小室哲哉 #1@Billboard Live東京 2024

小室哲哉 #1@Billboard Live東京 2024

小室哲哉 TK SONG MAFIA #1

CDで始まり、ウォークマンに持ち歩かれ、MDに詰めこまれ、VAIO music slipやメモリースティックWMなる奇天烈な機器を経て、iPodからiPhoneへ──幾度も形を変えながら、なお耳を離れなかった「RUNNING TO HORIZON」。それは人生のBGMなどという甘っちょろい言葉では足りず、むしろ一種の呪文であり、祭壇であり、道標であった。何万回聴いたかはもはや見当もつかない。

その曲が、ある日、唐突に現実の空気を震わせて響き出した。信じられず、身を乗り出した。まさか、まさかと思っているうちにイントロが終わり、わたしの中の何かが完全に決壊した。それだけで充分だった、いや充分以上だった。すでに魂の元は取れた。

そしてアンコール。あろうことか「GRAVITY OF LOVE」。1stと2ndシングルが並ぶという、音楽の神様も顔を赤らめるような贅沢。かつてわたしが聴いていた曲が、今も息をしている。

会場を出ると、世界は明るすぎる昼の中にあった。夢の粒子がまだ皮膚にまとわりついて、しばらくの間、現実の地面が他人のもののように思えた。

小室哲哉 TK SONG MAFIA #1

小室哲哉 TK SONG MAFIA #1
6/7(Fri) 1st Stage Start 17:00

RUNNING TO HORIZON
South Beach Walk
Many Classic Moments
約束の丘
Merry Go Round
Coexistence
Get Wild
曲名は無いということ「Jun Ashida」イベント用に作ったみたいな曲

Traffic Jam
GRAVITY OF LOVE
小室哲哉 TK SONG MAFIA #1

日本におけるミュージックシーン黄金期を先駆的かつ挑戦的な音楽で駆け抜け、以後プロデューサーとして20曲以上のミリオンセラーを排出した稀代のヒットメーカー・小室哲哉がビルボードライブにオンステージ!
自身がリーダーを務めるユニット・TM NETWORKとしてデビュー40周年を迎え、【TM NETWORK「FANKS intelligens Days / Day 1〜40」】と題した、全40本・計17万⼈を動員する4本のツアーを敢⾏。更に6月からは小室自身がプロデュースを手掛ける究極のオーケストラコンサート【billboard classics ELECTRO produced by Tetsuya Komuro】の開催も決定している。そんな中、⼩室哲哉が「“ホーム”や“ラボラトリー(実験室)”のような場所」と呼ぶビルボードライブ東京で2日間4ステージの公演が急遽決定。小室から届いたタイトルは【TK SONG MAFIA #1〜4】。 各ステージに #1〜4 とナンバリングされている。
アリーナ公演の熱が冷めやらぬうちに単身オンステージを実現する⼩室哲哉と、その場に居合わせた全員で育む“音楽のコミュニケーション”を全身で堪能するプレミアム・ライブをお見逃しなく。 (小室哲哉|イベント詳細|ビルボードライブ東京|Billboard Live(ビルボードライブ))
update: 2024年6月10日12:40 am