カーブリッジ駅は、森と川と鉄道がひそやかに結託する場所にある。十九世紀末、ハイランド鉄道の線路が延びてきたとき、この小駅は待避線や信号機を従え、慎ましくも要衝の顔を持った。ウィリアム・ロバーツの設計とされる駅舎は、実務的でありながら、どこか山の気配を含んでいる。
駅を出れば、古い松林が風にざわめき、ダルネイン川の流れが時代の記憶を洗い流す。村の名の由来となった石橋は、傷を負いながらも立ち続け、眺める者に過去の嵐と人の営みを想像させる。列車を降りることは、便利さから一歩外れ、風景と歴史の中へ足を踏み入れる行為だ。カーブリッジ駅は、その入口として実にふさわしい。
カーブリッジの駅近く