2位vs3位の闘いであり
本命 vs 対抗の闘いでありお金に困ってないクラブ対決
スーパーカップではPKで負けの相手にお返しする
グアルディオラ
バイエルンのジョゼップ・グアルディオラ監督は前日会見で、ヴォルフスブルクの近年の成長ぶりについて語った。ドイツ『シュポルト1』が伝えている。「へキングはドイツに限らず、世界でもベストの1人に入る監督だよ。明日はきっと良い試合になるだろう。ドイツの人々はバイエルンのライバルを望んでいた。それは結構なことだ。彼らを歓迎しているよ」「この3年間、ヴォルフスブルクの監督を務めているのは1人なので、1つのアイディアを追求することができている。その監督のシステムのために、正しい選手を獲得しているんだ。3000万ユーロ(約40億円)、3500万ユーロ(約47億円)の選手を買う資金があるし、この数年どんどん良いチームになってきた」ヴォルフスブルクにはルイス・グスタボ、ダンテという元バイエルンの選手がおり、古巣との対戦が注目されている。しかし勝敗のポイントは、マンチェスター・シティへと去ったケヴィン・デ・ブルイネの穴を、ヴォルフスブルクがどのように埋めるかだろう。グアルディオラ監督も、その点に注目しているようだ。「ルイス・グスタボ、ダンテ、ナウドは、みんな経験豊富な選手だ。デ・ブルイネは、ヴォルフスブルクにとって非常に重要な選手だったね。CSKAモスクワ戦やヘルタ・ベルリン戦ではシステムを変えたようだ。デ・ブルイネが去って以降、マックス・クルーゼがプレーするエリアが、より広くなった」16日のチャンピオンズリーグ、オリンピアコス戦で負傷したFWロベルト・レヴァンドフスキは、19日のダルムシュタット戦を欠場した。しかしグアルディオラ監督は「みんな良い状態だ。レヴィも昨日は良い練習ができた」と明かしており、出場の可能性はありそうだ。一方、ミュンヘンでは19日からオクトーバーフェストが開催されており、チアゴ・アルカンタラやドグラス・コスタが会場を訪れ、民族衣装を着た写真をSNSに投稿している。これについて聞かれたグアルディオラ監督は、問題視しない姿勢を見せた。「選手の何人かがオクトーバーフェストに行っていた? 初めて聞くよ。処分するか? しないね。私は選手たちを信じている。足が重くなってしまったら、 それは彼らの問題だ。私は彼らの監督ではあるが、父親ではないし、もちろん母親でもない」
ボアテング
バイエルン・ミュンヘンは22日に行われるブンデスリーガ第6節で、ヴォルフスブルクをホームに迎える。DFジェローム・ボアテングはこの試合を前に、今季はヴォルフスブルクよりも、ボルシア・ドルトムントの方が「少しばかり強い」と語っている。「今季はドルトムントの方が少しばかり強いと思うんだ。彼らは新しい監督を迎えており、その攻撃が非常に手強い。昨季と比べても、よりハングリーな印象を受けるよ」「僕たちもすごく良い形のスタートを切り、たくさんのゴールを挙げている。でも、僕たち以外にも上位を狙えるチームが存在することは良いことだね。このリーグにとってもドイツサッカーにとっても、良いことだよ」一方で、今夏にバイエルンを退団したダンテが、ヴォルフスブルクのユニフォームを着ているのには「違和感を感じるだろうね」と話すボアテング。ケヴィン・デ・ブルイネやイヴァン・ペリシッチが離れたヴォルフスブルクを、軽視はしていない様子だ。「彼らは毎シーズンにわたって発展してきたし、今も非常に優れたチームだね。デ・ブルイネやペリシッチがフィットしていたので、少し時間が必要かもしれない。だが、(ユリアン・)ドラクスラーやダンテも素晴らしいクオリティーを備えているよ」(Goal)
ヘッキング監督
バイエルンと同格だと思ったことはない。彼らに追いついたなどという幻想に陥ってはならない。それは非現実的だ。だが調子の良いときには、対等に戦うことができている。しかしそれには多くの勇気と決意が必要だ。我々は攻撃を仕掛けなければならない。ミュンヘンの試合でただ自陣深くで守っているようでは、いつか必ず失点する(ゲキサカ)
ヴォルフスブルクのディーター・ヘッキング監督は敵地での試合を見据え、攻めに出る必要性を話した。クラブ公式サイトが伝えている。「バイエルンとの戦いを前にして、モチベーションを覆い隠そうなどとしてはいけない。この重要な試合に勝つために、気持ちは強くなくてはならないだろう。先制のチャンスを逃してしまっては、彼らに走らされ、いつかはゴールを決められてしまう。だから最初から全力で戦い、自分たちのクオリティを信じなくてはならない。リアクションサッカーに徹するだけではダメだ」ヘッキング監督は前日会見でそう話した。開幕から5連勝を飾る2位バイエルンと3位ヴォルフスブルクの試合はドイツ中の注目を集める大一番。ヘッキング監督は勝点3を得るために攻撃的に出ることを話し、ここ最近の試合で用いてきた[4-1-4-1]のフォーメーションを使用する可能性を認める。「私はこのシステムがバイエルンのような相手に対してリスキーだとは思わない。これが正しいのかどうかは明日分かることだ」(theWORLD)
就任当初はバイエルンに大敗を喫していたヘキング監督だが、今では状況が変わったと感じているようだ。ドイツ『キッカー』のインタビューで次のように語った。「昨シーズンの開幕戦(バイエルンが2-1で勝利)では、彼らと我々との力関係は以前より接近したものとなった。1月の試合や最近のスーパーカップに勝利したことで、我々が調子の良い日であれば勝ち点を奪えるということをバイエルンも知ったはずだ。勝てるチャンスがまったくないわけではないし、彼らも全力で臨まなければいけないと痛感しただろう。それが以前との違いだね」マンチェスター・シティへと去ったベルギー代表MFケヴィン・デ・ブルイネについては「もちろん、彼を引き留めたかった」と認めるヘキング監督だが、「マックス・クルーゼとユリアン・ドラクスラーに中央での役割を任せることで穴を埋めたい」と新戦力の共演に期待を寄せている。また、同監督は「自分を”バイエルンハンター”とは見ていない」と強調。バイエルンだけを意識するのではなく、「どの試合でも勝ち点を獲得することが目的であるべきだ」と自分たちの戦いに集中する姿勢を明確にした。「それができれば、我々は自然とバイエルンの競争相手になれる。私はバイエルンに感服しているわけではないが、あのクラブでつくり上げられたものを最大限にリスペクトしているよ」一方、ヘキング監督はバイエルンの本拠地アリアンツ・アレーナの雰囲気にも言及している。「私にとっては、より魅了される雰囲気のスタジアムが(アリアンツ・アレーナ以外に)存在している。ミュンヘンを訪れることをあまり好きだと思わないのは、おそらく彼らとの対戦成績にも影響されているだろうが、地域的にあまり親しみがないからというのも大きい。私はルール地方出身なので、感覚が違うんだ」労働者のクラブとしてのルーツを持つケースが多いルール地方のクラブと、バイエルンのファンベースは違うと感じているようだ。バイエルンのファンは同監督の発言を挑発として捉えるのだろうか。(Goal)
ダンテ
「アリアンツアレーナに再び来ることは本当に特別な気分だ。ミュンヘンでの3年間には美しい思い出がたくさん詰まっている。かつての同僚、監督、コーチ、ファンとの再会は嬉しいね」12/13シーズンにボルシア・メンヘングラードバッハから加入したダンテは、当初こそ獲得を疑問視されたものの、CBのレギュラーとして同シーズンの三冠達成に貢献している。「バイエルンでの最高の瞬間は、チャンピオンズリーグを優勝したときだね。クラブが長年求めていたタイトルを、僕の加入1年目で獲ることができたんだから。特別な思い出だよ」ドルトムントを破って優勝を果たしたチャンピオンズリーグを最高の思い出に挙げたダンテ。新天地ヴォルフスブルクではブラジル出身のナウド、ルイス・グスタボの存在もあって快適であることを話す。「とても早くチームに溶け込むことができたよ。もちろんナウドとグスタボもその助けになってくれた。2人は前からこのクラブがどれほど良いか教えてくれたんだ。全くもって順調だね」(theWORLD)