1位のバイエルンと2位のドルトムント
マインツでやっちまい点差は5。ここは絶対に負けられない
ドルトムントは香川の先発予想が多くこちらも楽しみ
希望は香川が得点に絡み1点入れるも
結局バイエルンが炸裂し3-1で引き離す
先発予想
5日に行われるブンデスリーガ第25節で、日本代表MF香川真司が所属する2位ドルトムントは、勝ち点5差で首位に立つバイエルンとの天王山を迎える。独誌『キッカー』のスタメン予想で香川はスターティングメンバーに名を連ねており、MFユリアン・バイグル、MFイルカイ・ギュンドガンとともに中盤を形成すると見られている。前節ダルムシュタット戦では2試合ぶりのベンチスタートとなり、出場機会が訪れなかった香川はホームで行われる大一番でピッチに立ち、自身の存在価値を証明できるだろうか。なお、10月4日に行われた第8節対戦時に香川は先発したものの、後半8分にピッチを退き、チームは1-5の大敗を喫している。(ゲキサカ)
両チームの状況は対照的ともいえる。この大一番に向けて状態を上げてきたドルトムントは現在公式戦6連勝中。また、攻撃陣ではオバメヤンが5得点4アシスト、ムヒタリアンが4得点4アシスト、さらにロイスが3得点3アシストをマークしており、絶好調だ。一方のバイエルンは前節でホーム全勝記録をマインツに止められており、前半戦でMVP級の活躍を披露したドウグラス・コスタの勢いもやや衰えてきている。とはいえ、バイエルンはドルトムントと対戦するときはギアを上げ、チームを率いるグアルディオラ監督も選手たちに新たな策を授けてくるため、バイエルン優位という状況は揺るがない。また、注目の香川は先発メンバーに予想されており、このビッグマッチでの活躍が期待される。(theWORLD)
バイエルンは2日に開催されたブンデスリーガ第24節で、日本代表FW武藤嘉紀のマインツと対戦。1-2で敗れ、本拠地アリアンツ・アレーナでの今シーズンの公式戦初黒星を喫した。一方、2位ドルトムントはアウェーでダルムシュタットに2-0と快勝。バイエルンとドルトムントの勝ち点差は「5」に縮まった。ドルトムントが勝てば両チームの勝ち点差は「2」となり、優勝争いは激しさを増す。重要な意味を持つ大一番を前に、『デイリーメール』は勝敗を分けるポイントを紹介。ドルトムントがウインターブレイク明けのリーグ戦7試合で6勝1分けと好調を維持していることや、守備陣に負傷者が相次いでいるバイエルンがカウンター対策に不安を抱えている点を指摘した。また同紙は、バイエルンのポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキとドルトムントのガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンが得点ランクのトップ2を占めていることに言及し、「両方のストライカーは、ヨーロッパで最高の攻撃的MFたちの前でプレーする贅沢さを享受している」と伝え、オーバメヤンについては「マルコ・ロイスとヘンリク・ムヒタリアン、香川真司との理解を深め、向上している」との寸評がつけられた。(SOCCER KING)
ブンデスリーガ2位のドルトムントは、5日に首位バイエルン・ミュンヘンとの頂上決戦に臨む。日本代表MF香川真司は前半戦で躍動した4-3-3システムの左インサイドハーフでスタメン出場を果たすと予想されている。ドイツ地元紙「キッカー」が報じている。2日のダルムシュタット戦(2-0)には出場しなかった香川は勝ち点5差に迫る王者バイエルンとの「デア・クラシカー」と呼ばれる伝統の一戦で、2試合ぶりに先発に復帰すると予想されている。2016年に入り、トーマス・トゥヘル監督は積極的なターンオーバーを採用し、システムも複数併用してきた。前半戦に活躍した香川は、後半戦に突入後いまだ得点もアシストもない。沈黙が続いているが、トゥヘル監督はこの大一番に、香川、イルカイ・ギュンドアン、ユリアン・バイグルという定番のトリオで中盤を固める方針だ。
バイエルンは4-1-4-1システムの採用が予想されており、バイエルンの中盤の底に入るのはスペイン代表MFシャビ・アロンソ。1トップのFWロベルト・レバンドフスキの下には、右からアリエン・ロッベン、トーマス・ミュラー、チアゴ・アルカンタラ、ドウグラス・コスタが入ると見られている。(Soccer Magazine ZONE web)
レヴァンドフスキはオーバメヤンを語る
レヴァンドフスキは得点ランキングで自身を追うオバメヤンについて、独『WAZ』のインタビューで話している。「オバメヤンには驚かされたよ。彼はヨーロッパで最も速いストライカーの一人だ。10メートルや20メートルで彼についていくのは難しい。彼が抜け出してしまったら、再び追いつくのは不可能だよ」とオバメヤンの最大の武器についてコメントしている。しかし、レヴァンドフスキが考えるオバメヤンの武器はそれだけではないようだ。「彼はボックス内で小さなギャップを見つけるのが上手い。1インチほどでもスペースを与えれば負けることになる。加えて、彼とチームメイトの関係は素晴らしい。チームメイトはオバメヤンの生かし方を知っているね。昨年までは国内レベルだったかもしれないけど、今季はワールドクラスに成長したと思う」とストライカーだからこそわかる自身の評価を明かした。(theWORLD)
オーバメヤンが語るレヴァンドフスキ
「レヴィ(レヴァンドフスキ)に欠点は見当たらない。彼は完璧だ。とんでもない選手だよ。ボールキープも、パス出しも、ドリブルも何でもできて、どこからでもシュートが打てる。スピードもあって空中戦にも強い」とレヴァンドフスキを称賛。どこから見ても完璧であり、それが自分との違いだと謙虚に語った。(ISM)
グアルディオラ
大一番に臨むグアルディオラ監督の前日会見のコメントを、ドイツ『シュポルト1』が伝えている。
「ドルトムントはドイツで最強のライバルであり、ヨーロッパでもベストのチームの一つだ。今季は過去数シーズンとは大きく異なるサッカーを見せているが、とてもうまくやっていると思う。トーマス・トゥヘルは非常に優れた監督だ。世界最高の監督の1人だね。彼はドルトムントのプレースタイルを変えたんだ。決して簡単なことではないよ」「明日の試合は、ヨーロッパでも最高級のマッチアップになるだろう。その試合に臨めること、あの雰囲気をもう一度味わえることを楽しみにしている。このような試合こそ、サッカー選手になる理由なのだからね。ドイツのサッカーにとっても良いアピールになることを願っているよ」
前節でマインツに敗れたものの、この試合への影響はないと強調している。内容には手応えをつかんでいるようだ。
「モチベーションは常に高いよ。直近の試合で勝とうが、負けようが関係ない。もちろんマインツに勝っていた方が望ましかったが、そうはならなかった。だから我々は次の試合に集中していかなければならない」「(チャンピオンズリーグの)ユヴェントス戦や、マインツ戦の結果は良くなかったが、パフォーマンスには満足しているよ。ユーヴェ戦は、私がバイエルンに来てからのベストパフォーマンスだったと思う。マインツ戦も勝つために十分なプレーをしたはずだが、2、3回のカウンターを許し、それぞれの場面で悪い守備を見せてしまった。我々は完璧ではない。敗れることによって、もっと良いチームであるために何をしなければならないのか、理解できるようになることもある」
マインツ戦で敗れたことが“収穫”でもあったと強調するグアルディオラ監督は、チーム内の雰囲気にも問題はないと語る。優勝争いが盛り上がることを歓迎するなど、余裕も感じさせた。「雰囲気が悪いなどということはない。1つの敗戦を長々と考える時間は、我々にはないんだ。私はこれまでのキャリアで、試合に負けることもあり得ると学んできた。マインツに敗れ、ドルトムントにも負けるかもしれない。だが、そうなったとしても私の人生において、影響は大きなものではないよ」「誰もが、もっとブンデスリーガがスリリングになってほしいと訴えていた。これで、そうなっただろう。だからすべてOKだよ」(Goal)
首位バイエルンは5日のブンデスリーガ第25節で2位ドルトムントと敵地で対戦する。ジョゼップ・グアルディオラ監督は「あの空気を味わえるのがとても嬉しい」とビッグマッチを楽しみにしているようだ。クラシッカーと称されるバイエルンとドルトムントの一戦。グアルディオラ監督は、「欧州最高峰の試合。まさにこういったゲームのために皆サッカー選手を目指すのだ」と国内に留まらないレベルの試合だとし、「いずれにせよ、センセーショナルなゲームになることを願っている。この試合はドイツサッカーの広告になるだろう」と、好ゲームを期待する。勝ち点62で首位のバイエルンは、前節マインツ戦で今季2敗目を喫し、2位ドルトムントの差が「5」に縮まった。そのため、5日の首位攻防戦はいつも以上の激闘が繰り広げられることが予想される。敵地に乗り込むグアルディオラ監督は「ドルトムントに行ってあの空気を味わえるのがとても嬉しい」としながらも、「この試合に勝ったとしても優勝が決まるわけではない」と強調する。(ゲキサカ)
レヴァンドフスキ
「ドルトムント戦は絶対に楽な試合にはならない。ドルトムントはシーズンを通じて良いプレーをしているし、ヨーロッパリーグでもよくやっている。ドルトムントのスタジアムの雰囲気は最高で、あそこでプレーすることをいつも喜びに感じている」「僕らはまだ、勝ち点5のリードを保っている。一番大事なことは、ブンデスリーガを制することだ」「シーズン終了はまだ先だ。どうなるかは僕ら次第だし、ペップとの特殊な状況にも懸かっている。さらには、チャンピオンズリーグでも準々決勝に進みたいし、DFBポカールでも決勝に進出したいんだ」「前回のドルトムントでの対戦では、僕らが勝った。今回もすごい試合になると思う。でも、最後は勝ち点3をミュンヘンに持ち帰れることを願っている」(Goal)
トゥヘル
「この試合の話題で街中が盛り上がっており、前節の結果によって、周囲の期待がさらに高まっている。我々としては、この試合への意気込み、勝とうという意志は変わらないが、勝ち点差が5になったことで、全体的に雰囲気が変わるだろう」「明日は選手たちにしか感じ取れないような緊張感、エネルギーがピッチ上に漂うことになる。いずれにしても、チームが試合を非常に楽しみにしていることは、誰もが確信を持っていい。我々はすべてを出し切るよ。そして、ファンのサポートを必要としている」
バイエルンのジョゼップ・グアルディオラ監督は同日の会見で、トゥヘル監督のことを「世界最高の監督の1人」と絶賛した。これについて聞かれたトゥヘル監督は、グアルディオラ監督へのあこがれを語っている。
「ペップが考えるチームの指導法や、彼が及ぼすチームへの影響、試合における限界を乗り越えてみせる実力は、監督としての私に、常に自分の姿勢を改めさせてきた。私が彼のことをどれほど高く評価しているのか、彼は知っているよ。常に改善を追求する者にとって、ペップは最高の手本を見せてくれる、大いに刺激になる存在だ」「彼はおそらく現代のベストの監督、最も成功している指揮官だろう。だからこそ、彼と対戦できるのは素晴らしいことだ。そして、だからこそ大きな自信を見せつつ、明日のような大きな試合に前向きに臨む選手たちがそろうチームを率いるのは、素晴らしい気分だよ」
バイエルンは前節、トゥヘル監督の古巣でもあるマインツに敗れ、今季ホーム初黒星を喫した。それでもトゥヘル監督はバイエルンが、自分たちのホームで最強の姿を見せると考えている。
「我々はバイエルンに勝てると信じている。だが彼らも、アウェーでの勝利で最大のライバルを一気に突き放すチャンスと考えているはずだね。だから私が予想する相手は、想像できる限りベストのバイエルンということになる。彼らが、危機感を覚えたときに最大の実力を発揮するのは、過去に何度もあったことだ」
試合では、我慢のプレーを強いられることも覚悟していると語る。
「バイエルンは世界最強の2、3チームのうちに入る。我々が耐えなければいけない時間帯があるだろう。でも我々が勇気を持ちながらも冷静さを保ち、また自由な気持ちでプレーできれば、バイエルンも我慢しなければいけない時間帯を作り出せる。さらに少しばかり運が味方すれば、勝利も可能になる」「バイエルンは強烈なプレスをかけてくるだろう。我々がボールを奪っても、すぐさまそうしてくる。プレーの判断でも、メンタルでも、それが重圧となってストレスが生じることを覚悟しなければいけない。考える時間なんて与えられない中で、自動的に流れるようなプレーをしなければいけない」(Goal)
クラブ公式ウェブサイトによると、指揮官は「首位との差は縮まり、いい立場で試合に臨めることになったけど、週末の試合の意味合いが変わってくるわけではないよ」とバイエルン戦が優勝の行方を占う大一番であることを強調した。チームは現在4連勝と絶好調。「次のステップを踏み出せるかは自分たち次第だ。ここ最近と同じエネルギーと自信を持ち、大仕事に取り掛かれるように願っているよ。当然、勝ち点差を縮めるために全力を尽くすつもりだ」と話している。(ゲキサカ)
フンメルス
ドイツ『spox』で、5日の一戦では勝利を目指し、首位との差を「2ポイントに縮める」と意気込みを示した。フンメルスにとっては、期待どおりの展開となったようだ。バイエルン下部組織出身のドルトムント主将は次のように述べている。「(前節の結果は)僕らが望んでいたとおりだ。対戦するまでには差を詰めようと思っていたからね。(0-0と引き分けた第20節)ヘルタ・ベルリンとの試合でもそのチャンスが訪れていたが、生かせなかった。でも今回はバイエルンがまさかの敗戦を喫したおかげで、彼らに近づくことができた」勝ち点差は「5」。もちろん、土曜日の試合で求める結果は一つしかない。「より好ましい状況になったね。もうあいまいに語る必要はない。僕らが狙うのは、差を2ポイントに縮めることだ! ベストの2番手であり続けることが、つらいときもあった。勝ち続けてもバイエルンとの差がまったく変わらなかった時期は、特につらかった。でも、何度も大きな壁を乗り越えてきたことが、ついに報われたんだ。土曜日はきっと最高の試合になるよ。ピッチが燃えるほどにね!」一方、ドルトムントは前半戦のバイエルン戦は1-5と大敗を喫したが、フンメルスはその結果は今回の対戦とは関係ないとしている。「お互いがつくり出していたチャンスを見れば、3-4でもおかしくはなかったかもしれない。でも、僕はリベンジなどとは考えるタイプじゃない。単に勝ちたいんだ。バイエルンは土曜日に向けて決意を固めるだろうし、僕らも覚悟している」(Goal)
オーバメヤン
ミッドウィークにドルトムントが勝利しバイエルンが敗れたことで、「まず縮まらない」と思われていた「勝ち点差8」が「5」となった両者。今節の結果次第ではいよいよ「2」に縮まる可能性も出てきた。驚きの優勝戦線復帰と伝えられる同チームだが、オーバメヤンにとっては驚きでも何でもないと思われる。オーバメヤンは今季開幕前に「バイエルンの優勝はない」と予言。勝ち点8差がつき、今季もバイエルンの優勝だろうと誰もが思っていたウィンターブレイクに『シュポルト・ビルト』が考えは変わったかと問うと、同選手は「なんで変えなきゃならないわけ?」「戦わないで諦めることなんか絶対にしない。まだ何も決まってないんだ。僕ら自身も、バイエルンを止めることがものすごく難しいことは分かってる。だけど不可能なことなんてないんだ」と勇敢なコメントを残していた。(ISM)
ルンメニゲ
バイエルンのCEO(最高経営責任者)であるカール・ハインツ・ルンメニゲ氏は「もし勝ち点8差でドルトムントに行けたなら、順位という点で、我々はもう少しリラックスできていたかもしれない」「しかし、当然ながら、これで決して負けられない試合になった。5日はもっといいプレーを願う」とコメント。ドルトムント戦での黒星は絶対に避けなくてはならないと述べた。(ISM)