シティ vs マリノスで
実際対戦したマリノスの選手、監督のコメント
やはり想像以上のものがあったよう。
PL王者マンチェスター・Cに善戦も…フル出場の三好康児「やっぱり強い。まだまだ実力不足」
(Goal)
横浜F・マリノスの三好康児は、27日に日産スタジアムで行われた「EURO JAPAN CUP 2019」のマンチェスター・シティ戦で世界との差を実感したようだ。
この試合に先発で出場し、喜田拓也とともにフル出場を果たした三好。プレミアリーグ王者を苦しめながらも1-3で敗れた結果を受け「試合のテンポも相当速かったですし、距離感の部分だったり、パスだったり、シュートまでのスピードに違いがあった。やっぱり強い、と改めて思いました」とマンチェスター・Cの印象について話した。
「自分たちがボール持っていても、奪いに来る距離だったり、スピードも違いました。やってみないとわからない部分があったのですごく良かったと思います。プレッシャーの部分というよりは、相手がボールを持っている時、それぞれが技術の高い選手ですし、ボールを持って運ぶ時の前にグっと来るスピードの部分だったり、あとはプレーのテンポの部分だったり、ボールに寄せることのできないようなシーンが多かったです。そこは本当に相手の攻撃の部分で特に凄さを感じました」
それでも、ポールポゼッションで優位に立つ場面が見られるなど、マンチェスター・C相手に互角に戦ったという見方が強いが、両チームには差があったと認めた。
「相手もプレシーズンですし、いない選手もいると思いますから、そこは一概に何とも言えないです。もちろんできた部分とやっぱりレベルの高さを感じた部分がありましたし、まだまだ実力不足というところが一番です」
マンチェスター・Cと同じようにポゼッションを軸に試合を組み立てた横浜F・マリノスのスタイルが「日本人の良いところが出せている」と自信を口にした三好は、世界と肩を並べるためにも意識を変えていく必要があると強調した。
「フィジカルの面だけじゃなくて、頭の部分での速さだったり、正確さが上回っている。フィジカルで負け、そこでも負けたら勝てるところが無いので、そこは負けないように、もっともっと自分たちの頭の中をレベルアップできればと思います。なかなか自分たちの知らない域には到達できないとは思うので、こういったレベルというのを体感することはすごく大事だと思いました」
三好、プレミア王者マンCから世界との差を痛感…デ・ブライネの凄さとは?
SPORT.es/スポルト
27日(土)、日産スタジアムにて行われた、『EURO JAPAN CUP 2019』でマンチェスター・シティに敗れた(1-3)横浜F・マリノスのMF三好康児が同一戦を振り返り、世界トップとの差を語った。
「コパ(・アメリカ)でも感じたけど、チャンスを決めるか決めないかで差が生まれるんだなと。チャンスを決め切れば、もっと上が見えてくると思う」
名将ペップ・グアルディオラの下でハイクオリティなフットボールを展開するシティとそれに似た戦い方を今季披露しているマリノス。三好はこの2チームの戦術につについても比較している。
「シティの真似しようとしてもできない。逆にシティもマリノスの真似はできないと思う。(マリノスは)日本人の良い所を出せているクラブなので、考え方が同じような所はあるが、些細なことで違いを見せないといけない。日本人の特徴出さなきゃ」と主張した。
また、話の中ではこの日、1ゴール1アシストを記録したベルギー人MFデ・ブライネの名もあがった。三好は同MFの能力の高さからも学ぶことがあったという。
「フィジカル面だけではなく、頭の部分の速さ、正確さで上回ってる。凄いなと思う。フィジカルでも負けてて、そこでも負けていたら勝てない」
プレミア王者のレベルを「体感できた」と語った三好。同選手はこの試合を機に更なる成長を目指す。
世界との差を埋めることは出来るのか。三好康児にも注目していきたい。
横浜FM・遠藤「全てにおいて上回られた」 改めて感じたシティの“個の質”
SPORT.es/スポルト
27日(土)、『GALAXY ENTERTAINMENT EUROJAPAN CUP 2019』でマンチェスター・シティと対戦し、一時は同点となるゴールを記録した横浜F・マリノスのMF遠藤渓太が、プレミアリーグ王者と交えた感想を述べた。
「凄い強かったが、そのなかでも自分達のサッカーをしようと臨めた部分は良かった。ただ、凄い力の差はあった。普段は負けて得るものは余りないと思っているが、世界のトップで活躍する選手たちと試合をして、負けても学ぶことがたくさんあった」と振り返った。
遠藤は、同じようなプレースタイルのトップレベルの相手と対戦して、改めてチームの課題をあげている。
「とてつもないスルーパスを出す選手が1人いたりとか、それに反応する選手がたくさんいたりと、そういったところで差を感じた。1つ1つのプレー、全てにおいて上回られていた。結果として負けているので、それに尽きると思う」と個人レベルでの質の高さを強調した。
試合前日の公式練習後の囲み取材では、「マッチアップする可能性のある(カイル・)ウォーカー選手のスピードは好守にわたり脅威」と語っていたが、実際に対戦してみての印象も明かしている。
「スピード対決になるような場面はなかった。味方が流動的に動いてくれて、自分はフリーで受けれることが多かったので、そのシーンを作ってくれた味方に感謝したい。それでも圧は凄くあった。これがディフェンダーとしての彼の凄さかなと思う」と述べた。
遠藤は、この貴重な経験をこの後のシーズン後半戦に向けてチームに還元していかなければならないと語っている。
「実際に戦わないと感じられないことが凄く多い。世界のトップと戦う機会というのは、見ているだけでは何も感じないし、今後にも活きない。対戦したことによって、どこにボールを置いちゃいけい、この間合いでボールを離すとやられる、といった部分がわかった」と収穫を口にしている。
23分の同点ゴールのシーンについては、「自信になる。ただみんなが繋いでくれて、良い形で攻撃の形を作って、結果的に自分が得点した。みんなに感謝したい」とチームみんなの力でゴールを決めたことを評価した。
PL王者マンチェスター・Cに善戦も…フル出場の三好康児「やっぱり強い。まだまだ実力不足」
(Goal)
横浜F・マリノスの三好康児は、27日に日産スタジアムで行われた「EURO JAPAN CUP 2019」のマンチェスター・シティ戦で世界との差を実感したようだ。
この試合に先発で出場し、喜田拓也とともにフル出場を果たした三好。プレミアリーグ王者を苦しめながらも1-3で敗れた結果を受け「試合のテンポも相当速かったですし、距離感の部分だったり、パスだったり、シュートまでのスピードに違いがあった。やっぱり強い、と改めて思いました」とマンチェスター・Cの印象について話した。
「自分たちがボール持っていても、奪いに来る距離だったり、スピードも違いました。やってみないとわからない部分があったのですごく良かったと思います。プレッシャーの部分というよりは、相手がボールを持っている時、それぞれが技術の高い選手ですし、ボールを持って運ぶ時の前にグっと来るスピードの部分だったり、あとはプレーのテンポの部分だったり、ボールに寄せることのできないようなシーンが多かったです。そこは本当に相手の攻撃の部分で特に凄さを感じました」
それでも、ポールポゼッションで優位に立つ場面が見られるなど、マンチェスター・C相手に互角に戦ったという見方が強いが、両チームには差があったと認めた。
「相手もプレシーズンですし、いない選手もいると思いますから、そこは一概に何とも言えないです。もちろんできた部分とやっぱりレベルの高さを感じた部分がありましたし、まだまだ実力不足というところが一番です」
マンチェスター・Cと同じようにポゼッションを軸に試合を組み立てた横浜F・マリノスのスタイルが「日本人の良いところが出せている」と自信を口にした三好は、世界と肩を並べるためにも意識を変えていく必要があると強調した。
「フィジカルの面だけじゃなくて、頭の部分での速さだったり、正確さが上回っている。フィジカルで負け、そこでも負けたら勝てるところが無いので、そこは負けないように、もっともっと自分たちの頭の中をレベルアップできればと思います。なかなか自分たちの知らない域には到達できないとは思うので、こういったレベルというのを体感することはすごく大事だと思いました」
日本代表CB畠中「デ・ブライネのイメージは…」世界の司令塔が一枚上手
SPORT.es/スポルト
シティとの対戦を終えてミックスゾーンに現れた畠中は開口一番、「凄かったです。その一言です」と発した。
畠中は続けて「やっぱりプレーの判断スピードもそうだし、精度、とにかく全選手自分達より全然上だなと思った」と語った。
畠中は、自身がキックフェイントでかわされて決められた18分のケヴィン・デ・ブライネの先制ゴールのシーンをこのように語っている。
「デ・ブライネ選手はGKとDFの間に速いボールを入れてくるイメージがあったのでそこを切りにいったら、見事に切り返えされて…やっぱり上手いなと思った」と苦笑いを浮かべながら世界屈指の司令塔を称賛した。
横浜FMとシティはプレースタイルが共通するところも多い。畠中は、チームのストロングポイントを再確認している。
「自分達が守備をしていて、ああいうポゼッションをされるとディフェンス側はしんどいし、攻撃に関して、自分達がJリーグでやれている部分は間違っていない。そこはもっと自信を持って精度を上げていければいいと思う」と語り、2年目となったポステコグルー体制のサッカーにさらに自信を深めている。
前線から激しくプレスに行き、シティの自由を奪うことに成功した横浜Mだが、相手の幅を取った攻撃に苦しめられた。畠中はシティの試合中での対応力を高く評価している。
「シンプルにサイドチェンジとかを入れてきて、そこで数的優位を作って攻撃してきていたので、そこは頭もいいなと思うし、上手いなと思った」
また畠中は、個人レベルでも自身の持ち味が世界でも通用すると自信を深めている。
「ビルドアップの部分は全然できると思った。しっかり相手を見てポジションだったり、パスコースを変えられたりというのはできた。そこは自信を持ってプレーできた」
しかし、改善点もしっかりと把握している。
「失点部分、トップレベルでしか感じ取れない間合いだったり、タイミングがあるなと思った。日本だったら防げた部分もいくつかあったし、そういう意味でこの試合ができて良かった」と述べた。
マンC相手に縦パス連発、横浜FM畠中「もうワンステップ上がるために…」
ゲキサカ[講談社]
マンチェスター・シティとの対戦を終えて、横浜F・マリノスDF畠中槙之輔は晴れやかな表情で取材エリアに姿を現した。「あれにまだまだ加わる選手がいて、ベストコンディションになったら…とか考えると、すごいですよね」。これから自らが歩むべき『世界』を間近で体感し、ワクワクした気持ちを隠せない様子だった。
「日本人のセンターバックでもゲームを作れるんだぞというところを見てもらいたいし、守備では自分たちは前からプレスに行くけど、ボールを奪ってショートカウンターで点を取れるんだぞ、日本でもこういうチームがあるぞというのを見てもらいたい」。
前日練習後にそう語っていたように、ビルドアップにおける存在感は相手が世界のトップレベルでも変わらなかった。「正直、自分のところにプレスは感じていなかったし、全然いなせる自信もあった」。味方のパスを受け、身体の向きを変えつつ、少ないタッチで縦へ。横浜FMでも日本代表でも見せてきたおなじみのプレーは前半から何度も見られた。
「スカウティングでも相手のボランチの間が空くのはわかっていたし、チャレンジしないと試合をやる意味はないと思っていたので、そこは強気に行こうと思っていたのが良い形で出た」。そうした持ち味が通用したことは間違いなく、これから世界を目指していく23歳の自信になっていた。
しかし、そうした質問が繰り返されるたびに、畠中は何度も「ディフェンスの選手だから悔しい」と強調した。1失点目の場面ではMFケビン・デ・ブルイネに一瞬の切り返しで抜き去られ、2失点目もデ・ブルイネのスルーパスに抜け出したFWラヒーム・スターリングになすすべなく破られたからだ。
「1点目は特に自分だったけど、デ・ブルイネ選手はGKとDFにすごく速いボールを入れてくるイメージだったので、そこを切りに行ったら見事に切り返された。やっぱりうまいなと思った」。
「(2失点目は)一回のワンツーでボランチがかわされたし、そこからのデ・ブルイネのスルーパスはえげつないなと思った。正直、プレスがかかっていないのでラインを下げる選択肢はあったと思うけど、プレースタイル的には下げたくない。だから、ああいう風にフリーになる前に止めるしかない」。
そうしたマッチアップを通じて感じたのはやはり、あのレベルが日常になることの大切さだ。この先、日本代表としてW杯予選を控え、海外挑戦の期待も高まる畠中は「今日も対戦して思いましたけど、向こうで対戦しないと分からないタイミング、間合いは絶対にあるし、もうワンステップ上がるにはそういうのが必要だと思う」とあらためて決意を示した。
飛び出しクリア、新ルール対応で存在感も…GK朴一圭「課題のほうが出てきた」
ゲキサカ[講談社]
何度もペナルティエリア外に飛び出し、失点間近の窮地を幾度となく救った。それでも横浜F・マリノスGK朴一圭は「しっかり持ち味を出してチームに貢献できたと思う」と述べつつも、「やっぱりGKなので最後にシュートを止めるところ。2失点してしまったので、課題のほうが出てきた試合」と冷静に振り返った。
通常のリーグ戦でも自陣からの組み立てを徹底する横浜FMだが、プレミアリーグ王者の洗礼はキックオフ直後に訪れた。相手の組織的なプレッシングにジリジリと間合いを詰められ、朴が縦パスを出した先にはFWリロイ・サネ。最後はスルーパスを自らつかんだものの、決定的なピンチを早々に招いた。
「相手のスピードに慣れるまで、最初の15分、20分は本当に死ぬほどキツかった。Jリーグのチームであんなにプレッシャーをかけてくるチームはいないし、あんなにプレッシャーをかけてきたら普通は剥がせるはずなのに剥がせない。食われてしまう。プレッシャーの強度はすごく強かったし、慣れるまでに時間がかかって押し込まれてしまった」。
ただ試合が進むにつれて、選手たちは冷静さを取り戻していった。この日は2019-20シーズン向けの新競技規則が適用され、ペナルティエリア内でゴールキックを味方につなげるようになったが、朴は「いつもよりテンポを早く」という意識でトライ。後ろが安定するにつれて、ビルドアップも普段どおりの安定感を見せるようになった。
「メンタル的なところが一番大きい。個人個人やれるなというのをどこかで時間帯は別にしても感じたと思う。そうなってくると同じサッカー選手なので、やれるところはある。自分たちの今のサッカーには自信を持っているので、これをやればどの相手でも通用するとわかっているので、それが出てきてからはああいうペースになった」。
もっとも、そうして戦えていただけに失点が悔やまれた。MFケビン・デ・ブルイネ、FWラヒーム・スターリングのゴールはいずれも“ノーチャンス”とも言えるようなものだったが、「世界のトップはああいうシュートを打ってくると経験できた」と朴。「それをイメージして練習から取り組んでいけば少しでも近づいていけるんじゃないかなと思う」とレベルアップを誓った。
横浜FM・扇原「何をしても別格」デ・ブライネに舌を巻く
SPORT.es/スポルト
27日(土)、マンチェスター・シティと対戦した横浜F・マリノスのMF扇原貴宏がプレミアリーグ王者の場のNo.17を称賛せずにはいられなかった。
始めにシティとの一戦を振り返った扇原は、「プレッシャーの圧はもちろんあったし、自分達のプレスの剥がし方はJリーグでは感じられない上手さだった。パスのレンジの広さ、速さもJリーグでは感じられないスピードだった」と語った。
そして、この試合の先制点と決勝ゴールをアシストしたケヴィン・デ・ブライネの印象を問われた扇原は、真っ先に「一番凄かった。別格だった」と即答。
これまでには感じたことのないレベルだったという。
「上手いだけじゃなくて速いし強いし、判断も早い。何をするにしても別格。スピードに乗っていてもプレーの質が落ちない」と驚きと共に称賛した。
また、前半40分のシティの2点目の起点となったデ・ブライネのプレーを振り返った扇原は、「簡単にやっているように見えるが、(D・シルバとの)ワンツーで剥がされた場面での精度もそうだし、スピードに乗りながらアウトサイドでラストパスを出せるというのは簡単に見えるけど難しいプレー。あの精度が落ちないことが世界の一流選手なんだと思った」と舌を巻いた。
横浜敗戦も「スピード速かった」と敵将もたたえる
日刊スポーツ : nikkansports.com
横浜の選手たちは悔しさをにじませつつも、現在リーグ戦2連覇中のプレミア王者との力の差を認めた。同点ゴールを挙げた東京五輪世代のFW遠藤渓太は「差はあったと思うし、世界のトップ選手とやって学ぶことはあった」と振り返った。
イングランド代表DFウォーカーとのマッチアップについては「味方が動いてスペースを空けてくれたので、フリーでボールが入ってくることが多かった」としつつも「圧はすごかった。そこはDFとしてすごいなと思いました」と話した。
3失点しての敗戦となったが、ボール支配率は相手を上回る53%で、シュート数も相手の11本に対して12本と多かった。MF仲川輝人は「相手はひとつひとつのプレーはうまいなと思いましたけど、チームとしてやろうとしたことも通用したし、ポゼッションでかわせればチャンスになっていた」と手応えも口にした。
横浜の戦いぶりは敵将のグアルディオラ監督からもたたえられており、試合後は「横浜はスピードが速かったし、いいパフォーマンスにしていた。ダブルボランチにしたのは相手を見て判断した。非常にいい経験ができた」と話した。敗戦とはなったものの、現在J1リーグ戦で2位につける横浜のサッカーはプレミア王者にも確かなインパクトを与えていた。
横浜、マンCに完敗…遠藤、得点挙げて刺激「学ぶことが多かった」
(スポニチアネックス)
横浜は27日、プレミアリーグ王者のマンチェスターCと日産スタジアムで国際親善試合を行い、1―3で敗れた。レベルの高さを見せつけられたものの、東京五輪世代のU―22日本代表FW遠藤渓太(21)がゴールを挙げ気を吐いた。
1点を追う前半23分、絶好のチャンスを見逃さなかった。FWマルコス・ジュニオールのシュートのこぼれ球に遠藤が反応。右足シュートはイングランド代表DFストーンズの股を抜き、ネットに突き刺さった。世界最高峰の選手が集う強豪を相手にし、「普段は負けた試合から学ぶことはあまりないと思っているけど今日に関しては学ぶことが多かった」と刺激を受けた様子だった。
世界との差を痛感した横浜FM・ポステコグルー監督「チャンスを決め切れるか」
SPORT.es/スポルト
横浜FM監督のアンジェ・ポステコグルー監督が同一戦を振り返った。
「凄く良い試合になったと思う。サポーターもエキサイティング、ワクワクしたゲームを見れたと思う。我々のスタイルもいろいろな所で出せたと思う。全体的にも本当に楽しいゲームを見せられたと思っている」と満足感を表したと共に悔しさも滲ませている。
「残念なのはたくさんチャンスを作ったなかで、決め切れなかったところ。相手も前線の選手に本当に素晴らしい選手が揃っている。そういった選手たちとの対戦は非常にいい経験になったと思う。相手チームも我々と試合をしたことで良い経験を積んだと思うし、幸い両チームとも大きな怪我がなかったことは良かった」とまとめた。
試合開始からいつも以上に前線からプレスをかけにいったように思えたがどういった意図があったのか。
この質問に対して監督は、「特に変わった指示はしなかったが、いつも通り前から行こうと、自分達のサッカーをしようと話した。相手は後ろから常にビルドアップしてくるチームなので、そういったことをさせないように自分たちが前から行った。相手がいつもやらないロングキックを使わせようという狙いもあった。突破される場面もあったが、自分達が前から行ったことで自由を奪い、止める場面もたくさん見られた」と語った。
監督が言うようにアグレッシブなプレーでチャンスも多く作り、満員の本拠地を沸かせたが、結果だけを見れば1-3の敗戦。
プレースタイルのお手本とも言える世界最高峰の相手との決定的な差は何なのだろうか。
ポステコグルー監督はこのように振り返っている。
「世界のトップのチームに対して、いつもとは異なり守り重視で相手に攻め込ませることだってできたが、そうしないで自分達のサッカーを示せた。ただ、唯一、ボックスのなかでチャンスを作ったなかで決め切れなかった。しかし、相手はそれをしっかり決めてくる。そこの部分の違いだった」と語った。
「一番やばかった」デ・ブルイネ、対峙した横浜FM4選手の“証言”
ゲキサカ[講談社]
ロシアW杯で日本代表の前に立ちはだかったベルギー代表MFケビン・デ・ブルイネは、あれから約1年の時を経て再び日本に衝撃を与えた。トップフォームではない中での1ゴール1アシスト。横浜F・マリノスの選手たちは次々にその名を挙げ、「全てにおいてすごかった」「すげえなという印象が一番」と称えた。
まずは前半18分、MFダビド・シルバのパスを受けると、敵陣右のペナルティエリア角を侵攻した。「GKとDFにすごく速いボールを入れてくるイメージだったので、そこを切りに行ったら見事に切り返された」(DF畠中槙之輔)。入念にスカウティングしていた日本代表DFはいとも簡単に抜き去られ、左足で強烈なシュートを叩き込まれた。
シュートを受けたGK朴一圭は次のように振り返る。
「切り返す部分は想定していたけど、ただやっぱりシュートがめちゃくちゃ速かったです。正直に言って、あんなインパクトでくるとは思っていなかった。反応しても遅れているので、それが世界との差なのかな……いやむしろ、あれを止めるキーパーがいるのかなって聞きたいです。あの距離、世界でも撃ち抜かれちゃうんじゃないかな」。
さらに同点で迎えた前半40分、今度は右足アウトサイドのロングスルーパスで切り裂いた。「ワンツーでボランチがかわされたのはあったけど、そこからのデ・ブルイネのスルーパスはえげつないなと思いました」(畠中)。ハイラインの横浜FM守備陣はこの一本で決壊。FWラヒーム・スターリングが猛スピードで抜き切り、勝ち越しゴールを奪った。
4-3-3では同じポジションを担うF三好康児は「やっていても『すげえな』って印象が一番というか、そこ見えているんだというところ、このテンポでそこを出せるのかというところ」と絶賛。「つなぐだけじゃなく、常に一本のパスで裏を狙ってくるシーンがあったし、その判断で常にいろんな選択肢がある」と長所を認めた。
また、スピードには自信を持つFW遠藤渓太が前半29分、後方からのチャージで警告を誘われる一幕もあった。「全速力で走ったけど、ドリブルしているのに僕より速いし、ファウルに行ったのに倒れなかった」。その場面を驚きまじりに振り返った21歳は「みんな言っていたけど、全てにおいて一番やばかった。すごかったです」と称えるしかなかった。
ただし、一度屈したからといって、これからも負け続けるわけにはいかない。
朴は「世界のトップはああいうシュートを打ってくることを経験できたので、それをイメージして練習から取り組んでいけば少しでも近づいていけるんじゃないかな」と振り返り、畠中は「向こうの世界じゃないと感じ取れないタイミング、間合いがあるんだなと思った」と刺激を受けた様子。この一戦を価値あるものにするため、日々のトレーニングに取り組んでいく構えだ。