アフナシェラック

Achnashellach

アックナシェラック駅は、ウェスター・ロスの奥深く、柳の野にひっそりと置かれた小さな結節点である。かつては私的な目的で生まれ、やがて公に開かれたその歩みは、ハイランドの土地が秘める慎ましい野心を思わせる。

木造駅舎は姿を消し、待避線も撤かれたが、ホームに残る痕跡は、ここを通り過ぎた無数の時間を静かに証言している。湖の東端に沿って風が渡り、柳の名にふさわしい柔らかな湿り気が漂う。主要道路と鉄路が交わるこの場所は、目的地というより旅の余白であり、足を止めることで風景が語り出す。列車を降り、何もないことの豊かさに身を委ねたくなる駅である。

アフナシェラックの駅近く

update: 2024年7月12日