テイン駅は、いまや無人という肩書きを背負いながら、かつての賑わいを風の奥に隠している。最盛期に三十人もの駅員が行き交ったという事実は、プラットフォームに残る静寂をいっそう際立たせる。
1864年に開業したこの駅は、テイン川の流れとともに時を刻み、その名の由来が示す通り、土地そのものが動き続けてきた証である。町は聖人ドゥサスの記憶に守られ、河口近くの廃墟の礼拝堂は、信仰と巡礼の影を今も落とす。王が毎年のように訪れたという歴史は、この小さな町を世界の縁から中心へと引き寄せた。列車を降りれば、川と祈りと歳月が重なり合い、歩く者を静かな巡礼へと誘う。テイン駅は、時間の層を踏みしめるための入口である。
テインの駅近く