
2026年5月1日、SGC HALL ARIAKEにKRAFTWERK。その三つの固有名詞を並べるだけで、すでに一行の中に独特の硬さがある。数字、アルファベット、地名。余計な飾りを受けつけない並びなのに、不思議と目はそこで止まる。
とりわけ「2026年5月1日」という日付がいい。ライブは曲や演奏だけでなく、暦の一点に場所を持つ出来事でもある。年があり、月があり、最後に小さく一日が指定される。広い時間の中へ一本のピンを刺すような書き方だ。
そのピンの先にあるのがSGC HALL ARIAKEで、そこに立つ名前がKRAFTWERKである。ここから先を、知らない情報で賑やかにする必要はない。曲目も、客席からの見え方も、当日の空気も、与えられた事実の外側にある。だからこそ今は、この簡潔な組み合わせを簡潔なまま眺めていたい。
KRAFTWERKという文字列には、眺める側の姿勢を少しだけ正させるところがある。もちろん、それは文字を前にしたこちらの受け止め方にすぎない。だがライブの記憶は、音が鳴る瞬間だけでできているわけではない。日付を確かめ、会場名を読み、アーティスト名をもう一度見る。そんな小さな反復も、出来事の輪郭を濃くしていく。
ライブについて書こうとすると、つい多くを並べたくなる。しかし、この一夜を示すために確認できるものは、日付と会場と名前だけだ。その少なさは空白ではない。むしろ、三つの情報が互いに余白を保ったまま、ひとつの出来事として結ばれている。
2026年5月1日。SGC HALL ARIAKE。KRAFTWERK。句点を置くたび、予定表の一項目だった文字が少しずつ重みを持つ。ライブとは、最後にはこうして固有名詞と日付へ戻っていくものなのかもしれない。簡素な記録の中に、その日にしかない場所が静かに残る。




















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(Kraftwerk @ SGC HALL ARIAKE (東京都) (2026.05.02) | ライブ・セットリスト情報サービス【 LiveFans (ライブファンズ) 】)
KRAFTWERK MULTIMEDIA TOUR 2026
2026年5月1日(金)
SGC HALL ARIAKE
18:00 open 19:00 start
SGCホール有明 オープニングシリーズ
・主催:J-WAVE
・協力:ワーナーミュージック・ジャパン
・企画・招聘・制作:ウドー音楽事務所