クリーヒル駅に降り立つと、都市の縁にそっと腰掛けた時間のゆるみを感じる。ショッツ線を走る列車は忙しなく二都を結ぶが、この駅だけは歩調を落とし、谷と湿地の記憶を抱え込んでいる。
地名に潜む沼や窪地の由来は、土地がかつて水と共に生きていた証であり、近くを流れるウォーター・オブ・リースの気配がそれを裏書きする。ヘリオット・ワット大学の若い知と、保存地区に残された古い中心地の静けさが、見えない糸で結ばれている。
住宅地として整えられた街並みの背後には、未開発の余白が慎ましく残り、散策するほどに時代の層が顔をのぞかせる。クリーヒル駅は、通勤のための通過点でありながら、足を止めた者だけに、エディンバラ郊外の奥行きをそっと教えてくれるのである。
キュリーヒルの駅近く