次はシャルケ戦
内田篤人のリベリーとのマッチアップ
ノイアーの古巣対決
それにボアテング兄弟対決が加わった
「土曜日は90分間、兄弟ではない」とガチンコ兄弟喧嘩
兄シャルケが「彼は僕の弟。しかし、試合では兄弟愛なんて存在しない。」
と言えば
弟バイエルンが「蹴り倒したりするのは避けたい。しかし、そうしなければいけない時はそうするよ。」
攻撃の兄、守備の弟がっつり戦える
8月末にミランから加入してシャルケの3連勝に貢献したケヴィン=プリンス。ポジション上、バイエルンのセンターバックとしてレギュラーを張る弟とマッチアップする可能性が十分にある。ドイツ『シュポルト・ビルト』は、兄弟でインタビューに応じた談話を紹介した。ジェロームとは「双子のように仲が良い」と話すケヴィン=プリンスだが、「土曜日は90分間、兄弟ではない」とバイエルン戦では容赦しないと強調した。「彼は僕の弟。しかし、試合では兄弟愛なんて存在しない。100%でかかってこなかったら、がっかりするよ」一方、ジェロームは次のように答えている。「蹴り倒したりするのは避けたい。しかし、そうしなければいけない時はそうするよ。とにかく、彼は僕から逃げることはないのでね」(Goal)
ボアテング兄弟が最初に対決したのは2009年4月のブンデスリーガだ。この時は兄ケビンプリンスの所属していたドルトムントが、弟ジェロームの所属していたハンブルガーSVに勝利した。次の対戦は2010年南アフリカW杯。ドイツ代表として参加していた弟ジェロームと、ガーナ代表として参加していた兄ケビンプリンスが予選リーグで対戦し、今度は弟ジェロームに軍配が上がった。ドイツ紙キッカーはこの両者とも先発予想。弟ジェロームはCBとして、兄ケビンプリンスはトップ下で出場するだろうとした。この一戦に向けシャルケの兄ケビンプリンスは「次の90分間、僕たちは兄弟じゃない」と全力で戦うことを宣言。弟ジェロームに対しても「100%を出さなければがっかりする」と伝えており、「これだけのハイレベルな場で戦う事ができるなんて、僕らにとってとても大きな事だ」と意気込んだ。今夏、イタリアの名門ACミランからシャルケへ移籍してきたばかりの兄ケビンプリンスはデビュー戦からチームにフィット。欧州CLも含め加入後3戦3勝と、リーグ戦1分2敗と低迷していたチームを上昇気流に乗せた。DF内田も「いいスペースに入ってきてくれるし、パスも出しやすい。本当にいい選手が入ってきてくれた」と絶賛。バイエルンの29まで伸びている連続無敗記録をストップさせることが出来るのか注目される。(スポニチアネックス)
中盤でパワフルに働くボアテングによって、シャルケの好守はうまく噛み合い、同選手がデビューしてからチームは3戦連続無失点。かつて宿敵ドルトムントに在籍していた同選手だが、強豪としての地位を確立したいシャルケを盛り上げる立役者となり、シャルケファンの間で瞬く間に人気者となった。イェンス・ケラー監督は「ケヴィン・プリンスはチャレンジをそう簡単には諦めない選手。常にプレーの準備ができており、ボールを要求する。彼はチームと話し合い、チームを引っ張っており、すでに大変重要なメンバーになっていることは明らかだ」と同選手の貢献を称えた。21日には昨季国内外三冠のバイエルンをホームに迎えるシャルケだが、ステアウア戦でボアテングの得点をアシストし、自らもゴールを決めたMFユリアン・ドラクスラーは「ケヴィンのお陰でチームにまとまりが生まれ、どんどん良くなっている。僕らはとてもいい方法に進んでいる」と手応えを示し、ボアテング自身もステアウア戦後「この勝利に満足するだけのあらゆる理由が僕らにはある。ドレッシングルームでは、誰もが素晴らしいチームパフォーマンスに大喜びだ。これからタフな試合がいくつかやってくるけど、僕らは準備ができている」と、力強いコメントを残している。(ISM)
連勝を伸ばしたいシャルケにとって、欧州王者バイエルンとの対戦は厳しい戦いが予想されるが、ボアテング兄弟の対決は火花散る戦いが期待される。ベルリン(Berlin)生まれのケヴィン・プリンスは、「ジェロームは僕の弟だけど、試合に私情を持ち込むつもりはない」とコメントした。「弟にはすでに全力でかかってこい、そうでなければつまらないと伝えている。僕も同じようにするつもりだ」25歳のジェロームは、ゲルゼンキルヒェン(Gelsenkirchen)から勝ち点3を持ち帰りたいと話しており、さらに兄に対しても気おくれするつもりはないと意気込んでいる。「兄を倒さずに済むのならそれがいいけれど、ほかに方法がなければそうするよ。彼は僕から逃げない」試合はアウェーのバイエルン有利との見方が圧倒的だが、ケヴィン・プリンスは、「シャルケの本拠地で試合するのだから、どんなことだって可能だ」と話し、気にしていない。ケヴィン・プリンスは「高いレベルで敵同士としてプレーできるのは、僕らにとって大きなことだ」と語った。(AFPBB News)
ひとりはFCバイエルンに所属し、もうひとりはこの夏からシャルケに加入。子供の頃は一緒にサッカーで遊んでいたジェロームとケヴィン=プリンスのボアテング兄弟は、プロサッカー選手として別々の道を歩んできた。正確には異母兄弟だが、そんなふたりが土曜の試合では1186日ぶりに同じフィールド上に立つこととなる。ただ、今回はお互い敵同士として。「大概いつも一緒に遊んでたよ」と子供時代を回想するのは、弟のジェローム。時には対戦することもあったらしいが、「僕の方が小さくてもサッカーはできるし、お兄ちゃんには負けないってことを証明しようと頑張ったっけ」と話すジェロームの口調からは、微笑ましい光景が想像できる。そして、土曜の試合では再びこのライバル関係にも似た構図が再現されることになるだろう。「ケヴィンとは何回か1対1の競り合いもしたはずだけど、お互い手加減はしないね。お互いに、絶対に負けないぞって感じだから」と、ジェロームは今回も真剣勝負になると宣言している。また、ケヴィンの方も「ジェロームには、真剣勝負で臨んでこないようならがっかりするぞ!って言ってあるんだ」と同意見のようだ。それでももちろん、「ケヴィンは90分間は兄弟ってことは忘れることにするって言ってたけど、なら試合前に軽く挨拶できるといいな」とジェロームは兄弟対決を楽しみにしている。ケヴィンはシャルケではトップ下を任されており、ジェロームはバイエルンでセンターバックを務めていることから、兄弟がボールを奪い合う場面が見られるのはほぼ確実だろう。「攻撃的なプレーで、絶対にスペースを与えないようにしなくちゃいけない。ケヴィンは絶対に諦めないからね」と兄のことを熟知しているジェロームは警告する。これまでにボアテング兄弟が公式戦で顔を合わせたのは、わずか2回のみ。2009年4月のブンデスリーガ戦(当時ジェロームはハンブルガーSVに所属、ケヴィンはドルトムント所属)で12分間、2010年ワールドカップ南アフリカ大会(グループリーグのドイツ対ガーナ戦)で90分間対戦し、ジェローム(ドイツ)の勝利で幕を閉じている。3年以上の月日を経て再びフィールド上で顔を合わすボアテング兄弟は、もちろん今回の対戦カードでも注目の的だ。最近は電話や携帯メールでほぼ毎日連絡を取り合っているとのことで、子供時代のようにジョークを交えながらお互い張り合っているそうだ。(バイエルン公式サイト)
ノイアー
楽勝の試合だと期待することはできない。シャルケに勝つのは大きな挑戦になるだろう。彼らが好調だということを考えれば特にそうだ。今のシャルケがとても良いパフォーマンスを発揮していることは僕らも知っている。この試合に勝つためにはあらゆる手を尽くす必要があるだろう。簡単な試合になると考えてしまうと痛い目に遭うはずだ(公式サイト)
ケラー監督
バイエルン相手に勝利を収めるためには、やはりほぼ完璧な試合運びをする必要がある。でも、シャルケがほぼ完璧なプレーで勝つ可能性だってある。うちはどんな試合でも、勝つ気で臨むからね。フライブルクは非常にうまくバイエルンから勝ち点を奪うことに成功した。アグレッシブで熱意あふれるプレーとしっかり走り込むだけのスタミナが鍵となる。バイエルンは堂々と乗り込んでくるだろうが、今ならシャルケだってしっかり胸を張って臨める。もちろん、ホームのファンの皆さんにもできる限りのサポートをお願いしたい。(シャルケ公式サイト)