カークニュートン

Kirknewton

カークニュートン駅は、少し不便で、だからこそ胸を打つ。歩道橋を失った駅では、踏切を渡るという小さな冒険が旅の始まりとなり、列車が静かに待つあいだ、時間は慎重に呼吸を整える。

かつてここは支線の終点であり、川沿いを走る列車の記憶が、今もベイ・プラットフォームの影に残っている。周囲の丘には鉄器時代の砦の痕跡が潜み、木立に隠れた館や男爵邸は、歴史が人知れず身を潜める術を心得ている。

さらに地下には、オイルシェール産業の熱と煙が折り重なり、空には戦時の飛行場の名残が淡く漂う。カークニュートン駅は、時代が幾重にも重なった結び目のような場所であり、降り立つ者は知らぬ間に、過去と現在の境界を越えてしまうのである。

カークニュートンの駅近く

update: 2022年6月23日