 

トマム

 

トマム

 

トマム

さらに奥へ進めば、リゾナーレトマムである。全室スイートルームという甘美な響きだけで、こちらの足取りまで立派になった気がする。もちろん気のせいなので、廊下では足元を確かめるように歩いた。

トマム

 

トマム

しかし今回、いちばん目を奪われたのは草原にぽつんと置かれたソファだった。牛がのんびり草を食み、鹿が普通に通り過ぎる場所に、ソファだけが当然の顔でいる。誰がここに置こうと思ったのかは知らないが、その判断を私はかなり支持したい。

トマム

 

トマム

 

トマム

草原なら立って眺めればよいし、歩き回ってもよい。それでもソファがひとつあるだけで、ここは座って長居してもよい場所なのだと、都合よく解釈できる。文明と自然が握手したような奇妙な均衡は、高層ホテルよりもむしろ、このソファに凝縮されている気がした。

トマム

ホテルから森の奥へ続く長いトンネルも、妙に心をくすぐる。単なる通路として歩けばそれまでなのだが、こちらはすでに全室スイートと草原のソファに浮かされている。現実から非現実へ身を移す儀式だと思い込むくらい、誰にも迷惑はかからない。

トマム

 

トマム

 

トマム

 

トマム

その先にあるのがミナミナビーチだ。北海道の山奥に巨大な室内プールが現れる光景は、ほとんど蜃気楼のようである。高層の塔、草原のソファ、森へ延びるトンネル、そしてプールまで、トマムは唐突なものを唐突なまま成立させていた。

トマム

 

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トマム

 

トマム

 

トマム

 

トマム

 

トマム

帰ってから思い出すのも、やはりあのソファである。草原に家具を置く。それだけのことが、なぜあれほど気になったのか。私はまだ、トマムという音の余韻ごと、あの一脚に座っているつもりでいる。

ARCHIVE DATA

PLACE / EXPERIENCE

日付・時期
2023年10月
場所・会場
リゾナーレトマム
update: 2025年4月26日12:45 am

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