現在6勝1敗で2位のローマ
CLでもCSKAに勝利しシティと引き分け
いい感じのローマとの対決
まだまだ先だろうと思っていたであろうベナティアの古巣との対決
両チームの対戦で注目されるのは、スピードとスキル、経験を備えた両ウィングの活躍だろう。バイエルンにはFWアルイェン・ロッベンとMFフランク・リベリー、ローマにはFWジェルヴィーニョとFWフアン・マヌエル・イトゥルベが所属する。さらに期待がかかるのは、この4選手がそれぞれ休養十分な点。リベリーは左ひざの負傷から戻ったばかりだが、6対0で大勝したリーグ前節のブレーメン戦で途中出場し、実戦に復帰。ロッベンもブレーメン戦では、CLを見据えて60分に途中交代でベンチへ下がっている。ローマ側も、3対0と快勝したリーグ前節のキエーヴォ戦で、ジェルヴィーニョは温存。イトゥルベはひざの打撲から復帰するところで、「待ち遠しいよ」とバイエルン戦への意気込みを見せている。バイエルンはCLに集中できる環境にある。ライバルとなるドルトムント、レバークーゼン、シャルケが苦戦しており、バイエルンは2位ボルシアMGに勝ち点4差の首位と、国内では敵なしの状況だ。大勝したブレーメン戦では、FWロベルト・レヴァンドフスキを温存し、ロッベンのほかにMFシャビ・アロンソも60分で交代させるなど余裕の選手起用を見せている。ペップ・グアルディオラ監督はブレーメン戦後、「OK、さらに勝ち点3を獲得した。次はCLに集中しなければいけない」とローマ戦を見据えている。なお、バイエルンDFメフディ・ベナティアにとっては、古巣対戦となる。今夏、ローマからバイエルンへ移籍したベナティアは、自身は残留を望んでいたものの、ローマが利益のために自分を売ろうとしたと主張。ローマのジェイムズ・パロッタ会長会長がベナティアは嘘をついていると反論するなど、騒動に発展した経緯もあり、同選手の振る舞いにも注目が集まる。(ISM)
グアルディオラ
(現役時代に)ローマで過ごしたのは6カ月だけだったが、素晴らしくて激しい6カ月だった。だが、私はもう脚がそれほど動かず、ファビオ(・カペッロ監督)はスピードのある選手たちを望んだんだ。私には“アタマの回転”のスピードしかなかった。ブレッシァでは、カルレット・マッツォーネ監督のおかげで非常に重要な日々を過ごすことができたね。人としても監督としても、彼から多くを学んだ。ローマは素晴らしいチームだ。難しい試合になるだろう。だが、我々は彼らと対戦する上で完璧な立場にある。このグループはギリギリで決まるだろう。私はずっとそう言ってきた。38歳になって、これほどコンスタントにプレーしている。彼の情熱を示しているね。彼を見るのは私にとっても感動だ。続ける勇気を彼が持ち続けるように願っている。あの年齢になり、ローマの8番目の王となれば、家にいてもおかしくないんだ。でも、彼はまだああいうプレーを見せている。ガルシア関東のプレーにとって完璧な存在だね。明日は彼がピッチにて、私はベンチにいる。だが、私がローマにいたときも同じだったな。いつも、バイエルンが勝つのはほかより圧倒的な強さがあるからだと言われる。だが、そうじゃないんだ。私はドイツサッカーをよく知っている。ほかのチームたちも優れているんだ。ミュンヘンだけじゃなく、ドイツの試合を見に来てほしいね。ドイツサッカーのレベルが分かるだろう。CLは非常に難しい大会だ。とても経験豊富な選手たちがいる。ローマを見ても分かるだろう。私が好きなセイドゥ・ケイタは(ケガで)いないが、トッティ、(ダニエレ・)デ・ロッシ、(ミラレム・)ピアニッチ、ジェルビーニョ…とそろっている。非常にレベルが高い。だが、我々も準備ができているよ。さらに向上できるはずだけどね(Gazzetta.it)
我々には大きなチャンスがある。ローマとの2試合に勝つことができれば、我々は決勝トーナメントに進めるはずだ。今の我々は去年のこの時期よりも良いプレーをしているね。良いプレーをしなければ、勝つことはできないだろう。残念ながら、ローマは悪いチームじゃないんだ。彼らにはスピードのある選手がたくさんいる。ローマに戻ってくることができてうれしい。ここの選手だったのは6カ月だけだが、素晴らしい日々だった。トッティ? 38歳でまだプレーしているということは、素晴らしい情熱を持っているということだ。怪物級だね。普通は38歳になれば、大金を稼いでいるプロはやめてもおかしくない。だが、トッティはまだプレーしている。彼がサッカーを愛しているからだ。私がローマにいたときも、私はベンチで彼がピッチにいた。今も同じだね(笑)(Goal)
ローマ、そしてイタリアは素晴らしい国だよ。ローマはカタルーニャの文化に非常に似ていて、今でも夏によく訪れる。家族もそこで生活していたから、街とクラブには素晴らしい思い出があるんだ。ブレシアも重要なところだね。マッツォーネ監督からは多くを学んだ。ローマがサッカーにどれだけの情熱を注いでいるかも知っている。ここに戻って来られて嬉しいよ。ローマ戦は我々にとって難しいチャレンジとなる。私は最初からこのグループの勝ち抜けが最終節に決まると言ってきた。そして、ローマ戦が自分たちの立ち位置を知る素晴らしい機会になるとも思っている。38歳であれだけのプレーをするには相当な情熱が必要だ。彼がまだサッカーを好きでいる証明となっている。トッティに会えるのは嬉しいことだよ。彼はガルシア監督のプレースタイルにフィットしているね。今後も現役を続けてくれることを願っているよ(SOCCER KING)
ロッベン
ローマがこのレベルなのは、まったくサプライズではないよ。むしろこの機会に、彼らに賛辞を送っておく。イタリアにおいて、彼らのサッカーは普通じゃないからね。見ていて最高のサッカーだ。ローマとの2試合は非常に面白いものとなるだろう。僕らがどこにいるかを見るための最高のテストだね。ローマはイタリアで最高のサッカーをしている(Gazzetta.it)
ミュラー
(トッティについて)彼はレジェンドだよ。でも、僕らは早く決勝トーナメントに進出したいと思っているんだ。僕らはピクニックでここに来たんじゃない。ビジネスのために来ているんだ(Gazzetta.it)
シャビ・アロンソ
ローマの昨シーズンの結果を見れば、彼らがいかにチーム力を上げているかがわかるはずだ。彼らは素晴らしいプレーをしている。僕はプレシーズンでレアル・マドリードの一員として彼らと対戦したから、ローマのプレースタイルをわかっている。セリエA優勝を狙える位置にいるし、チャンピオンズリーグでも決勝トーナメント進出を狙っているはずだ。バイエルンは2試合で(勝ち点)6ポイントを挙げた。良い位置をキープするためにも重要な試合となる(SOCCER KING)
ローマのガルシア監督
我々はアウトサイダーだった。そしてそれは変わらないだろう。何も変わらない。我々には失うものがまったくないんだ。いつもと同じ喜びで、誰に対しても恐れを抱くことなく、ピッチに向かうよ。我々にも有利な状況が訪れるだろう。それを生かさなければいけない。非常に難しい試合になるだろうね。ピッチでの結果を待つことにする。いつも勝っているチームだからといって、すべての試合で勝つとは限らないからね。試合はそれぞれ異なるものだ。我々には勝ち点を獲得し、良い結果を残すだけのすべてがそろっている。素晴らしい試合にしたいという意欲にあふれているよ。我々はバイエルンの試合をたくさん見てきた。昨季のレアル・マドリー戦もね。あらゆるディテールが違いとなり得るからだ。我々の目標は一つだよ。グループステージを突破し、予想を覆すことだ。相手は世界最高のクラブの一つであり、最も優れた指揮官の一人だ。彼(ペップ・グアルディオラ監督)は非常に難しい挑戦を選んだ。最高のクラブかもしれないが、前年にすべてを勝ち取ったクラブに行ったのだからね。彼自身もバルセロナで多くのタイトルを獲得したが、ミュンヘンでも再び勝利した。偉大なるバルサの成功が、選手たちだけの功績ではなかったと示したんだ(Gazzetta.it)
我々はアウトサイダーだ。楽しみと情熱をもって勝負し続けなければいけない。我々に失うものはないんだ。バイエルンが世界で最も力を持つクラブであり、素晴らしい選手たちがいて、ほぼ常に勝利を手にしているとはいっても、戦う前からこの一戦に勝っているわけじゃない。我々には我々のチャンスがあるだろう。それを生かさなければいけないね。バイエルンを倒せるか? 1試合においては、あらゆることがあり得る。それがサッカーの素晴らしさでもあるんだ。我々にとっては難しい試合だが、彼らを苦しめ、勝ち点を獲得するために、できるだけのことをするよ。我々は常に対戦相手をリスペクトする。だが、誰のことも恐れない。これは大事なことだ。相手は素晴らしい選手たちであり、素晴らしいチームだからね。だが、我々にもそういう選手たちがいるし、素晴らしい試合をしたいという意欲がある。7万人の観客が後押ししてくれるだろう。我々は全力を尽くす。そして、どうなるかを見てみよう。良い結果を残したいね(Goal)
デ・ロッシ
ファンを誇り高い気持ちにさせてあげたいね。全世界の人々が見ているなかで、僕たちは弱小チームのような戦いをするつもりは一切ない。素晴らしいチームを相手にするわけだから引き分けでも悪くない結果だけど、勝ちにいくよ。イタリアではゴール前に人数をかけて失点をしないことを優先しがちだけど、チャンピオンズリーグではオープンに戦える。チャンピオンズリーグのようなビッグイベントを戦えることは、常に刺激になるね。ローマがチャンピオンズリーグで良いサッカーをしていたと、人々の印象に残るようなプレーを見せたい(SOCCER KING)