カーフィン

Carfin

カーフィン駅は、地図の継ぎ目にひっそりと置かれた、境界の気配を濃く漂わせる駅である。グラスゴーとエディンバラを結ぶ列車が通過するたび、この場所は二つの都市の間に挟まれた呼吸を繰り返す。駅名はカーフィン、しかし足を踏み出せばニューアートヒルの住宅地が迫り、ここがどこに属するのか曖昧になる。その曖昧さこそが旅心をくすぐる。

やがて歩みを進めれば、緑に抱かれたカーフィン洞窟が現れる。失業した炭鉱夫たちの祈りから生まれた巡礼地は、信仰と生活が静かに重なり合う場所だ。宗教や文化が層をなして折り重なり、村は小さいながらも深い時間を抱えている。

カーフィン駅は、通過点でありながら立ち止まる理由を与えてくれる。境界に立つことでしか見えない世界が、ここには確かにある。

カーフィンの駅近く

update: 2022年2月24日