1週間前夢のような空間を作ってくれたバイエルン
今回の来日をどう書かれたか記録しておきます
■デイリースポーツ
アジア王者の浦和 ドイツ王者に完敗
スケールが違っていた。親善試合とはいえ、アジア王者がいいようにあしらわれた。
前半がすべてだった。開始15分、06年ドイツW杯得点王のFWクローゼに先制ゴールを決められ、前半だけで3失点した。クリンスマン監督は「前半は、たまたまウチがボールを回せただけ。レッズは非常に強いチーム」と謙そんしたものの、MF梅崎は「すべてが一つ上をいっていた」と脱帽するしかなかった。
ドイツ王者から得た教訓を今後、どこまで生かせるか。
■スポーツ報知
阿部、意地のオーバーヘッド…浦和
Jリーグ プレシーズンマッチ 浦和2-4バイエルン・ミュンヘン(31日、埼玉スタジアム) 浦和と対戦したバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)はドイツ代表FWポドルスキ(23)のハットトリックなどで4-2で快勝した。
最後にアジア王者の意地を見せた。1908年に埼玉師範学校に蹴球部が創設されて以来、埼玉サッカー100周年を記念したドイツ王者バイエルン戦。自滅の連続で1-4で迎えた後半35分、浦和の日本代表MF阿部が豪快なオーバーヘッド弾を決めた。
「バイエルン戦は楽しみですよ。折角の相手で休むのはもったいない」今季3度目のボランチ先発となった阿部が、世界屈指の強豪を揺るがした。MF鈴木からのクロスでエリア内のDF堀之内がヘディングでつなぐ。華麗に宙を舞った阿部が右足で芸術弾を叩き込んだ。
■スポニチ
ヤングレッズがバイエルンと互角勝負!
赤い悪魔が若返る!浦和は31日、パートナーシップ契約を結ぶドイツの名門バイエルンMと親善試合を行い、2―4で敗れた。前半は0―3と圧倒されたが、若手を投入した後半は互角以上の内容。MF梅崎司(21)がゴールを決め、FW原口元気(17)、MF高橋峻希(18)がはつらつとしたプレーを披露。エンゲルス監督も今後の若手の積極起用を示唆した。
赤き新星たちが新たな可能性を感じさせた。17歳の原口が果敢に仕掛ける。18歳の高橋は右足で強烈ボレーを放ち、場内をどよめかせた。母国の王者に挑んだエンゲルス監督は試合後「4―4になっていてもいい試合。若手がいい仕事をした。今後もチャンスはあると思う」。今後、若手の積極起用まで示唆した。
ポドルスキ、ハットで開幕先発アピール
定位置確保に燃えるバイエルンMのFWポドルスキがハットトリックで猛アピール。前半に2得点すると、後半17分には後方からの浮き球に左足を合わせて豪快にネットを揺らした。「3得点は気持ちいい。まだ100%ではないが、開幕に向けていい調整ができている」。昨季レギュラー争いで敗れたイタリア代表トニが右ふくらはぎ痛で日本遠征から外れた中、15日のハンブルガーSVとの開幕戦先発へ名乗りを上げる活躍。クリンスマン監督は「この3得点で自信をつけてほしい」と満足げだった。
■時事通信社
ボドルスキはハットトリック
外の強豪チームを招いての国際親善試合が31日、各地で行われ、小野伸二が所属するボーフム(ドイツ)は横浜Mと1-1で引き分けた。小野は先発して、後半33分までプレーした。
バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)は浦和に4-2で快勝、バイエルンのポドルスキがハットトリックを達成した。F東京はオリンピア(パラグアイ)に1-0で勝った。
ドイツ代表FWのポドルスキが大活躍
ドイツ代表FWポドルスキがハットトリック。前半20分、ゴール前にふわりと浮いたボールをGKと交錯しながら泥臭く押し込んで1点目。さらに同42分、中央を突破したクローゼのラストパスを冷静に決め、後半17分にはゴール前の混戦から豪快にけりこんだ。
クローゼ、トニらベテランとポジション争いでしのぎを削る23歳。クリンスマン監督は「自信になってくれれば」と目を細めていた。(了)
■毎日新聞
FCバイエルン見られ、うれしい
サッカーJ1の浦和レッズが欧州の名門クラブと対戦する国際親善試合「さいたまシティカップ」が31日、さいたま市緑区の埼玉スタジアムで開かれた。6回目の今年は、咋シーズンのドイツリーグ覇者、FCバイエルン・ミュンヘンと対戦。両チームの赤いユニホームを着た2万7292人のサポーターが熱い声援を送った。
夏休みを利用し、スタンドは家族連れでにぎわった。レッズのシャツを着て両親と訪れたさいたま市緑区の大森悠平君(8)は「今日はバイエルンを応援する」と興奮気味。家族3人で観戦した同市見沼区の渡辺茉日子ちゃん(8)は「レッズが好きだけど、外国の選手も見られてうれしい」と笑顔で話した。
試合はドイツ代表でも活躍するシュバインシュタイガー選手やクローゼ選手らの活躍で4―2でバイエルンが勝利。両チームの健闘に拍手が送られた。
■日刊スポーツ
ポドルスキ3発で浦和に快勝
バイエルンのドイツ代表FWポドルスキ(23)が大暴れした。7月31日、埼玉スタジアムでの浦和との親善試合に90分フル出場し、ハットトリックを決めた。同僚にクローゼ、トニら世界トップレベルのFWがひしめく中、今季就任したクリンスマン新監督に、スタメン獲得を強烈にアピールした。バイエルンは4-2で勝ち、08-09シーズン開幕前に、プロチーム相手のテストマッチ3戦目にして初勝利を挙げた。
技術とパワーで、昨季アジア王者の守備陣を切り裂いた。前半20分、MFシュバインシュタイガーのループパスで裏に抜けると、ポドルスキは目いっぱい伸ばした左足で、GK都築よりも一瞬早くつま先に当てた。前半42分に追加点を決め、後半17分には豪快な左足ボレーを突き刺した。
「勝ててうれしい。自信をつけて新しいシーズンに弾みになった」。そう話す表情に笑顔はなかった。ハットトリックの大活躍も、今季の先発の座は確約されてない。同僚に、ワールドクラスのドイツ代表クローゼとイタリア代表トニがいる。06年W杯でともに戦ったクリンスマン新監督から「3得点すべてのゴールが素晴らしかった。自信を持って欲しい」と称賛された一方、「ウチには3人の素晴らしいFWがいる。ポジション争いは簡単ではない。そこで、ルーカス(ポドルスキ)は戦っていかないといけない」。だからこそ、海外の強豪クラブが手を抜きがちな日本での親善マッチにも、1人気迫が違った。
ドイツ代表として6月の欧州選手権準Vに貢献。シーズンの最後の最後まで戦い抜き、今季はチームへの合流が遅れた。だが、7月30日に来日し当日昼からイベントに参加し、夕方にはトレーニング。日本到着からわずか33時間後にはピッチに立ち、猛烈にアピールした。10代で代表に入り、06年にはケルンから強豪バイエルンに移籍と、一見エリートコースを歩みながらも、てんぐになることはない。ドイツ・ビルト紙の記者は「ルーカスは非常に愉快な人間で、何よりも謙虚。彼を悪く言う人はおそらくいないと思う。実力は説明する必要はないだろう?」と話した。
チームは、今季3戦目にしてようやく初勝利を飾った。リーグ、カップ戦の2冠連覇と欧州制覇に向け、FW陣の激しいレギュラー争いが、ポドルスキ個人ととチーム力を底上げしていくことになりそうだ。
■サンケイスポーツ
バイエルン・ポドルスキ3発で浦和圧倒
国際親善試合(31日、埼玉スタジアムほか)昨季ブンデスリーガ覇者のバイエルン・ミュンヘンが、浦和に4-2で圧勝。ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(23)が3得点のハットトリックで、ドイツ代表の妙技を見せつけた。
埼玉スタジアムに悲鳴にも似た叫び声と怒り声が入り交じる。ポルディ王子が浦和ゴールのネットを3度揺すった。
1点リードの前半20分、ドイツ代表MFシュバインシュタイガーのループパスに抜け出したポドルスキが左つま先でコースを変えて追加点。同42分に自身2点目を挙げると、後半17分には浮き球パスに左足を振り抜いてハットトリック。日本トップクラブのDF陣を完全に子ども扱いし、準優勝した欧州選手権でも3得点をマークした世界レベルの決定力を見せつけた。
「3点取れたことには満足しているよ。チームが勝ったこともうれしいし、自信がついたね。開幕に向けて弾みになった」
ポドルスキにとっては、ただの親善試合ではなかった。ドイツ代表では欠かせない存在だが、けがで離脱中のイタリア代表FWトニとドイツ代表FWクローゼがいるため、クラブではポジションは保障されていない。
試合前にはクリンスマン監督から「自信をもってプレーしろ」とアドバイスされた。その言葉を胸にピッチに立ち、前日30日に44歳の誕生日を迎えたクリンスマン監督に、就任後の初勝利をプレゼントした。
「彼にとっても3点取れたことはよかった。必要なのは自信。ポジション争いは簡単ではないが、これからも戦っていかないといけない」
クリンスマン監督はまな弟子の活躍に目を細めた。リーグ開幕戦は8月15日。「また来年も日本に来られることを楽しみにしているよ」と話したポドルスキの表情は、FW争いの勝利を予感させた。
■東京新聞
オーバーヘッド決めたが… さいたまシティカップ 浦和、追い上げ届かず
埼玉サッカー百周年記念のさいたまシティカップ2008が三十一日、さいたま市の埼玉スタジアム2002で開かれ、浦和レッズがドイツの強豪バイエルン・ミュンヘンと対戦。バイエルンがFWポドルスキ選手のハットトリックなどで4-2と快勝した。
試合は前半、守備陣の裏を狙う相手FWを浦和DFがつかまえ切れず、ミスもあり3失点。さいたま市の会社員古川泉さん(39)は「親善試合。気にしていません」と話すが、同市の高校生大西駿介さん(15)は「リーグ戦後半が心配」と渋い顔。
十代の若手らを投入した後半はリズムが出て、MF阿部勇樹選手のオーバーヘッドシュートなどで2点を返したが及ばず。川崎市の会社員伊藤陽生さん(27)は「後半は動きが良くなった。若手は期待できる」と話した。
■東京中日スポーツ
浦和 高校生両ウイング躍動
ハーフタイムで浴びせられたブーイングが、試合終了時には拍手に変わった。ドイツ2冠王者バイエルンとの3度目の対戦。勝利にこだわる気持ちの差がそのままスコアに表れた最悪の前半から一転、後半に浦和を立ち直らせたのは2種登録の高校生2人のフレッシュな力だった。
4-5-1の布陣で反撃を開始した後半、4失点目を見届けたエンゲルス監督は21分にMF高橋を、33分にFW原口を投入した。35分にはMF鈴木のロングパスに長い距離を走った高橋がダイレクトでシュートを放ち、これで奪ったCKから2点目が生まれた。
さらに浦和ユース史上最高傑作と言われる原口だ。後半38分、得意のドリブルで2人を抜き去り、エジミウソンとのワンツーから強烈な一撃。昨年バイエルンから長期留学の誘いを受けながら、18歳以下のEU圏外選手が試合に出場できないなどの理由から見送られた。それでも「(カターニアの)森本さんのようになりたい」と10代での海外移籍希望を持つだけに、試合後は「仕掛けは思ったより通用した」と充実感をにじませた。
■ロイター
浦和、バイエルンに敗北
サッカーJ1クラブの国際親善試合は31日、3試合が行われ、浦和はバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)に2?4で敗れた。横浜Mは小野伸二が所属するボーフム(ドイツ)と1?1の引き分け、FC東京は1?0でオリンピア(パラグアイ)に勝った。ミュンヘンはドイツ代表勢が活躍。前半15分にクローゼが先制し、ポドルスキが3点を追加。浦和は後半反撃し、11分に梅崎、35分に阿部が決めたが及ばず。
■読売新聞
浦和がバイエルンに敗れる、横浜Mはボーフムとドロー
Jリーグ・オープン戦(31日・埼玉ほか)――Jクラブと海外クラブとの親善試合3試合が行われ、浦和がバイエルン・ミュンヘン(独)、横浜Mが元日本代表・小野の所属するボーフム(独)、F東京がクラブオリンピア(パラグアイ)とそれぞれ対戦。
浦和は、ドイツ代表・ポドルスキにハットトリックを許し、梅崎らがゴールを決めたものの、2―4で敗れた。
■Asahi.com
バイエルン、浦和に完勝 ポドルスキ3発
イタリア代表のトニやドイツ代表のクローゼとバイエルンのFWのポジションを争うポドルスキが、ハットトリックを決めた。
相手ゴール前で弾んだ球に足の裏をちょこんと合わせてGKの脇を抜いたり、角度のない場所から腰を鋭くひねってボレーシュートを決めたり。ストライカーとしての資質の高さを証明した。
昨季はチームで控えに甘んじることも多かったが、6月の欧州選手権でドイツ代表として3得点。そしてこの日の活躍だ。「勝ててうれしい。自信を持ち、8月から始まる新シーズンに弾みもついた」
06年W杯ドイツ大会ではベスト・ヤングプレーヤー賞に選ばれた23歳の逸材。当時の代表監督が、チームを新しく率いるクリンスマン監督だ。「戦術は個人的に浸透している」と先発の地位の獲得に自信を見せた。(有田憲一)
■J’s GOAL
ポドルスキが3ゴール!浦和は後半に2点返すもバイエルンに力の差を見せつけられる。
アジアと世界の間には、まだまだ大きな溝がありそうだ。
アジア王者の浦和が、ドイツ・ブンデスリーガ覇者バイエルン ミュンヘンに挑んだ「さいたまシティカップ2008」はスコア以上に力の差を見せ付けられることになった。
2対4。終盤には浦和の粘りも見えたものの、前半の0対3という数字がそれを如実に表している。
「前半は早いテンポを保つことができ、早いボール回しもできた。すべてがうまくいった」(クリンスマン監督)。その言葉どおり、浦和は序盤からバイエルンに圧倒されてしまう。シーズン開幕を約2週間後に控えた準備段階だけに、バイエルンは現在、フィジカルを中心とした体力強化に重きを置き、トレーニングを積んでいるという。加えてクリンスマン新監督にとっては、これがバイエルンで初めて指揮を執る試合。戦術面の徹底などは、まだまだこれからだ。それでも、両者の差は歴然だった。