ラツィオに移籍し、サッカー選手として人生をやり直すというDFブレノの夢は、4日午後に打ち砕かれた。すでに「元」バイエルン・ミュンヘンの選手となったブレノは、ミュンヘン裁判所から3年9カ月の実刑判決を受けたのである。昨年9月、家族も住んでいた自宅に放火したためだ。ブレノはすぐに刑に処されることとなる。検察側は放火の責任がブレノだけにあり、裁判中に反省の色がないことも考慮した上で、情状酌量の余地はないとして、5年6カ月の実刑を求刑していた。一方で弁護側は、捜査に多くの疑問点があり、故意の放火であることを示す客観的要素もないとして、無罪を求めていた。また、弁護側は執行猶予付きの2年以内の刑にすることも求めていた。ブレノが刑務所に入る事態を避け、ラツィオと契約できるようにするためだ。判決が下される前に、ブレノはこの裁判で初めて「あの夜」について、バイエルンと家族、家の所有者に対して謝罪の言葉を述べた。(Gazzetta.it.)
22歳のブレノは昨年9月、借りていた自宅に火をつけたとして逮捕されていた。長ければ15年の禁固刑とも言われる中、弁護士は執行猶予などを求めていたが、第1審では3年9カ月の実刑という判決が下された。度重なるひざの負傷に苦しみ、うつ状態にもあったブレノは、放火当時にアルコールを摂取していたとされるが、裁判所は責任能力があったと判断した形だ。本人は裁判所で自らの責任を認めている。「あの夜のことを謝罪する。良い模範でいられなかったことを、子どもにも謝罪する。私は神を信じており、家族を守ってくれたことを神に感謝している。すべてがとても難しいときだったことは分かっているが、この裁判からも自分の責任からも逃げないことを約束する」(Goal)
ブレーノ自宅に放火
入団当初はあれだけ期待されていたのだが結局ぱっとせず
最後はこんな形になってしまった。
実力は結局よくわからなかったがラツィオが獲得に動いていたとは
一方、ラツィオのイグリ・ターレSD(スポーツディレクター)は『スポルト1』で、「彼のことをとても残念に思う。予想していなかった。今はスポーツのことは二の次だ。彼には家庭がある。2度目のチャンスにふさわしいはずだ」とコメント。「私は彼とご家族のことを考えている。これで彼の人生は壊れてしまった。つらいことだ。だが、厳しすぎる刑だと思う」と続けた。(Gazzetta.it.)