エディンバラ・ウェイバリー

Edinburgh Waverley

エディンバラ・ウェイヴァリー駅は、谷底にひそやかに身を置きながら、国じゅうの時間と距離を吸い寄せる巨大な磁石のような存在である。ロンドンから延びてきた鉄路はここで息をつき、さらに北の大地へと夢を継ぐ。

かつて湖であった場所が水を抜かれ、橋と庭園と街が折り重なる過程で、この駅は都市の裏側に生まれた。旧市街の断崖と新市街の整然とした通りに挟まれ、列車の屋根は地形に溶け込む。頭上にはノース・ブリッジが影を落とし、少し歩けばプリンセス・ストリート・ガーデンズが緑を広げる。

歴史の論争と妥協が生んだ景観の底で、ウェイヴァリー駅は今日も人々を飲み込み、吐き出し、都市の鼓動を静かに刻み続けている。

エディンバラ・ウェイバリーの駅近く

update: 2022年8月9日