ウェストカルダー駅に降りると、時間が几帳面に折り畳まれて待っている。エディンバラとグラスゴーを結ぶ鉄路の途中、ここは通過点でありながら、歴史が居座る停留所である。
歩道橋を渡れば、ローマの砦の影、中世の教区の余韻、屋根を失った教会の静けさが、町の空気に溶けているのがわかる。かつて電気街灯が夜を先取りし、政治家の言葉が村を震わせたこの地は、慎ましくも野心的だ。
駅の近代的な設備の向こうに、石と墓標が語る長い記憶が潜み、旅人の足を町へと誘う。ウェストカルダー駅は、未来へ向かう列車に乗りながら、過去に立ち寄るための、稀有な入口なのである。
ウエストカルダーの駅近く