威風堂々と威張り散らすゴードンの姿は、見る者に「豪快」と「面倒」の二文字を抱かせる。小柄なトーマスがいるにもかかわらず、「一番チビだ」と言われるのはエドワードだ。そんな彼だが、貨車とのやりとりでは驚くほどの機転を発揮し、客や貨車からの評判も上々である。
ある日のこと。休憩中のエドワードの前を、貨車を引っ張り「みっともないったらありゃしない」と愚痴りながらゴードンが通り過ぎていく。ほどなくして、例の「ゴードンの丘」で貨車の反乱が勃発。動けなくなったゴードンを、エドワードが静かに助けに向かう。
やがて丘を登り切ると、ゴードンは意気揚々と走り去り、駅をこれまでにないスピードで駆け抜けた。その背中には感謝の言葉など微塵も見えない。しかし後日、エドワードにはペンキを新しく塗ってもらえることが約束されたという。礼の形は、こうして回り道で現れるのかもしれない。
エドワードが貨車の入れ替えをしてると、ゴードンが坂で立ち往生しています。エドワードが助けてあげると、、、(Amazon)



