ビューリー駅は、いったん時代に置き去りにされ、そして静かに呼び戻された駅である。二十世紀の半ば、バスの影に追われるように姿を消したのち、二十一世紀の春、短いプラットフォームを携えて戻ってきた。その長さは控えめで、列車の扉も一つだけ開く。だが、その慎ましさこそが、この土地の美徳である。
肥沃な畑と果樹園が広がり、穀物や魚の往来が記憶の底で揺れている。女王が美しいと讃えたという伝承も、誇張ではない気がする。列車を降りれば、風は甘く、時間はゆっくりと畳まれて、旅人のポケットに収まる。
ビューリーの駅近く