リビングストン・サウス

LivingstonSouth

リビングストン・サウス駅に降り立つと、計画と偶然が奇妙に折り重なった町の気配が足元から立ち上がる。かつて牛が通った地下道はいま旅人を導き、木造の記憶を宿したプラットホームは電化の光をまとって新しい時代へ延びている。

ここは戦後に構想されたニュータウンの入口でありながら、地下には世界最初の石油ブームの残響が眠る土地だ。平坦化されたビングの向こうに、五つの姉妹の丘が過去を指し示し、合理的に配置された街路が未来を整然と迎え入れる。

エディンバラとグラスゴーの間で、この駅は歴史と設計図の中間点として静かに息づいている。旅人は気づけば、過去を踏みしめ、未来へ向かう線路の上に立っているのである。

リビングストン・サウスの駅近く

update: 2022年6月16日