スパイ情報続編はラームとロッベン、ヘーネスのコメント
ヘーネスは選手は笑い飛ばしているというが
笑い飛ばしてはいない
バイエルンは、27日に行われるチャンピオンズリーグ・グループD第5節、敵地でCSKAモスクワと対戦する。ロシア出発前に主将のDFフィリップ・ラーム、MFアリエン・ロッベンなどが『SID』に対し、この出来事についてコメントしている。ラームは「これについては笑えないね。チームにはルールというものがある。それを誰かが破るのは、チームにとっては喜ばしくない」と慎重に語っている。「みんなで話し合う」とチームミーティングも予定していることを明かした。一方、ロッベンはさほど驚きを感じていないのかもしれない。次のように話している。「残念だね。本当のビッグチームにはこういうことがあっていけない。僕はここ5年間バイエルンに所属しているが、このようなことは以前から常にあった」ラームとロッベンが事態を真剣にとらえるなか、ウリ・ヘーネス会長は監督や選手と異なる見解を述べている。「選手たちはこの報道を笑い飛ばしているよ。私もそうだ。それが我々が抱える唯一の問題だとしたら、幸せに過ごせるよ」(Goal)
バイエルンは23日に行われたブンデスリーガ第13節で、ドルトムントとアウェーで対戦し、3-0の快勝を収めた。同試合を前にドイツ紙『ビルト』がバイエルンの戦術を掲載し、予想スタメンを見事に当てた。ジョゼップ・グアルディオラ監督は、クラブに『ビルト』との内通者がいると考えており、選手たちの前で、「誰であろうと関係ない。その人間を放り出し、2度と私の下でプレーすることはない」と激昂したと報じられている。ドイツメディア『スカイ』のインタビューに応えたバイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲCEOは、「誰かを明らかにするため、NSA(アメリカ国家安全保障局)を連れてくる気などはない。だが、その人間にはやめるように忠告する。そうでなければグアルディオラだけでなく、クラブに深刻な問題をもたらすことになるからだ」と内通者の存在を認める発言をしている。(SOCCER KING)
23日に行われた宿敵ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)との対戦の数時間前、独紙ビルド(Bild)にはその試合に向けたバイエルンの戦略が掲載された。試合は3-0でバイエルンが制したが、グアルディオラ監督は情報がリークされた事実に激怒している。「それが誰であろうが、厳しい処罰が待っている。チームから追放するし、その人物が私の下でプレーすることは二度とないだろう」と同監督はビルドの取材に対し話した。また、同クラブのカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)会長も独局スカイ(Sky)で「スパイの関与」について認め、欧州の各首脳の情報を密かに収集したとして非難されている米国家安全保障局(National Security Agency、NSA)を引き合いにコメントした。「NSAに依頼してまで誰だか突き止めようとはしていないが、当事者にはただちにこの行動を止めるよう勧告する。もし止めなかったら、その人物はとても深刻な状況におかれることとなる。ペップ・グアルディオラだけとではなく、クラブ全体ともだ」(AFP=時事)
バルサ時代にはロナウジーニョ、デコ、エトー、ピケの行動をチェックする探偵も雇っていたという。
グアルディオラ監督は試合当日の記事を読んで怒ったようだ。記事では、バイエルンが用いる予定の戦術がスクープされていた。そして、指揮官の堪忍袋の緒は切れたようだ。クラブの上層部も同じように苛立っている。カール=ハインツ・ルンメニゲ会長は、次のように語った。スパイを特定するための“捜査”はしないようだ。だが、グアルディオラ監督は選手の細部に注意深い指揮官と称されることが少なくない。(Gazzetta.it.)
ルンメニゲ
「誰がスパイであっても、このお遊びをすぐにやめた方がいい。そうじゃなければ、深刻な問題を抱えることになる。グアルディオラとだけじゃなく、クラブ全体とね。この状況を我々は不快に思っているんだ。ミーティングを内部にとどめ、情報を外部に与えないことには、理由があるんだよ」(Gazzetta.it.)
ヘーネス
記事の見出しを見たとき、選手は笑い死にするところだったろうね。私は笑えた。それが我々の抱える唯一の問題なら、OKだ(SOCCER KING)
ラーム
この件については笑えない。チームにはルールがあって、それを破る人間がいるなら、喜ぶものではない(SOCCER KING)
ロッベン
悲しいことだ。偉大なクラブで起きてはならないこと。でも、僕はこのクラブにいて、ずっと聞いてきたことだけどね(SOCCER KING)