ザマーがプレーにイライラしている
気力も情熱も足りないバイエルン
もうそんなコメントしたからもうハリウッド
スター達ががんがんコメント
会見の席での「ズーパー」(ドイツ語で「すごい、素晴らしい」の意味)という言葉は、もはやペップの口癖のようになっている。前節(第5節)のブンデスリーガでも、バイエルンはハノーファーに2-0と勝利を収めはしたが、その姿を形容するのに「ズーパー」という言葉はふさわしくなかった。いよいよCLが開幕し、ウリ・ヘーネス会長が「フルスロットル・ウィーク」と表現する1週間が始まるのを前にして、確かに必要とされたのは華やかさではなく勝利だった。しかし、他の欧州のトップクラブが比較的落ち着いた空気を漂わせているのに対し、ミュンヘンでは熱い議論が巻き起こっている。
ザマーSDは、まだバイエルンがスピード全開であるとは見ていない。「われわれは自分たちの快適な場所から、少し足を踏み出す必要がある」と彼は警告を発する。「われわれのプレーは、やや気力を欠いている。情熱がなく、決められた仕事をするばかりだ。気持ちを問題とすべきではないが、気力に欠ける場面は確かにある」「ごまかすだけでは、何も成し遂げられはしない。ここでもペップ、あちらでもペップと騒がれ、話題になる。いつでもそんな話ばかりだ。そうやってわれわれは皆、少しずつ責任を負わないようになっている。最後の5パーセントが欠けているんだ」(Goal)
14日に行われたブンデスリーガ第5節のバイエルン・ミュンヘン対ハノーファーは、バイエルンが2?0で勝利した。マティアス・ザマーSD(スポーツディレクター)は試合後、昨季王者が見せるプレーに不満を表している。ザマーSDは試合後、ドイツ『スカイ』で次のとおりコメントしている。「獲得したタイトルを早く過去のこととして考えなければ…。部分的に我々のプレーは無気力で、情熱がこもっていないサッカーだ。言われたことだけやっているようだ」「ある程度の居心地の良さから離れて、お互いに刺激を与え合う必要がある。監督は毎回、チームが働き始めるために、アジ演説をしなければならない状態だ。このままではダメだ」同SDは、プレーに対する情熱の欠如が、現在のチームが抱える問題だと主張している。「監督の後ろに隠れている部分がある。システムなどについての議論ではない。話し合わなければいけないのは、サッカーに対してもっと感情や情熱を抱くことなど、基礎的なところについてだ」「やる気がないから走らないという問題だとは思っていない。我々が目指すプレーのレベルには(メンタルが)不十分なんだ。最後の5%が欠けている」(Goal)
14日に行われた13-14ドイツ・ブンデスリーガ1部第5節でハノーバー96(Hannover 96)を相手にマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)とフランク・リベリ(Franck Ribery)が得点し、2-0で勝利した。しかし、ザマー氏はバイエルンのプレーぶりを「無気力」で「情熱がない」などと酷評した。バイエルンはリーグ戦で4勝1分の2位につけており、このコメントに周囲は驚きを隠せない。(AFP=時事)
グアルディオラ
マティアスは私と同じで非常に感情豊かだ。クラブにいる人間が意見を出すことは、ここドイツでは文化だ。もしスペインで起これば問題になるだろうが、ここでは普通のことだ(AFP=時事)
ヘーネス
マティアスが火に油を注ぎたいと思っているのは分かる。しかし、私自身は今の時点で火を燃え上がらせる必要はないと思う。これについては話し合うつもりだ。バイエルン・ミュンヘンにとって悪いイメージを与えることになってしまうからね。まるで5試合中3試合に敗れ、2試合を引き分けたかのような感じだ(AFP=時事)
ベッケンバウアー
マティアスは『出だしから戦え!』というモットーの下で動いているのだと思う。彼のコメントは訴えなのだろう(AFP=時事)
マテウス
本当にショックを受けた。選手に必要なのは批判ではなく信頼だ。あのようなコメントはただ大きな疑惑につながるものだが、それがマティアスなんだ。ああいったことを口にするのに正しいタイミングだったかどうかは私には見当がつかない(AFP=時事)