ゴルフ・ストリート駅は、まるで忘れられることを前提に生まれたかのような、静寂に満ちた停車場である。カーヌスティの町の片隅で、列車は必要最小限の気配だけを残して去り、次の訪れを気長に待つ。
かつて全英オープンの年には人波が押し寄せ、この小さなホームが一時の祝祭に包まれたが、その記憶も今は風に溶けている。利用者がわずか数人という年さえあるこの駅は、数字では測れぬ魅力をひそめている。ゴルフリンクスへと続く道、海からの淡い光、足音だけが響くホーム。ここに降りることは、賑わいを離れ、静かな特等席に身を置くことなのだ。
ゴルフ・ストリートの駅近く