ブレイック駅は、世界の片隅に置き忘れられたような静けさをたたえ、ショッツ線の途中で密やかに列車を迎え入れる。
かつて英国でも屈指の利用者の少なさを誇ったという事実は、ここが急がぬ者のための駅である証明に思える。周囲は今や牧草地と空だけだが、地下には炭鉱の記憶が眠り、石灰工場や製鉄所の熱が遠い残響として漂う。
異なる時代に築かれたプラットフォームの段差や、かつて手入れされた庭園の名残は、駅そのものが年輪を刻む生き物であるかのようだ。列車を降り、何も起こらぬ時間に身を委ねると、利用者の少なさは欠点ではなく特権となり、ブレイック駅は旅人に、忘れられた土地へ踏み込む勇気を与えてくれる。
ブレイックの駅近く