トレーニングのトップメーメット・ショル、全力を出す - 楽しい楽しいバイエルン・ミュンヘン

公開日:2004/07/10
トレーニングのトップメーメット・ショル、全力を出す

FCバイエルンの最近のトレーニングでのメーメット・ショルの様子を見たものは、目を疑ったに違いない。森の中のランニングでは常に先頭、サークルトレーニングでは、苦しく、難しい練習をすべてやり遂げ、1722メートルのヴァルベルク山の登山も「ショリ」は、挫けず登った。過去のことがまるで嘘のように、ショルはマガット監督の練習内容をすべてこなしていった。
回想:昨シーズン、元ドイツ代表メンバーであったショルは、チームトレーニングの際にも個人トレーニングを行い、ほとんどその姿を見ることはなかった。ふくらはぎ、太もも、そして背中の筋肉の故障に苦しめられた彼は、トレーニングルームでリハビリトレーニングを行うか、もしくは、グラウンドで一人でランニングをするかにとどまっていた。
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彼の昨シーズンの結果は、思わしくないものだった。昨年のブンデスリーガーには5度出場、そのうち4回が交代メンバーだった。その前の2年間を見ても、ドリブルの天才選手は多くの怪我に悩まされ、それぞれの年に18回ずつの出場を果したのみである。

怪我続きにもかかわらず、FCバイエルンの首脳陣は彼を信頼した。すでに冬休み中に6月30日に終了するはずであった契約をさらに1年延長したのだ。この決定に疑問の声をあげる者もいたが、最終的には、カール=ハインツ・ルンメニゲ会長を始めとする首脳陣の決定が幸運をもたらすに違いない。

「彼はこれまですべてのトレーニングをやり遂げた」と、フェリックス・マガット監督はテゲアン湖畔のキャンプ終了後に報告している。ウンターフェーリングでのテスト試合だけは、ふくらはぎの故障で出場を控えた。しかし、医者の診断はそれほど深刻ではなく、ショルは、木曜日の休みの日を終え、また通常どおり準備練習に参加する。

マガット監督は、次のシーズンでは96年度のヨーロッパ選手権で活躍したショルを期待しているが(「我々は彼からまだまだ多くを期待できる」)、バイエルン最年長(1992よりバイエルンで活躍)の選手であるショルは、まだ控えめだ。記者の彼の体調に対する質問にも、ほとんど答えることはない。せいぜい、「体調は良いよ」ぐらいだ。しかし彼の満足なげな笑顔は、誰の目にも明らかだ。